客に恵まれない遠藤さくら Part3
オナニーフェチ、調教志願のドM…。
なぜかクセモノから目をつけられがちな最近のさくら。
(何で私って変態から好かれるんだろう…?)
無論、変態をも惹きつけるビジュアルをしているからだろう。
そして、また今宵も、さくらを指名した客は少し変わっていた。
「遠藤!指名だ!」
と、いつものように開店早々、名を呼ばれるのも見慣れた光景。
だが、次に続いたマネージャーの伝令、
「仔猫になって番号札1番のお客様につけ!」
には、さくらも含め、控え室にいた面々、全員がずっこけた。
(こ、仔猫って、なに…?)
戸惑う中、姐御肌の樋口にも助けてもらって、何とか更衣室にあるものを駆使して仔猫に扮したさくら。
待合室に向かう廊下でも、絶えず、
(仔猫…仔猫…)
とキャラを模索し、結果、さくらが導きだした答えは、その客の前に行き、
「にゃ、にゃぁ〜…遠藤さくらだにゃ〜…よろしくだにゃ〜…」
と、真っ赤な頬の横に猫ポーズの拳を添えることだった。
さくらの羞恥をよそに、それを見てニヤリと笑った番号札1番の客。
そして二人は、そのままプレイルームへと消える。
…いや、訂正。
一人と一匹は、そのままプレイルームへと消えた。
……
「んっ、んっ…にゃ、にゃぁ〜…♪あぁっ…ふにゃぁっ…♪」
か細い鳴きマネに混じる嬌声と、それに合わせて、
チリン…♪チリン…♪
と鳴る鈴の音。
小道具にあった鈴のついた首輪をつけられたさくらが、ローションを纏って光る身体で、男に跨がり、腰を振る。
仔猫という斜め上の発注のわりに、意外とプレイルームに入ってからは変わった注文もなく、普通だった。
唯一、注文をされたのは「鳴き声を聞かせてくれ」という一点だけ。
よって、ただ、いつものノーマルなマットプレイを、猫耳をつけ、鳴きマネを所々に挟みながらするだけに過ぎないが、それでも恥ずかしいものは恥ずかしい。
「にゃぁっ…♪にゃぁ〜…♪」
ローション素股で刺激を得るたびに、猫を演じて悶えるさくら。
客の男はご満悦だが、さくらの赤面は収まらない。
ふと、男に、
「恥ずかしい?」
と聞かれ、つい素に戻って、
「は、はい…恥ずかしいです…」
と正直に答えたさくらに、男は、どこからともなく取り出したアイマスクをひょいと差し出し、
「僕の視線を気にするから恥ずかしいんだよ。目隠しをして何も見えなくすれば恥ずかしさも薄れるんじゃない?」
そう言われ、差し出されたアイマスクを受け取り、素直にゴムを耳に掛けるさくら。
確かに彼の言う通り、視界が暗くなれば恥ずかしさも軽減され、素股の腰振りが滑らかになるとともに、
「にゃぁっ♪にゃぁっ♪」
と、鳴き声も活発化し始めるさくら。
その扮装そのままに、スラリとした背中を猫のようにしならせ、クイッ、クイッ…と腰を、男の股間に擦りつける。
「どう?恥ずかしくなくなったでしょ?」
と聞いてくる男の声に、決してゼロになったワケではないが、
「は、はいぃっ♪んにゃぁっ…♪」
と頷くさくら。
それを聞いて、
(よしっ…!)
と、一瞬、悪い目をした客の男。
想定通り、やはりさくらは猫化を恥ずかしがり、自然を装って目隠しをつけさせる口実になった。
今、さくらは何も見えていない。
たとえ彼が、ひそかに持ち込んだ媚薬を自身のイチモツに三滴、四滴と垂らしても、さくらに気付かれることはない。
そして、何の疑いももたず、媚薬のついたイチモツに跨がり、生素股で性器を密着させたさくら。
(へへへ…前々から狙ってたが、やっと指名できたぜ。焦らしやがって…)
過去三回、この『N46』に来店歴があるこの男。
最初に来店した時から、泡姫のプロフィール一覧を見て、遠藤さくらに一目惚れしていたが、人気者の宿命か、いつも先客がいて、なかなか指名が出来なかった。
代わりに指名して楽しんだ他の女もそれなりによかったが、やはり、一度、目をつけた女は、堪能するまで諦めきれない。
それが今宵やっと念願叶って初指名。
ここまで焦らされたのだから、ただ楽しんで帰るだけでは面白くない。
(ぐへへ…コイツは効くぜ…麻薬みてぇに抜け出せなくなる代物だからよ…)
とニヤつきながら、そっと使い終えた媚薬をしまう男。
そう…この男の正体は“ソープ嬢ハンター”。
気に入ったソープ嬢にこっそり媚薬を盛り、狂わせてそのまま自分の愛人にしてしまう悪趣味な男だ。
彼がこれまでこの手口で我が物にしてきたソープ嬢は十数人。
手口がバレて出禁にされ、ブラックリスト扱いにされてしまった店もいくつかあるが、この店にはまだその噂は伝わっていなかった模様。
そんな悪どい輩とは露知らず、なおも生温かな秘貝で媚薬まみれの竿を摩擦するさくら。
「にゃ、にゃぁっ…♪しゅ、しゅごい…めっちゃニュルニュルしてる…♪」
と表情が蕩けるさくらだが、そのヌメりが媚薬であり、それを今まさに自らの性器に着々と吸収しているとは気付く由もない。
ヌチャ、ヌチャ…とマット上に響く濁音。
やがて、
(え…な、何だろ…?何か今日は…妙に身体が…熱い…)
と身体の異変に気付きかけるも、
(た、多分…まだ、猫の鳴きマネをするのが恥ずかしいから…)
と言葉を飲み込むさくら。
見事なまでにソープ嬢ハンターの思う壺。
そうやって言葉を押し殺した結果、数分後…。
「ふにゃぁっ♪ぎ、ぎもちいいぃっ!」
声が枯れるほどの絶叫とともに、ハンターに身体を突かれるさくら。
ローションまみれのマットの上で正常位でバコバコ奥まで突き挿さるイチモツは、女体狩りを楽しむ輩だけあって、長さ、太さ、固さ…どれをとっても不足なし。
「おらおら!マンコが緩んできてるぞ!もっとちゃんと締めつけてくれよ、雌猫ちゃんよぉ!」
と、すっかり本性を露わにして口調も変わってきたハンターがさくらの下っ腹に添えた握り拳。
そこから波動を送るように握り拳をさくらのお腹にグイグイ押し込むと、押されて膣圧が増すとともに、より膣肉がイチモツに吸着する。
「ひ、ひぃぃっ♪そ、それダメぇっ♪ひゃはぁぁッ♪」
華奢な身体でポルチオを刺激され、細い脚をジタバタとマットに打ちつけて悶えるさくらに、ハンターはさらに、
「おら!お前も動けってんだよ!サボってんじゃねぇ、ソープ嬢のくせに!高い金とられてんだ、こっちはよォ!」
「は、はいぃっ…!んんっ、んおぉっ!?んほぉぉっ♪」
もはや猫の鳴きマネなどしてられる余裕はない。
言われるがまま、自らグイグイ押しつける腰…そのたびに、挿さる度が変わるたびにバグるような刺激が全身に襲いかかる。
(な、何これっ…!おかしい…この人のオチンチン、何かおかしいっ…!き、気持ちよすぎるぅぅッ…!)
彼のイチモツではない。
媚薬を盛られたのだ。
だか、それすら気付かず、恍惚のアへ顔で、もはや何が何だか分からないさくら。
そこに、
「へへへ。そこまでキマったら、もう恥ずかしいも何もねぇだろ!おらっ!」
と、乱暴に剥ぎ取られるアイマスク。
フッと光が戻った視野。
見上げて確認した男の顔は、待合室で見た顔とは別人で、支配欲に染まっていた。
「おらおら、まだまだヤラせてもらうぜぇ!」
「ひ、ひぃぃっ!?んぎゃぁっ…!」
マット上をのたうち回るうちに頭から外れて飛んでった猫耳カチューシャ。
それを頭につけ直せとも言わないし、猫の鳴きマネも次第に求められなくなった。
彼にすれば、媚薬を盛るチャンスを作るためのカモフラージュで出した要望など、もう用済み。
さくらを、ただ肉欲そそるイイ女として見ながら交わる。
「おらおら!おらぁっ!」
「が、がぁっ…!ぎゃぁぁっ…!」
その顔に似合わぬ断末魔のような絶叫とともに天井を向いて仰け反るさくら。
ハンターは、さらに、
「よし、起き上がってそこに手をつけ!次はバックだ!」
と命じ、既にフラフラのさくらをどうにかバスタブに手をつかせると、突き出された尻を掴み、引き寄せるようにして、
「おらっ!くらえっ!」
「はうぅッ♪す、すごぉっ…あぁっ、ヤ、ヤバいぃっ♪」
ズンッ!…と奥まで一気に突き挿さるやいなや、開始されるピストン。
乱れる髪、絶叫…締まる膣肉と排出が止まらない愛液。
たちまち、
「ひ、ひぐぅっ!ひぐぅぅッ!」
と絶叫し、崩れ落ちそうになりながら豪快に果てたさくら。
そんなさくらの髪を乱暴に掴み上げ、
「何だぁ?もうイッたのか?まだ客の俺がイッてねぇんだぞ?あぁ?」
「は、はい…ご、ごめんなさい…あうぅッ…」
「よし。罰として騎乗位だ。跨がって俺がイクまで動け!動き続けろ!」
「は、はいぃっ…!」
ワケも分からぬまま、もはやハンターの言いなり。
身体を起こされ、上に座らされると、
「おらっ!」
真下から強烈に打ち込まれた一撃に、
「んほぉぉッ♪」
「おらっ、踊れ踊れ!キマりながら踊るんだよぉっ!」
「ひ、ひぃぃっ♪んひゃぁぁっ♪」
くねる腰が円を描き、
「き、気持ちいいっ♪ダ、ダメっ…お、おかしくなるぅッ♪ひゃぁぁっ、イ、イクぅっ♪」
と、くしゃくしゃ髪を掻きむしっては耐えきれずに先に何度もイキまくるさくら。
やがてハンターが、
「あぁっ…!だ、出すぞっ!出すぞォォっ!んがぁぁっ…!」
と絶叫し、細いウエストを掴んで膣内にたっぷり注ぎ込む頃には、既にさくらは失神し、ヘナヘナと崩れ落ちてピクピク震えるだけだった。
ジュポッ…と巨根を抜き取れば、とろとろと流れ出てくる濃厚ザーメン。
そしてハンターは、失神し、あられもなく白目を剥いて倒れたさくらを見下ろし、
「へへへ。久しぶりの“ソープ嬢狩り”だから分量を間違えちまったかなぁ?一回目でこんなにキマっちまうとはな」
と、満足げに吐き捨て、
「おい、起きろ。起きろ、コラ」
放り出された精液漬けマンコを軽く弄ってやれば、すぐに、
「…んっ、はぁっ♪あぁっ…♪」
と失神から目を覚ますさくら。
そんなさくらのマンコをクチュクチュ掻き回しながら、
「いいか、よく聞け。今日から俺は毎週火曜日にここに来て、お前を指名する。それが週一回の調教タイムだ。クスリ使って何回でもトバしてやるよ。そのかわり、その間、他の客には本気で腰振るんじゃねぇぞ?お前が本気で腰を振るのは俺に跨がった時だけだ。分かったな?」
と諭しながら、徐々に指を加速させていき、
「どうだ?分かったか!分かったら返事をしろ!おらっ!」
「ひ、ひぃぃッ♪わ、分かりましたぁぁっ!んひゃぁぁっ♪」
プシャァァッ…!
店内愛人および週一回の調教契約の承諾とともに、豪快に撒き散らした潮。
そして、これ以来、毎週火曜は媚薬を盛られ、ハンターと、トリップしながらセックスをすることが習慣化したさくら。
ハマると抜け出せないキメセク地獄。
こんな極悪ハンターに目をつけられる悲運…やはりさくらは絶望的に客の運が悪い…。
(おわり)