乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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<番外編>堕ちた女たちの転職 ━AVメーカー『immorality』専属女優━
IMTY-001「前職は捜査官!?いわくつき新人が濃厚SEX三連発でAV debut!」山崎怜奈
 契約を交わしてから二日後…。
 怜奈は新木場にあるRスタジオにいた。
 中に入ると松葉杖をついた片桐がいて、目が合うとニヤリと笑って、
「逃げずにちゃんと来たんだな。いい子だ」
 とだけ言った。
(逃げずに…)
 …そう。
 彼の言う通り、二日もあれば逃げ出すことも出来た筈…。
 だが、怜奈は、そうはしなかった。
 言われた通り、自らの意思と足で訪れたスタジオ。
 不思議と後ろめたさも感じず、それどころか、むしろ妙な高揚を感じていた。
 その理由は、あのプロの妙技…。
(また、あの気持ちよさを味わえるなら…!)
 ギロチン台に固定された身体中、余すことなく快楽を植えつけられ、その虜になってしまった今の怜奈には、逃げ出す選択肢など頭になかった。
 どんなことをされるのか…?
 どんな撮影になるのか…?
 ゆうべから、そんなことばかりを考えていた。
 片桐は、カメラマンや音声と最終の打ち合わせをしながら、
「控え室に1つ目のシーンの衣装が用意してある。着替えてこいよ」
「はい…」
 控え室、いわば楽屋である。
 くつろぐこともなく、ハンガーに掛かっていた衣装に着替える怜奈。
 Tシャツにジーンズという、ごく普通のラフな格好。
 そしてテーブルの上には台本が置かれていた。
 ざっと目を通した怜奈の頬が赤く染まり、目が輝く。

(今日…私、三回もエッチするんだ…♪)

 背徳も羞恥心も一切ない。
 今の怜奈にあるものは期待感…それだけ…。

 ……

 11時…撮影開始。
「よーい…アクション!」
 と、新メーカー社長であり、同時に自ら監督も務める片桐が声を上げると同時に、怜奈に向いたカメラに録画ランプが灯る。

「こんにちわ」
「こんにちわ…」
「今日が初めての撮影だけど…どう?緊張してる?」
「はい…」
「元・捜査官なんだって…?」
「はい、そうです…」
「へぇ。そりゃ、すごい!美人捜査官だね」
「いえ…美人だなんて、そんな…」

 と、謙遜する怜奈。
 そんな、デビュー物にありきたりな男優とのインタビューシーンからスタート。
 会話の相手は、ほんの二日前、怜奈を夢心地へといざなったAV男優の一人、イケメン。
 台本には「聞かれたことに赤裸々に答えること」とだけ書いてあったので、

「初体験は、いつ?」
「高校3年生の時です」
「それは、彼氏と…?」
「はい。当時お付き合いしてた同級生の彼です」
「場所は?」
「相手の家で…」

 と答えていると、質問は次第に変化し、

「セックスは好き?」
「…はい」
「一番、感じるところは?」
「一番ですか?一番は、やっぱり…クリ…?」
「へぇー。クリトリスねぇ。じゃあ、たまに一人で触ったりも…?」
「…はい」

 みるみる赤らむ怜奈の頬。
 さらに質問責めは続き、

「最近、一人でしたのはいつ?」
「え、えっと…」
「…あれ?口ごもるってことは、もしかして…昨日?」
「━━━」
「なるほど。今日が楽しみで待ちきれなかったんだね」
「━━━」
「昨日は何回イッたの?」
「…に、二回…です…」
「へぇー。二回もオナニーしちゃったのかぁ…見た目によらず案外スケベなんだね」
「は、恥ずかしい…」

 そしてよくある流れに突入。

「どんな感じでするのか、試しに少しカメラの前でしてみてよ」
「え…?い、今ですか…?」
「そう。ほら、昨日してたようにしてみて」

 と促され、俯きながら、ゆっくり指を、胸と股ぐらに持っていく怜奈。

「こ、こんな感じで…」
「へぇー。いいねぇ、そのまま続けて」

 と言われ、同時にカメラの真横に出された片桐からのカンペでも「やれ」の二文字が…。
 言われるがまま、シャツの上から、そしてジーンズの上から、それぞれを刺激する怜奈。

「…んっ…んっ…」
「おっ?声が聞こえた。いいねぇ、可愛い声だ。もっと聞きたいねぇ」
「んっ、あっ…んんっ…」
「ノッてきたら、直接、触ってもいいよ」
「は、はい…」

 その許しを待ってたとばかりに、シャツの中へ、そしてジーンズの中に飛び込む細い指。
 それぞれの生地をゴソゴソと卑猥に押し上げると同時に、

「あっ、んんっ…!ひゃぁっ…あっ、あっ…!」
「へぇー。けっこう大胆にまさぐるタイプのオナニーだ?いいよ。早くも声が出て、すごくエロい…!」
「んっ、やぁっ…は、恥ずかしいっ…あっ、んんっ…」
「恥ずかしいって言うわりに、指、止まらないね?気持ちいいの?」
「う、うん…気持ちいい…♪」

 目の前のイケメンはおろか、監督の片桐、カメラマン、その他スタッフに見られているのも気にせず自慰に没頭する怜奈。
 ニヤリと笑って腰を上げたイケメンが、怜奈の背後に座り直し、シャツを捲り上げて、

「手伝ってあげよう」
「…ひゃぁっ♪あっ…お、おっぱい…♪んはぁっ…!」
「ほら、下は自分で続けて。恥ずかしがらずに、もっと、いつもしてるみたいにしてみなよ。昨日はどうやって触ってたの?」
「んひぃっ…こ、こうやって…指で…んはぁっ♪」
「そのジーンズも、もう脱いじゃおっか。脱いで、もっとカメラに見せつけるようにしてごらん?」
「は、はいぃっ…んっ、はぁっ…♪」 

 スルスルとジーンズを下ろし、パンティ越しに小慣れた卑猥な指遣いを披露する怜奈。
 その間に、あっさりブラも外され、イケメンの指が、二日ぶりとなる巧みな乳首責めに移行する。

「んひゃぁっ♪あっ、そ、それダメぇっ…♪」
「んん?何がダメなの?」
「ち、乳首っ…♪乳首、弱いのぉ…♪」
「へぇ…?弱いんだ…?じゃあ、もっとしてあげなきゃね」
「あひぃっ…♪あっ、あっ、やぁっ…んはぁっ…♪」
「ほら、指が止まってるよ?続けないと」
「ひぃっ、ご、ごめんなさい…あっ、あっ、き、気持ちいいっ…♪」

 インタビューの流れにもかかわらず、すっかり火がついてしまった怜奈。
 貪欲に股ぐらをまさぐる一部始終が、しっかりカメラに収められていく。
 ふいにキスを迫られ、応じて唇を重ねていると、そのまま背後から手を回したイケメンの指がパンティの中に潜り込み、茂みを抜けて、すっかり湿った女の園に触れる。

「はふぅっ…♪」
「あーあー、もうビショビショだ…」
「ひゃぁっ…は、恥ずかしい…んあぁっ♪」
「すごい…中も、もう熱くなってるよ」
「あっ、んんっ、ゆ、指ぃっ…♪指、気持ちいいっ…♪」
「いつも、こうやってオナニーしてるんだ?…こうやって…!」
「あんっ♪」
「こうやって…!ねぇ?こうやって一人でアンアン言ってるんだよねぇ?ねぇ!」
「んはぁっ♪あぁっ♪ダ、ダメぇ…ひゃぁっ♪」

 膣内を動き回るイケメンの指に翻弄される怜奈。
 やがてイケメンの指はポイントを捉え、そこを集中攻撃すると、

「あっ、あっ!ダ、ダメっ!出ちゃうっ!出ちゃうぅっ!」

 怜奈の絶叫とともに、みるみるパンティから滲み出る透明の液体…生地越しの潮吹きだ。

「はぁ…はぁ…」
「うわぁ…すっごいねぇ。一瞬でソファーから絨毯まで、全部びちょびちょだよ」
「━━━」
「何か、僕も興奮してきちゃったよ…」

 と言って、スッと立ち上がり、回り込んで怜奈の前に立つイケメン。
 その股間は明らかな怒張を誇っている。
 見とれる怜奈に、

「ほら、好きにしていいよ?」

 と声をかけると、怜奈は一目散にベルトに手をかけ、荒々しく外す。
 そしてズボンとパンツを一気に下ろすと、現れた男根に躊躇もなく指を絡め、先端に舌を伸ばして、ゆっくりと咥えた。

「んぐっ…んぐっ…」
「うっ、あぁっ…そうそう、上手だよ…」
「んぐっ…んっ…んぐっ…ふぁぁ…♪」
「ふふっ…まだ触ってるじゃん」

 と笑みを浮かべて指摘するイケメン。
 カメラが怜奈の股ぐらに寄ると、確かに、口で奉仕をしつつ、空いた手で潮吹き直後の秘部をなおも自分で弄っていた。
 イケメンは、それを黙認して、

「フェラは好き…?」
「んぐっ…ぷはぁ♪好き…好きです…♪」
「フェラの何が好き?」
「お、男の人が…私の口で感じてる顔を見るのが好き…♪」
「だったら僕の顔を見ながら、もっと上目遣いでしてごらん」
「は、はい…♪んぐっ…んぐっ…」
「あぁ…気持ちいいよ…」

 イケメンの表情が緩むのを嬉しそうに見上げる怜奈。
 やがて、竿全体が怜奈の唾液でコーティングされたところで、

「じゃあ、横になって」

 と、ソファーに押し倒される形になり、潮と愛液でグショグショのパンティをズルズルと下ろされる。
 ここぞとばかりに寄ってきたカメラに淫靡な芝生と湿った秘貝を接写された後、

「僕の舌でキレイにしてあげよう」
「…んひゃぁっ♪」

 飛び散った潮の雫をキレイに舐めとっていくイケメンのクンニ。
 さらに、欲情して半勃起したクリトリスを吸いつかれると、怜奈は、より一層の甘い声で、

「んはぁっ♪ク、クリっ…!クリ気持ちいいっ♪」
「好きだって言ってたもんね?ほら、もっと固くしてごらん?」
「はひぃっ♪ひゃぁっ♪」

 バタバタを脚を打ちつけて悶える怜奈。
 一昨日の前哨戦(?)とは打って変わって、一切、抵抗がない愛撫の時間。
 すっかりプロの巧みな責めに取り憑かれた怜奈が思うのは、いまや、その先の、さらなる快楽のみ。

「…なに?何か言いたいことでもある?」
「ほ、欲しい…欲しい…です…」
「何が欲しいのか言ってごらん?」
「オ、オチンチン…オチンチン挿れてほしい…です…」
「そうか。そんなに言うなら仕方ないなぁ…」

 怜奈の脚をグイッと開かせたイケメン。
 おっぴろげる形になった怜奈の秘部に、固くなった竿をペチペチと打ちつけ、

「行くよ?」
「は、はい…あっ、んっ、んはぁぁっ!?あぁっ♪き、来たぁっ…♪」

 ズブズブと埋まっていくイケメンの巨根。
 それを痛みもなく呑み込み、膣肉でしっかりと絡めとる怜奈。

「そぉら…!そぉら…!」
「あんっ、あんっ…す、すごいっ♪んあぁっ…き、気持ちいいっ♪んあぁっ♪」

 ソファーに押さえつけるようにして打ち込まれるプロの男優のピストンは、これまで怜奈が経験してきたセックスを遥かに凌駕していた。
 脳を焼かれ、全身が溶け落ちるような快楽。
 カンペで「カメラ目線!」と指示が出るほど、宙を仰いで惚けることしか出来ない。
 ソファーの軋みに、肉と肉のぶつかり合う音。
 AV女優としてのスタートを祝う祝砲ファックに、頭脳明晰で冷静沈着というキャラをかなぐり捨て、恍惚の表情を浮かべる怜奈。
 やがて、

「あっ、んっ、んんっ、ダメぇ、イクっ!イッちゃうぅっ!んひゃぁっ♪」

 と、飛び上がるように身体を震わせ、絶頂に達した怜奈。
 昨夜から期待していた通りの極上の快楽は、二度と消えないほどべっとりと怜奈の脳に刻まれた。
 そして、なおも続く抜かずの追撃ファック。
 怜奈がさらに二回、絶頂を迎えたのち、イケメンも、

「あぁ…あぁっ…で、出る…出るよ!出るよぉっ!んがぁっ…!」

 と雄叫びを上げ、勢いよく竿を抜き取ると、怜奈に向けて扱き、そして発射した。
 お腹に、そして勢いあまって胸に浴びせられる精液。
 最後は表情にグッと寄ったカメラが放心状態の怜奈の表情をアップで収めてカット。
 シーン1、予定通りに終了である。

 ……

 シャワーと休憩を挟んで撮影再開。
 続いてのシーンは全裸にバスタオル一枚という姿でスタートした。
 次に現れた男優は、シーン1のイケメンに続いて二日ぶりに会う男優軍団の一人、オヤジ。
 先ほどのシーン1の感想をカメラに向かって述べさせられた後、セットとして用意された施術台に寝転がる怜奈。
 台本によると、シーン2は「性感マッサージ&オイルSEX」らしい。

「じゃあ、早速、塗っていこうか」

 と、バスタオルを退け、怜奈の裸にまんべんなくオイルを垂らすオヤジ。
 そして、それをゴツゴツした指で、いやらしく塗り広げていく。

「んっ…あっ…!」
「リラックスすればいい。何も考えず自然体で」
「し、自然体…?あっ、んっ、く、くすぐったい…♪」

 怜奈の小さな反応に構わず、艶かしい手つきが全身を這う。
 二の腕に太もも…マッサージの一環としてほぐすような手つきで触れながらも、時折、胸、そして股間をすり抜け、微弱な快楽を送る。

「はぁっ…んんっ…」
「暴れちゃダメだよ。じっとして…ほら、もっと脚も開いて」
「は、はい…ひゃはぁっ♪」

 脚の付け根を右往左往する指に、つい、声が漏れる怜奈。
 やがてオヤジの指は、マッサージと称しながら、乳房を、そして股ぐらをこねくり回す。
 ヌルヌルした指が蠢くたび、身体は火照り、そして股からはオイルとはまた違うヌルヌルしたものを垂れ流す。
 それを指先で掬い取り、オイルと混ぜてさらに塗り広げていくオヤジ。
 ライトを反射し、煌めく色白の肌。
 長い手足をクネクネと曲げて、怜奈はさらに夢心地へと落ちていく。

「んっ♪あっ…あっ、気持ちいいっ♪んはぁっ♪」
「そうか、気持ちいいか。…だが、まだだ。もっと気持ちよくなるぞ」

 乳房を揉んでいた手が乳首を摘まみ、そして秘部を覆っていた指が膣内へと侵入する。
 甘い声とともに、カクカクと身をよじる怜奈。
 そんな快楽を与えながら、オヤジは、髪を乱す怜奈の目の前に自身の股間の膨らみを突きつけた。

(…!)

 見た瞬間、目の色が変わる怜奈。
 おもむろにオヤジのズボン、そしてパンツに指をかけ、寝そべったままズルズルと下ろす。
 ぼろんっ…と勢いよく飛び出した黒光りする男根。
 毛むくじゃらの中にそそり立つ百戦錬磨のイチモツを見るやいなや、怜奈は、腹を空かせたヘビのように、亀頭から丸呑みにした。

「んぐっ…んぐっ…」
「こらこら、誰が勝手に咥えていいと言った?」

 と苦笑するオヤジだが、お構い無しに頬張る怜奈。
 確かに自分本意の行動だが、咎められる筋合いはない。
 だって、台本ではこのシーン2は「流れに任せて」としか書いていなかったから。

「んぐっ…んぐっ…」
「…何だ、その目は?欲しいのか?」

 とオヤジがニヤニヤしながら聞くと、怜奈は、竿を咥えたまま、うんうんと首を縦に振った。
 ご満悦のオヤジは、怜奈の口から抜き取ると、見た目のわりに軽い身のこなしで施術台に上がり、オイルと愛液でヌルヌルの秘部にイチモツをあてがって、

「行くぞ?」
「は、はい…あっ、んんっ!んひゃぁぁっ♪」

 潤沢な滑りで一気に奥まで突き挿さった巨根。
 そのまま正常位で突いた後、オヤジは、怜奈の首に手を回し、抱き起こすと同時に自分は仰向けに倒れた。
 騎乗位への移行。
 恥じらう様子もなく、オヤジの背中が施術台についた瞬間、我を失った怜奈のロデオのような腰振りが始まる。

「おぉ…おぉ…これはたまらん」
「あんっ、あんっ…♪気持ちいいっ…オチンチン固ぁい…♪」
「さぁ、もっと動いてくれ」

 と、促すように、真上でぷるぷる揺れる白い胸に手を伸ばせば、さらに腰がくねる。
 オヤジの胸板に手をつき、円を描くようなグラインド。
 その、あまりにも卑猥な腰振りに、監督椅子に腰かけた片桐も、
(この動きが出来るなら、今後、痴女モノも撮れそうだな…!)
 と、ニヤニヤが止まらない。
 やがて、

「んあぁっ…イ、イクっ!イクぅっっ!」
「あぁ、いいぞ!イッていいぞ!俺に跨がったままイクところを見せてくれ!」
「んあぁぁっ…♪ひゃはぁッ…やんっ…んはぁっ♪」

 と可愛く途切れ途切れの声を上げ、自らの裁量で絶頂を迎え、震える怜奈。
 そのたびに、膣が、キュッ、キュッ…と締まり、オヤジの竿にも快感を送る。
 たまらず、余韻に浸る怜奈を押し倒し、再び正常位に戻ってガン突きするオヤジ。
 そして、雄叫びとともに勢いよく抜き取ると、オイルと愛液を潤滑油に一心不乱に竿を扱き、怜奈の顔めがけて渾身の白濁を発射した。
 顎に、鼻に、そして眉間に飛び散るオヤジの精液。
 ツンと鼻をつく栗の花の匂い…だが、今の怜奈は、むしろ、その匂いに飢えている。

「あぁっ…温かい…♪すごい…いっぱい出たぁ…♪」

 と恍惚の表情で繰り返し、その精液を指で掬って口にする怜奈。
 とうとうカメラに晒したむっつりスケベの本性。
 ここでシーン2は終了。
 怜奈の本性が現れ、見せつけるまでの一連がほぼワンカットで収められたこのブロックは、ユーザーにはたまらないだろう。
 そして撮影は、最後のカラミ、シーン3へと移る…!

 ……

 ガチャン、ガチャン…と響く鎖の音。
 牢屋を模した部屋の中で、ブラウスにタイトスカートという姿で立たされた怜奈。
 アイテムとして伊達メガネ。
 これをすることで知的なイメージが一気に跳ね上がる。
 そこに半笑いで現れる三人目の男優、マッチョ。
 シーン3、ラストはイメージプレイの要素を含んで「捕らわれた潜入捜査官にお見舞いするレイプ風セックス」というシチュエーション。
 奇しくも、というより明らかに作為的な、ここに至るまでの怜奈の転落の再現ともいえるシーン。
 じりじりと手を吊られた怜奈に近寄り、

「フフフ…さぁ、潜入に失敗したバカな子猫ちゃんのしつけの時間だ」

 と口にする男。
 歯の浮くようなセリフだが、これは台本によるもの。
 怜奈の台本にも、捕らわれた潜入捜査官として「抵抗するスタンスで」と注釈があった。
 それに倣って、

「く、鎖を外しなさい…!」
「バカめ。せっかく捕らえた獲物だ。そう簡単に帰すと思うか?」
「や、やめて…近寄らないで!あっ、んんっ…!さ、触るなっ!くっ…!」

 背後に回り、大きな手でブラウスごと胸を揉むマッチョ。
 似たような状況がまだうっすら記憶に残る意地悪なシチュエーションに、妙な興奮を覚える怜奈。
 さらに、

「へへへ。強情な捜査官さんのために、こんなものも用意してあるからよォ!」

 と得意げに話すマッチョ。
 ふいに、耳元に、

 ブィィィン…!

 という振動音が聞こえた。



 電マの登場…思わず表情が強張る怜奈。

「さぁて、どこから当ててやろうか…?まずは手堅く首筋の辺りから行こうか」
「くっ…んっ、や、やめなさいっ…!」
「へへへ。その強気な態度、いつまでもつかなぁ?」
「な、何ですって…?」
「ここに当てられても、その態度、保ってられるかってことよ!」
「あんっ…♪」

 ブラウスの上から、胸に押しつけられる電マ。
 全身に伝わるような強振動に、思わず声を漏らし、身をよじる怜奈。

「んん?どうしたぁ?何だ、今の声は?ほら…ほら…!」
「あんっ♪あんっ♪」
「おいおい、バッチリ感じてるじゃねぇかよ。捜査官さんよォ!」
「か、感じてない…!んあぁっ…あぁっ…んんっ、ひゃぁっ♪」

 既に耐性を失っている怜奈は、演技として突っぱねながらも、身体と声は素直に反応してしまう。
 ふいにマッチョは怜奈のブラウスに手を掛けると、その筋肉モリモリの腕っぷしで強引に前を開き、ボタンを弾き飛ばした。
 小さな悲鳴とともに、顔を背ける怜奈。
 演技半分、恥じらい半分である。
 そして露呈したブラも捲り上げられ、桃色乳首の白乳房に、次は直に電マが当てられる。

「あんっ♪んっ、あっ、あっ…ダ、ダメっ!んんっ♪」
「何がダメなんだよ?えぇ?気持ちよくなってんだろ、おい!」
「ち、違う…そんなこと…そんなことない…んひゃぁっ♪」
「へへへ…そうか。そんなことないのか。だったら、こっちはどうかな?」

 お腹を伝い、タイトスカートの上から股間にあてがわれる電マ。
 それだけでも振動が伝わり、声が漏れてしまう。

「さぁ、捜査官ちゃんのここはどんな具合かな?」
「よ、よしなさいっ!きゃっ…み、見ないでっ…!」

 ホックを外され、ずり落ちるスカート。
 パンティの上から振動を与えられ、嬌声を上げて悶える怜奈。
 手を吊る鎖が揺れるたび、マッチョは意地悪な笑みで、

「いいのか?ここがいいのか?んん?」
「ち、違っ…!はうぅッ…!」
「そんなにいいのなら、こうしてやるよ。おらっ!」
「あぁっ!ダ、ダメっ!んひぃっ♪」

 パンティに電マを差し込み、陰部に当たる状態で放置。



 悶絶する怜奈の身体が右へ左へ揺れ、今まで以上に鎖を鳴らす。
 思わずつま先立ちの怜奈にさらに追い打ちとばかりに、むにゅむにゅと胸を揉みしだくマッチョ。

「ハハハ!さぁ、抵抗むなしくイッちまう女捜査官は、イッた後どんな言い訳するのか楽しみだなぁ?」
「くっ…んっ、あっ、ダ、ダメっ…あぁっ、ダメぇっ!イ、イクっ!イクぅっ!」

 ぴょん、ぴょん…と、二度、小さく跳ねるように身体を浮かせて果てた怜奈。
 言い訳など思いつかない。
 ただただ息を荒くしながら余韻に浸っているところを構わず、差し込んだ電マを抜き取り、パンティをずり下ろすマッチョ。
 そして、自らも素早くパンツを下ろし、いきり立った男根を露出すると、怜奈の背後から尻に、そして股に擦りつけた。

「あんっ…♪ふぁぁっ…♪」
「どうだ?俺の固いのが当たってるだろ?一回イッた後だし、実は欲しくなってきたんじゃないか?ええ?」
「そ、そんなワケ…!んはぁっ…♪」
「へへへ。強がってるのは上の口だけ。下の口はそうは言ってねぇぞ?ほらっ…ほらっ…」
「んひぃっ…ひぃっ、や、やめてぇっ…はひぃっ♪」

 ムズムズするじれったさ…そして、擦れるたびに伝わるイチモツの固さと熱さ。
 台本に忠実にしぶとく抵抗する演技をしているが、心の中では、もう早くぶちこんでほしくてたまらない。
 クネクネとダンスを踊るように揺れる腰…それは抵抗に見せかけた誘惑だ。

「へへっ。それじゃあ、そろそろいただくとするか」
「な、何する気!?嫌っ、やめてっ!やだぁっ!」
「おら、おとなしくしろ!挿れてやっから!」
「や、やめて!それだけは…それだけはぁ!んひゃぁっ♪」

 手を吊られたまま、立ちバックの体勢で押し込まれていく男根。
 嫌がる演技をしても、さっきの電マイキと素股で既にアソコは準備万端、太くて固いイチモツを難なく呑み込んでいく。

「あぁっ!んあぁっ!ぬ、抜いてぇっ!んひゃぁっ♪」
「あぁ?抜くワケねぇだろ!むしろ、もっと突いてやるよ。おらっ!おらっ!」
「んひぃっ♪ダ、ダメっ…激しくしないでっ!あぁっ♪」

 嫌がる演技と本気で感じる嬌声が入り乱れる。
 背後に密着して突き上げながら、乳首を摘まみ、そして首筋に舌まで這わせるマッチョ。
 スタミナ抜群の彼のピストンは速度が落ちることはない。
 次第に演技を忘れ、本気で快感を味わい始める怜奈。

「んあぁっ!あぁっ、す、すごいっ!すごいぃっ!んひゃぁっ♪き、気持ちいいっ!んひぃっ!気持ちいいよぉっ♪ひゃぁっ♪」
「ハハハ!そうか!気持ちいいか!だったら、もっともっとくれてやるぜ!ほら、ほら、ほらぁっ!」
「ひゃぁっ♪あっ、ダ、ダメっ!イクっ!またイクぅっ!犯されてイッちゃうぅぅっ!ひゃはぁぁっ…♪」

 仰け反るように身体を伸ばし、ビクビクと震える怜奈。
 長い脚が産まれたての仔鹿のように震え、顎を伝うだらしない涎。
 知的に見せていた伊達メガネがずり落ちると、そこにいたのは、すっかりセックスの虜になった、ただただ性欲の強い一人の女だった。
 一度、竿を抜き、再び絶頂の余韻に浸る怜奈の前に回るマッチョ。
 その自慢の剛力で怜奈の脚を抱えて持ち上げ、抱えたその身体を天に向く巨根の上に落とす。

「んひゃぁっ♪ま、また来たぁっ♪な、何これぇっ!こんな体位、初めてぇっ♪」

 と歓喜の声を上げる怜奈。
 手を上に吊られたまま担がれての駅弁ファック!
 屈強な男だからこそ成せる技だ。

「おらっ!どうだ!重力がかかることで奥までずっぽり入るだろ!なぁ!」
「あぁっ、す、すごいっ!これすごいっ!こんなの初めてっ♪き、気持ちよすぎっ!んひゃぁっ♪」
「へへへ。そうか、気に入ってくれたか!では、このお気に入りの体位でフィニッシュを決めてやる!捕まって犯されるようなドジな捜査官は、中に出してやるぜ!」
(え…?)

 ふと、怜奈の表情が固まり、

「え…?ま、待って!ダメっ!中はダメぇっ!」
(聞いてないっ!“中出し”なんて聞いてないっ…!嫌ぁっ!ダメぇっ!中は本当にダメだからぁっ!)

 担がれた状態でバウンドしながら、監督の片桐に目をやる怜奈。
 だが、片桐は不敵な笑みを浮かべただけ…まるで、こっちが台本通りというような笑いだ。

「がぁぁっ…で、出るぞっ!出るぞぉぉっ!」
「ダメぇぇっ!嫌ぁぁっ!」

 射精の呻きと制止の悲鳴が合わさる大絶叫。
 怜奈の身体を抱えたまま、ブルブルと震えるマッチョの下半身。
 そして怜奈も、膣奥に注がれた熱い滾りを感じ、ビクビクと抱えられた脚を揺らす。
 そして、しばらく二人で硬直した後、ゆっくりと怜奈を下ろすマッチョ。
 地に脚が下りた瞬間、股の間からポタポタ…と白い滴が床に落ちる。
 初めての中出し経験。
 前回、凌辱された時もフィニッシュで出されたところは顔だった。
 茫然とする怜奈だが、まだカメラは止まっていない。
 手を吊る鎖を外され、崩れ落ちた怜奈の口元に突きつけられた肉棒。
 周囲をびっちりとコーティングする光沢は、射精したての精液と、そして怜奈の愛液だ。

「ほら、舐めてキレイにしろ」

 と押しつけられる肉棒を、放心状態のまま口に含む怜奈。
 じゅぽ…じゅぽ…とセットに響くお掃除フェラの濁音。
 そして舐め終えて、虚ろな表情を見せたところで、

「はい、カットぉっ!オッケーイっ!」

 と声を上げる片桐。
 何か言いたげな怜奈に冷たくアフターピルを放り投げ、一言、
「上出来だ。ほら、さっさとシャワー浴びてこい」
 と笑うと、あとは特に構うこともなく、ニヤニヤしながら撮影した映像をカメラマンと見直す。
 デビュー作からいきなり、主演女優に内緒の生中出し敢行という攻めた作風。
 それによって、リアルな悲鳴が撮れてご満悦の片桐監督は、
(こいつは売れるぜ…!)
 と、初監督ながら既に手応えはバッチリの様子だ。
 そして最後、CMを撮って終わり。
 シャワーを浴び終えてガウン姿の怜奈が、カメラに向かって、

「皆さん、山崎怜奈です。私のデビュー作、どうだったでしょうか?次回もよろしくお願いします。じゃあね、バイバーイ」

 と手を振ってフェードアウト。
 こうして怜奈の初撮影は、特に滞りもなく終わったのだった。

……

 AV業界にまた一つ、新たなメーカーが参入!
 その名は『immorality』!
 イモラリティ…和訳で“背徳”を意味する名前の通り、つい先日まで一般人だった女性の本性を丸裸にし、そのリアルをユーザーに届けるのがコンセプト!
 そして、そのメーカーが自信を持って世に送り出す船出の一作!
 新人女優、山崎怜奈のデビュー作が発売決定!

「前職は捜査官!?いわくつき新人が濃厚SEX三連発でAV debut!」

 9月1日発売。
 メーカー価格3480円。
 購入はFANZAで! (← ※ 嘘です)
 

(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2021/08/26(木) 00:02 )