「さぁ、花奈さん…いよいよ童貞を卒業する時間ですよ…♪」

　妖しげな笑みを浮かべて迫る理々杏に対し、息が上がる花奈は後ずさりどころか、身体を起こすことすら出来なかった。
　もちろん、執拗な陵辱で既に疲労困憊なのが一番の理由。
　だが、ひそかに心の何処かで、次の展開を期待している自分もいる。
　かろうじて動く目線を操り、まず自身の股間に生やされた特大の疑似男根、そして迫りくる理々杏の股間の茂みに目をやる。
　萎えることのない花奈の男根は、もはや、手で扱かれても、口に咥えられても、乳肉で挟まれても、何をされても気持ちいいが、唯一、まだ味を知らないのが女性器の中…。
　その未知の快楽に興味津々な気持ちも否めない。
　尽きない幻想ザーメンと我慢汁でヌルヌルまみれに見えている絶倫男根。
　そして、それを今から中に収めんとする理々杏のぐしょ濡れマンコを見比べ、
（ぜ、絶対ヤバイ…絶対…めちゃくちゃ気持ちいいに決まってる…！）
　想像すればするほど、口内に溜まっていく涎。
　それを、一度、ごくっ…と飲み込むと、そのかすかに動いた喉を見て、
「ふふっ…息を呑んで、そんなに待ち遠しいの？花奈さん…♪」

　ぎゅっ…！

「い、痛っ…！」
　顔をしかめる花奈。
　開脚した理々杏のかかとが花奈の手首を踏んづけ、逃さないように固定。
　顔の上にはピンと前を向く理々杏の疑似男根…そして、その底面には、先輩イジメで興奮してとろっとろになった本来の性器、ピンク色のヴァギナが、くぱぁ…と口を開いてその卑猥な全貌を晒す。
（す、すごい…ヒクヒクしてる…）
　と目を奪われたのも束の間、その活きの良いアワビ貝がゆっくりと花奈の口元めがけて降下し、そして着地。
「…んぷっ…！」
「ほら、しっかり舐めてくださいよ。ボクのマンコ…ペロペロ、ペロペロって…♪」
「んんっ…！んぐっ…！」



　寝かせた先輩の上に顔面騎乗…これぞ最高位の下剋上。
　後輩のマンコを舐めさせられるなどプライドの高い花奈にとっては人生最大級の屈辱に値するが、幸い、今の彼女には既にプライドなどない。
　言われるがまま舌を出し、その舌で、

　ピチャピチャ…ピチャピチャ…レロレロ…♪

「んっ、んんっ…♪さ、さすが…上手じゃないですか、花奈さん…♪あっ、んんっ…♪ほら、もっと…もっと気持ちよくしてくださいよ、ボクのマンコ…♪」
　巧みな舌遣いに、ムチムチした太ももで花奈の顔をキュッと挟み、さらに性器をグリグリ押しつける理々杏。
　気付けば理々杏も、この店の控え室に連れてこられて以来、与えられるのは疑似男根への快楽ばかりで、女性器で味わう刺激からはもう随分と遠ざかっていた。
　その憂さを晴らすように、クネクネと花奈の顔の上で腰を揺すっては、
「そ、そう…そこっ…あぁっ、き、気持ちいいぃっ♪花奈さんッ…んんっ、あぁっ…あんっ、あんっ…♪」
　と可愛らしい嬌声を上げて悶える理々杏。
　愛液を丹念に舐め取る舌と、その舌先で転がす皮の剥けかけたクリトリス。
　電流のような快感に、たまらず、
「んっ、くぅっ…！」
　と身を反らす理々杏に、笑みを浮かべながらヨタヨタと寄ってきて群がる蓮加と与田。
「なになに…気持ちよさそうじゃん、理々杏…♪」
「ちょっと挑発的すぎるんじゃないの？こっちに向かって、おっぱい、ぶるんぶるん震わせてさぁ…♪」
　と、先ほど花奈に仕掛けたのと同様、左右から理々杏の乳首に舌を伸ばす二人。
「ひ、ひぃっ…♪ず、ずるいよ、二人とも…！ボクが乳首弱いの知ってるくせにぃっ…♪んひゃぁぁっ♪」
　同期の舌でチロチロと乳首を嬲られ、夢心地の理々杏は、たちまち、あっけなく、
「あっ、んんっ、イ、ィクっ…！うあぁっ、イクぅぅっ…♪」
　と計三本の舌に翻弄されながら声を上げて痙攣。
　久々にオンナとしての絶頂を味わった理々杏は恍惚の表情でその余韻を噛みしめ、とろとろと股から溢れ出す淫汁が、下敷きにされた花奈の下顎を汚す。
　それでもなお、花奈はバター犬のように舌を出し、目の前の秘貝を一心不乱に舐め漁るのみ。
　その原動力はまもなく訪れる未知の快楽。
（ハ、ハメたいっ…！早くここにチンポをハメたい…！）
　じっとりと盛りに入ったメスのニオイを醸し出す秘貝…舐めれば舐めるほど触発され、股間の疑似男根もみるみる熱くなってきた。
　そして、絶頂の余韻から抜け出した理々杏は、後ろ手に花奈の男根を掴み、
「どうですか？花奈さん。童貞捨てる心の準備は出来ました？」

　しゅこ、しゅこ…♪

「ひ、ひぃっ♪あぁっ…♪」
　理々杏のデカ尻に首筋を踏んづけられたまま、逆手で男根を扱かれてクネクネと揺れ動く花奈の腰。
　やがて、その腰は、竿を握る理々杏の五指めがけてセルフ手コキのような上下運動へと変わって、そのまま止まらなくなり、
「い、挿れたい…！早くマンコに挿れたいですぅっ…♪お、お願いっ…マンコで…このチンポ、マンコで犯してぇっ♪」
　と、はしたない懇願。
　それを聞いて、
「へぇ…もう我慢できないんだぁ？しょうがないなぁ…♪」
　と笑みを浮かべ、ゆっくり腰を上げる理々杏。
　その瞬間、それまで理々杏の乳首を舐めていた二人も花奈の両サイドに添い寝するように密着し、天を仰ぐ童貞男根をまじまじと凝視する。
「ふふっ…♪特等席だね、ココ…♪」
「花奈さんのオチンチンが食べられちゃう瞬間、蓮加たちもしっかり見ててあげるから…♪」
　と、左右から薄ら笑いを浮かべる二人。
　そして、いよいよ、がに股の理々杏が、花奈の細い腰を跨いで立ち、ゆっくり腰を下降させる。
「はぁっ…はぁっ…♪早くっ…早くぅっ…！」
　ゆっくりと降下してくる時間すらもどかしく、自ら迎えに行くように腰を突き上げるせっかちな花奈を、
「こらっ！このヤリチンっ！じっとしなさいっ！」
「そんな焦らなくても降りてくるから♪」
　と叱る二人が、左右から花奈の太ももを脚で挟み、しっかりロック。
　そして二人で右往左往する男根を掴んで固定し、迫りくる理々杏の秘穴に照準を合わせる。
　理々杏も、
「ちゃんとそこで押さえといてよ？二人とも」
　と言いながら、その固定された亀頭を目標にゆっくりと腰を下げていき、触れるか触れないかのところで一旦ストップ。
　理々杏自身も、一度、
（ごくっ…）
　と息を呑み、捕食前の舌なめずりをして、
「じゃあ、花奈さん。行きますよ？このまま一気に奥まで食べちゃいますからね…♪」
「う、うん…お願い…犯して…このまま、めちゃくちゃにされたい…♪」
「了解です…♪えいっ♪」
　ここで、支えていた両脚の力をフッと抜き、尻餅をつくようにそのまま腰をズドンと落とした理々杏。

　…ぐじゅッ！

「んんっ…！」
「んあぁぁっ♪」
　感嘆ともとれる声を上げて背中を浮かせる花奈。
　二人の手で握られて固定されていた男根が、まるでマジックのように一瞬にして消えた。
　上から降ってきた理々杏の陰部に根元まで一気に丸呑みにされてしまったのだ。



「がぁぁっ…！あぁっ…あぁっ…♪」
　ついに体験が叶った未知の快楽。
　当然その威力は凄まじく、目を大きく見開き、ぷるぷる震えて止まらない四肢。
「ふふっ♪どうですか？初めて味わうオマンコの感触は？」
「んっ…す、すごいっ…♪あ、温かくて…ヌルヌルしてて…それから…それから…」
　と、もはや言葉の整理も追いつかない花奈を軽く受け流し、
「じゃあ、動きますね♪んっ、んんっ…！」
　と、理々杏の肉弾バウンド開始。

　ボンっ♪ボンっ♪ボンっ♪

「うあぁぁっ！？な、何これぇっ！？す、すごい締めつけっ…ひ、ひぃぃっ♪」
「気持ちいいでしょ？これがセックスですよ、花奈さん。いつもは自分が上に乗って、こうやって艶かしく動いてたでしょ？今から理々杏が同じことしてあげますから、いっぱい気持ちよくなってくださいねっ♪」
　と微笑む理々杏が繰り出す、これまでの花奈を模して腰で円を描くトルネード騎乗位。
　吸収の早い理々杏は、その腰遣いを早くも自分のモノにして、花奈の男根をいたぶり、そして締め上げる。
「ひ、ひぃぃっ♪ダ、ダメっ…それダメぇっ…！ねぇ、マジでっ…マジでヤバいからぁっ♪」
　と絶叫、悶絶する花奈。
　その荒業に、
「わぁ…すごい…♪私もしたいな、それ…」
　と感心する与田と、
「いつも自分のこと、ボク、ボクって言ってるわりに、けっこうエッチ好きなんだね、理々杏って…♪」
　と、夢中で腰を振る理々杏に、こんな時でもニタニタしたクソガキの笑みを浮かべる蓮加。
　二人とも、理々杏の迫力満点のグラインドにすっかり目を奪われている。
　跳ねる理々杏は、空いた手で花奈の乳首を摘まんだり、指先で弾いたりしながら、
「ほらっ、どう？チンポ食べられながら自慢のおっぱいも好き放題されてるよ？抵抗しなくていいの？ねぇ！」
「ひ、ひぎぃぃっ♪で、出来ないっ…抵抗なんて出来ないよぉっ…あぁっ、ダ、ダメぇっ…お、おかしくなるっ…頭おかしくなっちゃうってばぁっ♪」
　絶叫する花奈に、
「いいですよ、おかしくなって…♪そのまま頭ラリっちゃうまでボクとセックス三昧しましょうよ♪」
　と微笑みかける理々杏は、どうやら本気。
　初体験のセックス…よりによって締まり抜群の肉食騎乗位で童貞喪失とは、果たして運が良いのか悪いのか。
　理々杏は、再び腰遣いを上下のバウンドに戻して、
「ほらほら、花奈さんも下から突きたきゃ好きに突いてくれていいんですよ？試しに突いてみてくださいよ、ねぇッ！」
「んっ、んんっ！あぁっ、ヤ、ヤバっ…！」
　言われるがまま少し腰を浮かせてみた花奈だが、すぐに腰が落ちた。
　少し奥に押し込んだ瞬間、ぎゅぅぅっ…と肉壁に締めつけられて慌てて撤退。
　それを、すかさず、
「んんー？どうしたんですかぁ？何で一回でやめちゃうんですかぁ？もっと何度も何度も突き上げてくださいよ、ボクのマンコ♪」
「う、ぅん…し、したいけど…したいんだけど…あっ、んんっ…♪」
　突き上げたい気持ちは山々だが、それは、いわば底なし沼に自ら足を浸け、自分から沈みにいくようなもの…当然、残りわずかな理性が必死にストップをかける。
　それを分かっていながら、
「ほら、早くッ…ねえ、花奈さん。早くぅぅっ♪」
　と、艶めかしい笑みで腰が止まらなくなる快楽漬けにいざなおうとする小悪魔な理々杏。
　崖っぷちに立たされつつも、
（こ、こんなに…挿れる方もこんなに気持ちいいなんて…！あぁっ、と、溶けるッ…チンチン溶けちゃうっ…♪）
「ほらっ、ほらっ…躊躇なんてしてたら楽しめませんよ？セックスは本能でするものですよっ♪」
「うあぁぁっ…！」
　ぎゅっ、ぎゅっ…♪とリズミカルに男根を締めつけ、じりじりと追い詰めてくる理々杏の膣。
　それでも何とか身を任せるだけに留まっていると、
「ほら、起きて♪」
　と、だらんとした手を引いて無理やり起こされ、挿れたまま正常位へ移行。
　掴まれた手をそのまま理々杏のマシュマロおっぱいへと導かれ、
「ここを激しくモミモミしながら突いてね？じゃあ、よーいスタート♪」
　と、カニ挟みで巻きつけたかかとで、トンっ…と花奈の腰を叩けば、
「ひ、ひぃぃっ♪あっ、あっ…ヤ、ヤバいぃっ…んひぃぃっ♪」
　小突いて勢いをつけらけれたが最後、眼下の理々杏の胸を鷲掴みにして、とうとう腰が動き始めてしまった花奈。
「あんっ、あんっ♪そうっ！それっ！そうやって、もっともっと突きまくって♪」
　食い縛った歯、額に垂れる大粒の汗。
　自らの巨乳も遠心力でぶるんぶるん揺すりながら、不慣れな腰振りピストンにのめり込む花奈。
　そんな花奈に下から手を伸ばし、ショートカットを振り乱す頭を抱えて引きずり込むようにして、
「ほら、おっぱいも舐めて！吸って！しゃぶって！いつもボクにしてた乳首責め、今日もやってよぉっ♪」
「んぐっ…！」
　身体を折りたたむようにして無理やり胸の谷間に引き込まれた花奈は、リクエストに応えて、まず、

　ペロペロ…ペロペロ…♪

「あぁっ、んんっ…♪さすが花奈さん、相変わらず舌遣いが上手…♪ち、乳首、気持ちいいぃっ♪んっ、あぁっ…」
　続いて、

　ジュルジュル…♪ジュルジュル…♪

「んあぁっ♪す、すごいっ…このバキューム大好きっ♪ひ、ひぃぃっ♪」
　頬をすぼめた強力吸引に悶絶する理々杏。
　そして、とどめは、

　カリッ…♪カリッ…♪

「んひぃっ♪あぁっ、あ、甘噛みっ…！甘噛み気持ちいいぃっ…！」
　これまで、散々、理々杏をいたぶり、悶えさせてきた乳首責め三段活用。
　いつもはこれをニタニタしながら施していたが、今日は花奈自身も竿を捕食された快楽に眉をひそめながらで、まだ全力を出しきれない。
（ダ、ダメだ…集中できない…！こ、腰が…腰が止まんないッ…！）
　気を削ぐ膣圧責めで本領発揮できない花奈に、またしても忍び寄る与田と蓮加。
　背後を取るなり、
「あれぇ？腰が止まってますよぉ？」
「もっと激しく振らないと…ほらぁっ♪」
「ひ、ひぃぃッ♪」
　後ろからグイグイと背中を押され、強制ピストン。
　さらに、
「えいっ♪」
　と理々杏の顔面ホールドも決められ、後輩の胸に顔を埋めたまま腰を振らされる情けない姿に。
「んごっ、ごぉっ…！おごぉっ♪」
（ヤ、ヤバいっ…で、出ちゃうっ…また出ちゃうぅッ！）
　マシュマロおっぱいの中で呻きながら腰が痙攣。
「あれ？またイッちゃった？」
「関係ないよ。ほら、続けなよ♪」
　と気にせず、なおも楽しそうにグイグイと花奈の腰を押し込む与田と蓮加。
　筆おろし後はピストン奴隷。
　腰を引こうとすれば理々杏のカニ挟みに捕まり、静止して少し息を整えようとしたら背後から背中を押される。
「うあぁぁっ！で、出るっ！また出ちゃうからぁっ！」
　とかすれた声で絶叫しても終わらない。
　いや、それどころか、耳元で

「花奈さん…まだまだ終わりませんよ？」
「理々杏が終わったら、次、私たちの番ですからね…♪」

　と無情の囁き。
　こうして花奈は、後輩の蓮加、与田に加え、今日からは、これまで嬲り者にしていた筈の理々杏からもオモチャ扱いされることとなった。
　もはや、彼女が一時でもこの三人の先輩だったということ自体が黒歴史。
　このソープランドの経営が続くかぎり、花奈の両性具は、三人のストレス発散に使われ続けるのだ。

　……

　そして数日後…とあるラブホテルの一室にて。



「…でね。こないだも蓮加と、壁にオナホールくっつけてさ。そこに自分でチンチン突っ込めって命令して腰を振らせてさ。…ほら、これがその時の動画…♪」
　と、行為を終えたのも束の間、服も着ずに楽しげにケータイを見せつける与田。
　そこには彼女の言った通り、壁に取りつけられたオナホールに擬似男根を挿し込み、狂ったようなセルフピストンで悶絶する中田の醜態が収められていた。
　それを、
「なるほど、こりゃ傑作だ！」
　と一緒に鳴って笑みを浮かべる、たった今まで与田を抱いて楽しんでいたこの男は『N４６』のマネージャー。
　オーナーの柴崎がひそかに店の泡姫の一人・樋口日奈を自分の愛人にしているのと同様に、それに倣って彼も、こっそり、売り物の与田と愛人関係を構築していた。
　そして今宵も、営業終了後、他の者に内緒でひそかに落ち合い、近所のホテルに流れて密会セックスを楽しんだ二人。
　行為後の一服に煙草を咥えるマネージャーは、大きな煙を宙に吐き出しながら、
「とにかく…これでもう中田は金輪際エラそうなことはしてこないだろ。もう控え室で不機嫌になるようなこともないな？」
　と聞くと、与田は少し言いにくそうにしながら、

「…実は、最近、もう一人、ムカつくヤツがいてさ…」

　一難去ってまた一難といったところ。
　こうして、また前回同様、告げ口を延々と聞かされ、最後には、
「ねぇ、ムカつくと思わない？だからさ、次はアイツを何とかしてよ…」
　と吐き捨てる与田。
（やれやれ…）
　まったく、これだから女同士は恐ろしい…。


（おわり）