ゆっくりベッドに上がってくる勝者…。
　スプリングの沈み方だけでは、まだ誰が勝ったのか分からない。
　唯一、分かっていることは、いよいよ待ちに待った時が来た…ということだけ…。
　ドクン…ドクン…と鼓動が高鳴り、半開きの口から、
「ハァ…ハァ…♪」
　と期待の吐息が漏れる。
　そして…。

　チュポ…♪

「んんッ…！あぁッ♪」
　疑似男根を先端から覆い、捕食したセクシーな唇。
　ビクッと反応した瞬間、頬張った口の隙間から、
「ふふっ…またこんなに腰浮かしちゃって…可愛いんだから…♪」
　と囁いた声を耳にし、

（な、七瀬さん…♪）



　射精したりない疑似男根を咥えたのは、当店の人気ナンバーワン泡姫、西野七瀬の口だった。
　最初はねっとりとした優しい上下運動…それが徐々に速度と締まりを増していく。
　たちまち、
「んっ…あぁッ…な、七瀬さんッ！ヤ、ヤバいですッ…！んあぁっ♪」
　繋がれた手足をジタバタ暴れさせる蓮加に対し、七瀬は、一度、口を離し、
「ヘタレやなぁ、蓮加。こんなん、まだ序の口やで？」
　と含み笑い。
　蓮加にしてみれば、
（ウ、ウソ…？今のが序の口…？）
　とアイマスクの下で顔が強張る一言だが、それを証明するように、さらに、またさらに激しくを増していく七瀬のフェラ。

　ジュポ、ジュポ…♪

　と部屋に響くリズミカルな濁音に合わせて、
「ああっ、んんっ！す、すごぉッ…♪んあぁッ！？」
「ただ延々としゃぶるだけやと思ってんの？なぁ？」
　と根元の、本物の男性器なら睾丸がぶら下がっているあたりを細い指でくすぐるダブル責め…さらに、空いたもう一本の手は上に伸ばして乳首をクリクリと弄るトリプル責めに発展。
　Ｓ気質でありながら、ちゃんと“シンプルな奉仕だけで”骨抜きの出来るほどのテクニックを持ち合わせている七瀬。
　さすが指名が殺到するナンバーワンだけのことはある。
「あぁっ、ああっ…♪」
　口をすぼめて吸引されるたび、腰がピクピク跳ねる。
　やがて根元をくすぐっていた指が、
「あーあ…もうオマンコもぐしょぐしょやわ、蓮加…♪お口、パクパク開いてるで…？」
　と、本来の性器、マンコが大洪水であることを、あえて聞こえるように囁く意地悪な七瀬。
　当然、蓮加は顔を赤らめ、
「ひぃぃっ…言わないでぇッ…」
　とシーツに顔を埋めるも、その恥じらう反応が七瀬のＳっ気を触発する。
「寂しそうにしてるから、こっちも舐めたるわ…♪」
　と疑似男根を離した口が移ってきて、

　ピチャピチャ…♪ピチャピチャ…♪

「んひぃぃッ♪」
　ここまで疑似男根を徹底的にいたぶられてきた後の、唐突に与えられる本来のオンナとしての刺激に悶え狂う蓮加。
　入れ替わるように唾液を潤滑油にしたねっとり手コキが始まり、
「ほら、チンポとマンコ、どっちが気持ちいいん？その声はどっちで感じてる声なん？」
　と笑みを交えながら聞いてくる七瀬に、
「ど、どっちもッ！どっちも気持ちいいですぅッ♪」
　へぇ…♪欲張りやなぁ？自分がどれだけ欲張りか、今、ナナに何されてるか自分の口で言ってみ？」
　と促され、正直に、
「あっ、あっ…チ、チンポっ！チンポを手コキされながらッ…んっ、んんっ…マ、マンコ…マンコ舐められてますぅッ♪」
「んー？謙譲語とか知らんの？そんな言葉遣いしてたらお仕置きすんで？」
「あっ、んっ、す、すいませんッ…！え、えっと…チ、チンポをシコシコしていただきながら…併せて…マ、マンコもペロペロしていただいてますぅッ！」
　ちゃんと訂正したにもかかわらず、七瀬は、
「んー…今のでは三角かな。ちゃんと『カチカチの絶倫童貞チンポ』と『マン汁まみれの欲しがり生意気マンコ』って言ってくれたら合格なんやけどなぁ…♪」
　と再訂正を要望。
　それを受け、従順に、
「れ、蓮加の…カ、カチカチの…ぜ、絶倫童貞チンポをシコシコしていただきながらぁ…んっ、あぁっ…♪あっ、あっ…♪ど、同時に…マ、マン汁まみれの…ほ、欲しがり生意気マンコを…ペ、ペロペロしていただいてますぅッ！」
　と絶叫する蓮加は、もはや七瀬に入れ込む常連客のＭ男とたいして変わらない。
　さらに七瀬は、
「マンコだけ…？」

　ぺろぺろ…♪

「んひぃぃッ♪ク、クリっ！クリも、今、追加で舐めていただきましたぁッ！蓮加が一番感じるところですぅぅッ♪」
「へぇ…確かにチンポとええ勝負やなぁ…♪じゃあ、こうしたらどう？」
「ふひぃぃッ！？」
　クリを甘噛みしながら、亀頭をこねくり回しにかかるドＳ七瀬。
　どちらも、男女それぞれ悶絶必至の責め方…それを同時に仕掛けられた蓮加は、あっけなく、
「あぁっ、イ、イクっ！イッちゃうぅぅッ♪」

　プシャァァっ…！
　どぴゅっ…どぴゅっ…♪　

　腰が浮き、想像射精とリアル潮吹きのダブル発射…。
「ん？もしかしてイッちゃったん？」
　と白々しい七瀬に対し、返事をすることもままならず、
「ハァ…ハァ…♪」
　と、脳がバグるようにオスメス同時イキを味わわされ、力尽きたようにシーツに沈む蓮加。
　飛び出た舌が戻らない…アイマスクの下は恍惚を通り越し、もはやアヘ顔…。
　そして、そんな蓮加に、
「さて…じゃあ、そろそろ頂こかな。蓮加の童貞…♪」
　と囁く七瀬。
　そして、既に意識朦朧としている蓮加の疑似男根の先端に、

　ズリ…ズリ…♪

「んんっ…♪あっ、あっ…♪」
　目隠しされていても伝わるネチョネチョした生温かな感触に再び声を上げる蓮加。
　そのままヌルヌルした入口に亀頭を重ねられ、
「ほら、蓮加…分かる？先っぽ、ナナのオマンコに当たってるで…♪」
「は、はい…！ヤバいですっ…！」
「挿れたい？」
「はい、挿れたいですッ！は、早く…お願いします、七瀬さぁんッ…！」
　もう待ちきれず、自ら腰を揺すりだす始末。
「じゃあ、言って？『童貞チンポ、食べてください。筆おろししてください』って言えたら挿れさせてあげ…」

「蓮加の童貞チンポ食べてくださいッ！筆おろししてくださいッ、お願いしますぅぅッ！」

　七瀬が言い終わる前から食い気味の卒業懇願。
「ふふっ…もぉ、ホンマこの娘は…♪」
　七瀬の微笑みとともに、とうとう訪れた待ちに待った瞬間。

　ぐじゅっ…！　

「んああぁッ♪」
　根元まで一気に呑み込まれ、絡みつくように圧をかけられる疑似男根。
　そのまま、
「動かすで？」
　と上下運動が始まると、
「あっ、あっ♪しゅ、しゅごいッ…♪七瀬さんのマンコ、めちゃくちゃ締まるッ！あぁっ、気持ちよすぎるぅぅッ！」
　絶叫する蓮加をよそに、
「ほら、どんどん行くで…♪」
　と上下運動を早めていく七瀬。
　きつく締まったまま上下し、ザラザラした肉質で竿を扱き上げられる感触に、
「あぁっ、き、気持ちいいッ！それヤバいですぅッ♪」
「よかったやん、蓮加。童貞卒業できて…♪」
「は、はいッ…ありがとございますぅぅッ♪ひぃぃッ♪」
　じっとしていられない快感に、つい、手を引っ張るロープを掴み返し、四肢を突っ張る蓮加。
　あまりの刺激に、
「あぁっ、イ、イクっ！イッちゃいます、七瀬さぁんッ！」
「えぇ！？もうイッちゃうん？アカンで。まだ早いわ。もうちょい我慢しぃや」
　ニヤニヤしながらたしなめつつ、止まらない上下運動に
「む、無理ですッ！こんなの無理ですぅッ！あぁっ、イ、イクぅぅッ♪」

　どぴゅっ、どぴゅっ…♪

　あっけなく搾り取られた蓮加の童貞卒業後一発目…。
「もぉ…アカンって言うたやん。何してんの、ホンマ…♪」
　と言いつつ、竿を離さずに上下運動を続ける七瀬。
　イッた直後でも休み無し。

　ぐちゅっ、ぐちゅっ…♪

「ひ、ひぃぃッ♪」
「ほら、腰振りたかったら自分で振ってもええんやで？やってみ？」
　とスパルタ指導を課せば、拘束されたまま必死に腰を浮かせる蓮加。
　最初はまだ遠慮がちだったが、最初のひと突きで得た刺激で即やみつきになり、あっという間にエンドレス…。
　たちまち腰を突き上げるだけのマシーンと化し、
「あぁっ、んんっ…ヤ、ヤバいです、七瀬さんッ…！腰が…腰が止まんないですぅッ♪ひぃぃッ♪」
　ベッドのスプリングも利用し、腰をバウンドさせる蓮加。
　取り憑かれたように際限なく突き上げるこの腰は、もう止まりそうにない。
　そんな中、ふと七瀬がアイマスクの端を摘まみ、

「なぁ、蓮加…？自分のチンポがどんな風に食べられてるか見てみる？」

「は、はいっ！見たいですっ♪」
　なおも自分から腰を突き上げながら勢い込んで返事する蓮加に、
「じゃあ、見せたるわ…♪ほら…♪」
　と、蓮加に着けたアイマスクを取り去った七瀬。
　真っ暗闇だった視界に光が戻り、しばたいた目…。
　光を取り込み、まずは一旦、白一色になった視界の中、
（七瀬さんのオマンコにムシャムシャ食べられてる蓮加のオチンポ…♪早く見たい…！）
　そんな妙なワクワクの中、ようやくホワイトバランスが調整され、周りの景色が鮮明に見え始めたが、そこで…。

（え…？）

　思っていたのと違う光景に思わず目をぱちくりさせた蓮加に、
「んー？どうしたん？ナナのマンコ、気持ちいいやろぉ？」
　とニヤニヤする七瀬の手にしていたのは、なんと、オナホール…！



「え…？な、七瀬さん…？こ、これって…」
　目をぱちくりさせる蓮加に対し、七瀬はせせら笑って、
「ふふっ…♪めっちゃ自分から腰振ってたなぁ？忘れたらアカンで？今の腰遣い…♪」
　不敵な目つきで、蓮加の疑似男根を捕食するオナホをゆっくり抜き取る七瀬。

　ギュポっ…♪

　という卑猥に吸着音とともに、その際にも、一瞬、
「んんっ…！」
　と反応してしまう蓮加。
　七瀬の膣だと思っていたのが実はオナホだったというオチ。
（ってことは…蓮加…まだ童貞のまま…？）
　状況の理解が追いつかず、ただ茫然としている蓮加に、

「さーて…予行練習も済んだし、そろそろ本番いこかぁ…♪」

　と、今度こそ正真正銘、綺麗に手入れされた股の毛を大胆に晒す七瀬が、ゆっくり蓮加の腰の上に…。
（ウ、ウソ…今の…今のをもう一回ってこと…？）
　てっきり本物だと思いながら味わっていた全身が溶け落ちそうなほどの快感…それを今一度、味わえと…？
　迫る七瀬は妖しい笑みを浮かべて、
「童貞卒業を二回も体験できるなんて、トクやなぁ？」
　まんまとしてやったりの七瀬とは対照的に、みるみる青ざめ、血の気が引いていく蓮加だが、当然、逃げ場はなく、

「ふふっ…じゃあ、今度こそホンマに頂くわ…♪オナホでもあんなヒィヒィよがってたんやから、ナナの実物マンコに挿れたら、どうなってしまうんやろなぁ？ラリったりせんといてな…♪」

　と不敵な笑みを浮かべながら竿を掴み、淡々と位置を調整する七瀬に、
「ま、待って…！え…ちょ、ちょっと…！む、無理ですっ！さっきのをもう一回なんて無理ですッ！」
　ジタバタ暴れだす蓮加に、
「なに？どうしたん？怖くなったん？…大丈夫。最初から激しくはやらへんから…♪」
　と言いながら、問答無用で、まずは亀頭からゆっくり呑み込む七瀬。
「んんっ…♪」
　と小さく声を上げた七瀬だが、その声をかき消すかのごとく、
「んひぃぃぃッ♪」」
　と仰け反る蓮加。
　先ほどとは比べ物にならない熱さ…やはり本物は別格で、たまらず、
「な、七瀬さんッ！ま、待って…！ホントに…ホントにおかしくなっちゃうっ！」
　と必死に訴えるが、七瀬は一蹴するように笑って、
「はぁ？こんなところで一時停止なんか出来るワケないやん。先っぽ入ってるんやで…？おとなしくナナに童貞よこしぃや、ほらッ♪」

　ぐじゅっ♪

「ひゃぁぁぁッ♪がぁぁっ…！」
　目隠し状態で精巧なオナホに奪われた仮の童貞卒業から数分後、晴れて本物マンコで正真正銘の童貞卒業した蓮加。
　根元まで喰われた瞬間、その段違いの快感に、それだけで失神してしまった。…にもかかわらず、
「あれぇ？どうしたん？もしかして失神した…？まぁ、ええわ。すぐ起こしたるから…ナナの腰遣いでッ♪」
　レゲエダンサーのような卑猥なうねりと、オナホを凌駕する生の締めつけ…。
　宣言通り、わずか数秒で再び目覚めた蓮加を巧みなグラインドで責め立て、快楽漬けにしていく七瀬。
　拘束して動けない獲物を跨って自分本意に喰らうというシチュエーションが、彼女のＳっ気をますます焚きつける。
「ほらっ！さっきみたいな突き上げ、やってみぃや！オナホ相手にあれだけやってたんやから、当然、ナナの実物相手ならあれ以上のやつしてくれるやんなぁ？なぁ、早くっ！出し惜しみしてたらこっちで勝手に搾ってまうで、ほらほらぁッ！」
「ひ、ひぃぃッ…♪で、出るっ！精子出るぅッ♪んほぉぉッ…！」
　泣こうが喚こうが、何回イコうが止めてもらえないナンバーワン泡姫の搾精グラインドで心身ともに木っ端微塵にされる蓮加。
　責めているこの状況に興奮しているのか、淫汁まみれの膣内…その湿った肉を竿にまとわりつかせ、激しいセルフピストンと膣ズリで追い込む七瀬。
　息もつかせぬエンドレス騎乗位で失神することも許されず、なまじっか無限に射精が出来るせいで無限にイカされ続ける負の連鎖。
　こうして七瀬のセックスを強要する教育…いや、調教が数十分にわたって続いた。




（おわり）