乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―




























































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<番外編>堕ちた女たちの流刑地 ━捜査官ソープ『N46』泡姫━
樋口日奈の特命 (vs 櫻坂46 菅井友香)
 都内、某ホテル。
 そこに、キャップにサングラス、そして手に物々しいアタッシュケースを提げて入ってきたその女は、ちょうど団体客がチェックインでもたついているのをいいことに足早、伏し目がちにフロント横をすり抜け、そそくさとエレベーターに乗り込んだ。
 目指すは7階…到着のチャイムがなってドアが開くと、壁に書かれた案内で目当ての部屋番号が向かって右か左かを確かめ、それに従って足早に廊下を歩く。
 目当ての部屋、717号室。
 しっかり部屋番号を確かめ、コン、コン…とノックをするその女。
 すると中で足音がして、カチャ…とチェーンロックを掛けたまま、顔ひとつぶんだけドアが開いた。
 中から、
「ど、どちら様でしょうか…?」
 と緊張気味にボソボソ聞いてくる女の声に、すかさず、

「マイネーム・イズ・樋口…♪」

 と事前に伝えてある合言葉を口にした来客のその女、樋口日奈。
 それを聞いて、一度、パタンとドアが閉じ、チェーンロックを外して、再度、開くドア。
 次はちゃんと身体が入るだけのスペースを開けてもらえて、
「ど、どうぞ…」
 と中に招かれる。
 さっきまで顔だけ見えていたその女…首から下はナイトローブ姿だった。
 部屋に入った日奈が、すかさず、
「ご予約の方に間違いがないか確認のため、先にお名前をお伺いしてもいいですか?」
 と聞くと、その女は堅い口調で、
「…す、菅井友香です…」
 と名を名乗った。



(わぁ、可愛いッ♪)
 その整った顔立ち…こうしてホテルの部屋で密会という形で見る時でも消えない芸能人オーラに、ついテンションが上がってしまう日奈。

 菅井友香。
 某アイドルグループの結成時からのメンバー、いわゆる初期メンで、なおかつ、その初期メンたちを束ね、率いてきたグループのキャプテン。
 そんな彼女の奮闘もあってグループはデビュー早々から波に乗り、シングルは出す曲が立て続けにヒットし、たちまちテレビやラジオに引っ張りだこ。
 昨今のアイドルグループは皆が夢に掲げる紅白出場も複数にわたって経験した他、いまや二期生と呼ばれる後輩たちも加入して裾野を広げ、人気グループとしての地位を確立させた。
 そして彼女は、この秋、その後輩たちに夢を託し、グループを卒業したばかり。
 よって今夜、日奈に与えられた特命は、ずばり、この熾烈な令和アイドル戦国時代を長きに渡って第一線で駆け抜けてきた功労者、初代キャプテンの卒業を祝して感謝と労いを込めた性奉仕。
 それが、結成当初から今までずっとノースキャンダルで清純を貫き、アイドルの鑑として活動し、グループを大きくしてくれた彼女に対する事務所社長からの餞別だ。
 それで果たして、窓口の柴崎にどれほどの金が渡ったかは知らない。…が、ここに来る前、柴崎から、

「およそ七年間、男を我慢してアイドルに人生を捧げた健気な娘らしい。一晩かけて満足ゆくまで相手をしてやってくれ」

 と発破をかけられたぐらいだから、それなりの額が動いたと予想する。

(本当はイケメンの男でも用意すればいいんだろうけど、それだとあまりに生々しいしね…男は、今後、作りたけりゃ、いくらでも作れる。私は、ただ、彼女が第二の人生を気持ち新たにスタートできるよう、これまでの鬱憤を一旦ここで晴らしてあげるだけ…♪)

 と、自分に与えられた役目をちゃんと理解している日奈。
「では、早速、施術に移らせて頂きますね。お部屋のベッドの上でいいですか?」
 と聞くと、
「は、はい…あ、でもちょっと散らかってるから、すぐ退けます…」
 と謙遜しながら部屋の奥、ベッドへ向かって先を歩く友香。
 ベッドの上には、無造作に放り出されたリュック、スマホ、iPad、充電器…そして何故かデカデカと馬の刺繍が入ったメイクポーチ…。
 その独特のセンスのメイクポーチはともかく、樋口が目を留めたのは、枕元に放り出されていたiPad…。
 その画面には、なんと、性感マッサージ系のアダルト動画が一時停止されているではないか。
 それを見つけて、
(あらあら…♪楽しみすぎて待ちきれなかったのかな…?)
 と笑みを浮かべる日奈。
 一方、友香もそれに気付き、
「あっ…!」
 と、まだ日奈が気付いていないと思ったのか、駆け寄って拾い上げると慌てて画面を消灯させたが、時すでに遅し…日奈は、しっかりと確認済みだ。
 そして荷物を整理し、ベッドの上を空けてもらったところで、
「では、始めていきますね。まずは普通に寝転んでリラックスしてください」
 と、バスタオルを広げ、日奈が優しい笑みで話すと、友香は、
「う、うつ伏せで…?それとも仰向け…?」
「どちらでも結構ですよ。菅井様の期待されている方で…♪」
 と意味深な日奈と、それで少し迷った結果、仰向けを選択して寝転がる友香。
「それでは、失礼します…♪」
 と、最初は肩口、鎖骨の辺りからマッサージを始める日奈。
 この時点ではまだ、ただの心地いいマッサージ。
 そこから、
「ナイトローブ、失礼しますね…♪」
 と言って、ゆっくり帯を解き、はだけさせて拝む下着姿。
(わぁ…♪)
 思わず感嘆とするほど、まるで下着モデルのように美しい身体のライン。
 次は、そこに手を這わせ、マッサージと称して撫で回し、至高の肌ツヤを味わう。
 可愛い顔をしてるわりに意外に筋肉質で引き締まった二の腕と、うっすら割れている腹筋…。
 聞くと、一時期、筋トレにハマっていた時期があるらしく、その賜物だという。
 さらに脚も、スラリと細いわりには肉付き抜群。
 こちらも、常日頃から激しいダンスが自慢のグループにいたので、レッスンなどを重ねるうちに自然と筋肉がついたという。
 その恵体を、なおも品定めするように優しく触れて回る日奈。
 時折、内ももや脇腹など際どいところに指が迫るたび、
「んっ…♪」
 と小さく吐息を漏らす友香。
 そのたびにすぐ取り繕うように、
「す、すいません…く、くすぐったくて、つい変な声が…」
 と言い訳をする姿がいとおしい。
 なおも友香の身体をベタベタ触りながら、
「レッスンっていうのは、やっぱりキツいんですかぁ?」
「そ、そうですね…特に今年の夏は新曲のリリースにフェスやライブと色々カブってたので、けっこう休み無しというか、朝から晩までメンバーとレッスン場に缶詰だった日もあったりもして…」
「へぇ、そうなんだぁ…♪大変ですね、アイドルって…♪」
「ま、まぁ…」
「でも、朝から晩までメンバーと一緒にいたら、なかなか一人で落ち着く時間も作れないんじゃないですか?」
「そうですね…常にメンバー誰かが周りにいるって感じなので…」
「ですよねぇ…メンバーさんが近くにいると、ムラムラした時でも気軽にオナニーとか出来ないし、大変そうですね…♪」
「━━━」
「今、どこのアイドルも恋愛禁止っていうじゃないですか?彼氏が作れないなら、こっそり一人でして発散するしかないですもんね?」
 と、それまでの雑談の流れからいきなり面舵を切り、踏み込んだことをぶっこんでやると、友香は、目に見えてあたふたして、
「そ、そんな…し、しないですよ…みんな…ま、真面目ですし…」
 と、しどろもどろ。
 そんな友香に、
「え?オナニーしないんですか?ウソだぁ!」
「し、しないです…したことないです、そんなこと…」
 とバレバレのウソを震えた声で口にする友香。
 否定するわりにオナニーという言葉の意味をしっかり理解していることもそうだし、何より、

(あれぇ?さっき、私が来るまで待ちきれずにエロ動画をフライングで開いて楽しんでたようですけど…?あれは何もせず、見てただけ…?まさかね…♪)

 それを指摘して畳み掛けそうになったのを、ぐっと思い留まった日奈。
 このカードはもう少し後に取っておくとして、そのかわりに、
「では、ここからはオイルを使っていきますね♪」
 と、持参したアタッシュケースを脇に広げ、カチャカチャと物音を立てながらオイルのボトルを取り出す。
 アタッシュケースの中には他にも、思わず目を覆いたくなるような淫具の数々をぎゅうぎゅうに詰め込んできた。
 それに気付き、チラチラ中身を盗み見しようとする友香の視線に気付いた日奈が、その中から一つ、わざとらしく、
「あ、落ちちゃった…!」
 と言ってベッドの脇に落としてやると、友香は、すかさずそっちに目を移す。



 それがイボ付きの極太バイブだと目視で確認するや、ごくっ…と息を呑み、途端に真っ赤になる顔。
 そのスケベな表情を横目でしっかり確認した日奈は、素知らぬ顔でそのバイブを拾い上げ、
「ごめんなさい。これは“一番最後に使うやつ”だから…♪」
 と、思わせぶりに言ってやるだけで、後々、それが使われることを想像したのか、友香の態度が徐々に変化。
 待ち遠しそうに、
「はぁ…はぁ…♪」
 と、もはや小さな吐息どころではなくなり、もじもじ自分から身体を揺すりだす始末。
 それでも日奈は、つとめて冷静に、
「オイルがついちゃうので、下着、脱ぎましょうか…♪お手伝いしますね♪」
 と言って、まずブラを、そしてパンティを脱がして回収する。
「んっ…は、恥ずかしい…」
 と、想像先行で既に興奮状態とはいえ、まだ全裸を晒すのは抵抗があるようで、すぐ手で隠してしまった友香。
 それを、
「大丈夫ですよ。これをつければ、少しは気が紛れるかと…♪」
 と、アイマスクを着用するように勧める日奈。
 言われるがまま、手渡されたアイマスクをつけ、自分から視界を封じた友香。
 こうして日奈の視線から逃げれたことでようやく、胸の膨らみ、そして股ぐらを隠した手をゆっくりと退ける友香。
 現れたのは、これぞ「美乳」と形容するにふさわしい乳房と、キレイに均整をとって処理されたアンダーヘア。
 そこに、
「少しひんやりしますよ…♪」
 と言ってオイルをポタポタ垂らしてやると、それだけで、
「あっ、んんっ…♪」
 と可愛い声が漏れ、さらにそれを塗り広げていけば、たちまち、
「んんっ、あっ、あっ…はぁっ、んんっ…♪」
 と顕著な反応。
 みるみる光沢を放ち、妖艶と化す友香の美ボディー。
 面白がって、さっきみたく際どいところに手を持っていけば、目隠しによるドキドキも相まってか、
「ひ、ひぃぃッ…♪んぁぁっ…!」
 と、核心に触れずともかなりの好反応。
 気付けば餌をねだる池の鯉のように口をパクパクさせ、早くも次の展開を求めてしまう友香だが、そんな反応をされればされるほど、もったいぶって焦らしたくなるのが、最近、意地悪をする楽しみを覚え始めた樋口の悪いところ。
「ちょっと際どいところもマッサージしますね」
 と予告し、乳輪をなぞるように円を描いてやると、
「ひ、ひぃっ…♪」
 と、腰を浮かせて敏感体質をアピールしてくるも、まだ触れてやらない。
「じゃあ、こっちも…♪」
 と、反対側の乳輪も円を描き、やがて両胸同時に乳輪責め。
 オイルのおかげで、買いたてのボールペンのように指先がシャープに進む。
「あっ、あっ、あっ…♪」
「んー?どうかされましたかぁ?」
 と、しらじらしく聞き返し、
「どこか集中的にマッサージしてほしいところがあれば、どうぞ遠慮なく…♪」
「━━━」
 さすがにそこでバカ正直に「乳首」と言い出すことは出来ず、黙り込む友香だが、黙れば黙るほど、日奈がペースを握るだけ。
「こちらも失礼しますねぇ…♪」
 と言って、次の標的は脚の付け根。
 スリスリと指先を潜り込ませてなぞると、
「あっ、んんっ…んあぁっ♪」
 と、脚をクネクネさせていい反応。
 その際、チラッと見えた友香の女性器は、やはりまだそこまで使い込まれていないキレイなサーモンピンク。
 それでいて、興奮して物欲しげに少しビラビラが開いているのが何とも艶かしい。
「んっ、くっ…!んんっ…♪」
 早く触れてほしそうな友香の腰遣いと、それを巧みにかわして焦らす日奈。
 たまらず、
「あ、あのッ…焦らさないで、そろそろそこも…」
 と言いかけたところで、ふいに日奈は手を離し、
「…ごめんなさい。ちょっと目にゴミが入っちゃったみたいで…洗ってきていいですか?」
「え…?ゴ、ゴミ…?」
 さぁこれからという時に水を差されて戸惑う友香に、
「動くとオイルが垂れてシーツについちゃうんで…動かず、そのままでいてください。すぐ戻りますから」
 と釘を刺し、ボディタッチを中断して洗面台に向かう樋口。
 もちろん、目にゴミが入ったなんてのはウソ。
 洗いに行ったと見せかけ、洗面台の水を出しっぱなしにしたまま、足音を立てず、気配を消して静かに部屋へと戻り、息を潜めてベッドの上に取り残された友香を観察。
 動かないでくれという言いつけを守り、仰向けでオイル漬けのまま、じっとしている友香。
 よほど生真面目な性格なのか、目隠しを取ろうともしない。
 その状態で、今か今かと樋口の帰還を待っていたが、次第に、
「はぁ…はぁ…♪」
 と息が荒くなってきた。
 あのじれったいフェザータッチですら、急になくなると寂しいらしい。
 やがて、我慢できずに右手は股ぐらへ、そして左手は胸の膨らみへとジリジリすり寄っていき…。
「あっ、んっ…♪んんッ…♪」
 ゆっくり揉みしだく乳房…キュッと閉じた太ももの間に潜ってモゾモゾと動く手の甲…。



(ほら、やっぱり…♪)
 この慣れた手付きで「オナニーなんてしたことない」とはよく言えたものだ。
 その模様をニヤニヤしながら静観する日奈。
 たちまち友香の自慰行為は白熱してきて、ガシガシと大胆に胸をもみくちゃにし、だらしなく脚を開いて晒した秘貝も指先でズリズリ擦りあげていく。
「んっ、あぁっ…と、止まんないっ…んあぁっ♪」
 と、すぐ傍で観察されているとも気付かず、一人で淫らな声を上げる友香。
 目隠しをそのままにしているせいで、頼りになるのは聴覚のみ。
 出しっぱなしにしてきた洗面台の水音で、どうやらまだ日奈が洗面台にいると思っているようだ。
 ノースキャンダルを貫いた清純アイドルが目の前で繰り広げる発情オナニー…それを砂かぶり級の特等席で鑑賞する日奈も次第に、
(なんか…思ったよりエロいオナニーするじゃん…やめてよ、そんなの見せられたら、私まで興奮してきちゃうじゃん…)
 と、予想以上の卑猥な手付きに、つい触発され、自分も立ったまま感度抜群の胸を揉みしだいてしまいそうになる。
 それを必死に堪え、荒くなりそうな呼気も潜めて、ベッドの傍らに佇む日奈。
 そして、友香の指が止まるところを知らず、
「あぁっ、ダ、ダメっ…イッちゃうッ…あっ、イ、イクっ…イクぅっ…♪」
 と声を上げたところでようやく、スッと距離を詰め、素早く股を弄る手を掴み上げ、
「あれぇ?何してるんですかぁ?一人で…♪」
「えっ…あっ…」
 てっきり、まだ洗面台にいると思っていた樋口の帰還に狼狽し、たちまち恥ずかしさで震え始めた友香。
 その耳元に顔を寄せ、
「おかしいなぁ…?確か、さっき、オナニーなんてしたことないって…」
「━━━」
 バツが悪そうに目隠ししたままの顔を背けるしかない友香。
 日奈は、掴み上げた友香の指先に付着する粘液をまじまじと確認し、
「じっとしててください、って言いましたよね?私。オナニーしながら待っててください、なんて言いましたぁ?」
「…ご、ごめんなさい…そ、その…つい…我慢できなくて…」
 と絞り出す友香に、
(どうやら、相当、溜まってるみたいねぇ…)
 と呆れると同時に、
(これだけ溜まってることは、本当に男も作らず、毎日、真剣にアイドルをやってきた証拠ね。さすが、芯のある娘…)
 と感心する樋口。
 昨今の多人数アイドルグループには付き物の「恋愛禁止」というよく分からないルール。
 つい先日も、あるグループでメンバーの恋愛スキャンダルが発覚し、結果、責任をとる形で卒業発表というドタバタがあったばかりだが、それとはプロ意識が違う。
 欲を満たすのは、たまに隙を見てするオナニー程度…それも、忙しくなればなかなか出来ない…夢を売る一方で、なかなか心身ともに辛い商売だ。
(大丈夫っ!その溜まりに溜まったもの…今夜は私がたっぷり発散させて、あ・げ・る…♪)
 と意気込む日奈。
 すっかり友香も刺激を欲してきたようなので、ここから第二幕。
 スルスルと服を、そして下着を脱いで友香に負けない美ボディーを曝け出すと、そのまま友香のオイル漬けの身体の上に覆い被さり、オイルの滑りで身体と身体を擦り合わせる日奈。

 ずりゅっ、ずりゅっ…♪

「あぁっ、んんっ…♪んはぁっ…♪」
「んっ、くっ…あぁっ、き、気持ちいいっ…♪」
 たちまち友香の身体から分け与えられるオイル。
 日奈の、柴崎愛用の色白えちえちボディーもみるみる光沢を纏って輝き、そして押しつけ合って弾む二人の乳房。
 サイズは日奈の方が大きい。…が、柔らかさは友香も負けていない。
 そんな柔乳同士をぶつけ合い、先端の突起同士が触れるたびに、
「あんッ♪」
「ひぃぃッ♪
 と身体を震わせる二人。
 オナニーでアイドリングしたぶん、友香の乳首は既にビンビンでカチカチ…そこに日奈の半勃ち乳首が密着し、クロスカウンターでお互いに淫靡な刺激が走る。
「んんっ、あぁっ…ヤ、ヤバっ…き、気持ちいいっ、これッ…♪」
 と、ついつい日奈も没頭してしまう至極のレズ乳首ズリ。
 友香にいたっては、いつの間にやら覆い被さる日奈の身体に手を回して抱きしめ、右へ左へ揺すっては自らの身体と擦り合い、
「あぁっ♪んんっ…こ、これヤバいぃっ♪ハマっちゃいそぉッ…♪」
 と、解き放たれた恍惚の表情で絶叫するぐらい夢中に。
 日奈も、友香にホールドされていいようにされながらも傍らに置いたボトルに再び手を伸ばすと、擦れ合う二人の乳房の接地面にオイルを追加。
 より一層、滑りが増せば、それで二人の声量も増す。
「あぁっ、んんっ♪んひゃぁっ♪」
「ひ、ひぃっ…もっと、もっとスリスリしてぇッ♪」
 抱き合い、バスタオルを広げたベッドの上を転げ回る二人。
 そんな中でも授かった使命は忘れず、オイル漬けの身体の間でモゾモゾと手を伸ばす日奈。
 その指で、オイルで湿ってワカメのように土手に貼りついた茂みを通過し、その奥の秘泉へ辿り着くと、軽く触れただけで、
「あぁんッ♪」
 とセクシーに鳴いた友香。
 一方の日奈も、触れた瞬間、
(あ、熱ッ…!)
 と驚いた。
 ねっとり濃厚で、湯気が立つような熱さの湧きたての淫汁。
 それをこそぎ取るように巧みに指先で愛撫をしてやれば、
「あぁっ♪んんっ、き、気持ちいいぃッ♪あぁっ、ダメぇっ…!」
 と、気持ちいいくせにダメと口にする矛盾。
 構わずに続けてやると、たちまち、
「あっ、あっ…やぁっ、イ、イキそう…あぁっ、イ、イキますぅっ…♪」
 と叫んだところで、嬲る指をスッと遠ざける日奈。
 その瞬間、
「あっ…!え…?な、何で…」
 と不満そうな声を上げた友香。
 その反応を日奈はクスッと笑い、耳元で、
「…イキたかった?」
「は、はい…も、もう少しで…あとちょっとでイキそうでした…」
「そっかぁ…ごめん、ごめん。じゃあ、もう一回…♪」
「はい…んっ、あぁっ!?あっ、あぁっ…♪き、気持ちいいぃッ♪」 
 と再び嬉しそうな声で悶える友香だが、残念ながら、この流れは…。
「あっ、あっ…イ、イキますっ…んぁぁっ、イ、イクぅっ……え?ちょっ、ちょっと…!」
 またしてもイク寸前で指が離れていってイケずじまいの友香。
「やだぁ…」
 とスネたような口元が可愛くて、その後も何度も指で嬲っては焦らし抜く意地悪な日奈。
 やがて友香は音を上げるように、
「な、何でイカせてくれないんですかぁッ…イ、イカせてくださいよぉッ…」
 と、ムチムチの二の腕に触れる日奈の身体にすがるようにしがみつく。
 そんな友香に、
「そんなにイキたい?」
「はい…イキたいです…」
「じゃあ、お願いして?んー、そうだなぁ…『アイドル菅井友香、もうアイドル卒業したんだからひと思いにイカせてください』…どう?これ」
 と意地悪な笑みで提案すると、
「やぁっ…そ、そんなの言えないですよぉ…は、恥ずかしい…」
 と頬を赤くする友香だが、
「ふーん…じゃあ、もうちょっと焦らそっかな♪」
 と言えば、すぐに、
「嫌ぁっ…わ、分かりました…い、言いますっ…言いますからぁっ…」
 と翻意。
 焦らせば焦らすほど股ぐらに溢れる愛液も量が増し、興奮しているのは明らか…。
 事務所経由の事前情報で「Mっ気あり」と聞いていたが、どうやらその通りのようだ。
 日奈は、愛液まみれの指でじわじわ膨らんできた友香のクリトリスを撫であげ、促すように、
「ほら、言って?ちゃんと言えたらイカせてあげるから♪」
「は、はいっ…ア、アイドル…す、菅井友香…んっ、んんっ…♪も、もう…アイドル卒業したから…あっ、んあぁっ♪ひ、ひと思いに…イ、イカせて…くださ、んぁぁッ!?あぁっ、ダ、ダメぇっ!イ、イクぅぅッ♪んひゃぁぁッ♪」
 最後の「い」を待たずにヌルヌルの指でクリトリスを剥いて摘まみ上げ、さらにちょうど顔の前にあった乳首に吸いついてやると、友香は全身を大きく震わせ、あっけなくイッてしまった。
 ビクッ…ビクッ…と電気ショックでも受けているかのように等間隔に腰を跳ね上げ、オイルまみれの素っ裸でダンゴムシのように丸くなる友香。
 そして、
「ハァ…ハァ…♪」
 と荒い息をしているところに、
「どう?今ので満足?」
 と聞いてやると、友香は、一度はうんと頷いたものの、すぐに声のした方を頼りに日奈に抱きつき、
「もっと…もっと気持ちいいことしてください…イキたいです、もっとたくさん…」
「と、イッた直後から早速おかわりのおねだり。
「へぇ…じゃあ、こっち来て?」
 と、友香の手をとって立ち上がり、身体を起こしてやってそのままエスコートするようにしてベッドから下ろす日奈。
「え…ど、どこへ…?」
 と怪訝そうな声を出しつつ、そこに期待感を含ませているのがバレバレ。
「こっち、こっち…♪」
 と、日奈に手だけ引かれてトボトボとついてくる友香。
 そして、
「じゃあ、ここに手をついて」
 と言われ、言われた通りに手をついたところはひんやりと冷たい。
(な、何これ…ま、窓ガラス…?)
 と予想したところで、再び、股ぐらに日奈の指が触れてくる。
「あっ、んんっ…♪んはあぁッ♪」
 一度イッたことでより敏感になった秘貝。
 窓ガラスと思われる冷たい板に全体重を預け、脚をガクガク震わせて悶える友香に、
「ほら、もう少しシャキッとした方がいいよ?ここ7階で、そんな高層階じゃないじゃん?今も、そのアンアン言ってる姿、向かいのビルから丸見えだからさ」
「えっ…そ、そんなぁっ…や、やだっ…恥ずかしいッ…!」
 どうやらカーテンを開いた窓に手をつかされ、夜の東京に向けて自分の悶える様子が晒されているらしい。
「あっ、あっ…ダ、ダメぇっ…」
 と言いつつ、ネチョネチョした日奈の指責めに嬌声が止まらない友香。
 さらに寄り添うように身体をくっつけてきた日奈が、
「あっ…♪ちょうど向かいのビルからこっちを見てる人がいるよ?スーツを着た男の人…なかなか目線を切らないから、多分、見えてるんだよ。あれ…♪」
「い、嫌ですっ…恥ずかしいですぅっ…!」
 と言いながらも、辱めでMっ気を刺激され、興奮してさらにとろとろと溢れ出る愛液。
 それを中に押し戻すように、ゆっくり挿入した指でクチュクチュと掻き回す日奈にやられて、
「あぁっ、イ、イクっ!またイッちゃうぅっ♪んひぃぃっ♪」
 と、窓の外の夜空に向かって仰け反る友香。
 そのまま産まれたての仔鹿のように脚をぷるぷるさせているところに、ペチ、ペチ…と打ちつけられるバイブ。
 といっても、さっきのイボ付き極太バイブではなく、まだ前座程度のモノ。
 それでも形状でそれが何かを理解した様子の友香。
 依然、窓ガラスに手をついたまま、
「く、ください…それ、アソコに挿れてください…」
「んー?アソコぉ?どうやら、まだアイドルが抜けてないみたいねぇ?」
 と、完全にMのスイッチが入った友香と相対的に、Sのスイッチが入った日奈。
 髪を掴んで捻り上げるのはさすがに可哀想なので後頭部にそっと手を添え、
「違うでしょ?もっと他の言い方あるでしょ?ついこないだまでアイドルやってたからって知らないとは言わせないよ?」
 と言ってやると、友香は、
「は、はい…言い直します…オ、オマンコっ…オマンコです…オマンコに欲しいですぅッ♪」
「へぇ…♪じゃあ、その体勢のまま、ビラビラ開いて私によく見せて」
「はいっ…こ、こうですか…?」
 と、尻を突き出し、自らビラビラを開いて秘肉と膣穴を見せつける友香。
「あらあら、穴が丸見え!すっごいスケベ…♪」
 となじりつつも、褒美に、手にしたバイブの先端を開いて晒された膣穴にあてがってやると、
「あっ、あっ…♪ほ、欲しいっ…早く欲しいぃっ♪そのまま、ひと思いにッ…!」
「ひと思いに…?こういうこと?」

 ぐじゅっ…♪

「んあぁぁっ♪」
 バイブを難なく呑み込んだ友香のドMマンコ。
 そして、すかさず、
「このバイブでイケたら、次はこれを挿れてあげるから…♪」
「んぐっ!?」
 今、膣で咥えているバイブ…それより、少し大きめのバイブが口に突っ込まれて順番待ち。
「たっぷり濡らしとくんだよ?今のうちに…♪」
 と口めがけて抜き挿しする日奈と、それにも従順に応じ、疑似フェラを披露する友香。
 さらにマンコに挿れられたバイブはスイッチオン。
 ウネウネ動く竿に膣内を掻き回され、
「んあぁぁっ♪す、すごぉっ♪ひぃぃッ♪」
 と絶叫する友香。
 そのあまりの喘ぎっぷりに肩をすくめ、
「すごい感じるじゃん。さては恋愛禁止は守ったけど、そのぶん、頭の中は常にエロエロだったんじゃ…?」
 と口にする日奈に対し、否定もなく、むしろ頷いて、
「そ、そうですっ!男の人っ…男の人のオチンチンばっかり考えてました…!俳優さん…歌手さん…芸人さん…それから握手会に来るファンの人も…いろんな人のオチンチン、ずっと想像してて…♪」
 こうなると、それでよく掟を破らなかったと感心せざるを得ない。
 こうして上の口も下の口もオモチャで犯され、それにもかかわらず恍惚の表情が浮かぶドMの元キャプテン。
 膣をズコズコ突かれて、
「ん、んぐっ!んぐぅぅッ…!おぉっ、うぉっ…♪」
 とバイブフェラしながら絶頂に達すれば間髪いれずに膣に挿さっていたバイブは抜き取られ、次はこれまで口に咥えていたバイブが膣に…そして、またさらにひと回りサイズアップしたバイブが新たに口に突っ込まれ、それの繰り返し。
「さぁ、どんどん太くしていくからね…♪どこで音を上げるかな?」
 と楽しげな日奈だが、友香とて、そう簡単に音を上げるワケにはいかない。
「んぐっ、んぐっ…!」
 と、新たなバイブを頬張りながらも、内心、
(ち、違う…!これじゃない…!これには…あのイボイボがない…)
 …そう。
 もはや、さっき見たイボ付き極太バイブが脳裏に焼きつき、忘れられない友香。
 そして、この夜、友香は、お目当てのあのバイブの順番が回ってくるのを楽しみに、バイブフェラをしては何度もイキまくり、着々とアイドル時代の憂さを晴らしていった。
 もちろん、あのエグいバイブは大トリ。
 あのバイブに巡り会うまで、友香が、この後、いったい何本のバイブをしゃぶり、そして何回イカされたか…それは皆さんの想像に任せたいと思う…。


(おわり)

鰹のたたき(塩) ( 2022/11/29(火) 01:32 )