乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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<番外編>堕ちた女たちの流刑地 ━捜査官ソープ『N46』泡姫━
寺田蘭世の災難 (後編)
 性感マッサージ開始後、10分も経たないうちに蘭世の態度は変化していった。
「んにゃぁっ…♪あぁっ…♪」
 まるで仔猫のような可愛らしい喘ぎ。
 目隠しをされ、内に秘めていたMっ気を刺激された上に、全身にとろっとろのローション…。
 そこに、巧みかつ、じれったい肝尾の手つきまで加われば、元々、敏感な身体は、たちまち、感度がバカになること確定だが、それでいてなお、まだ、肝心なところには一切触れていない。
 首筋に鎖骨、二の腕、肘、手首…。
 お腹、脇腹、腰にお尻…。
 そして、鼠径部から太もも、膝、ふくらはぎ、つま先…と、むしろ、きわどいところはあえて避けるように全身を這い回る肝尾のねちっこい焦らしマッサージ。
 おかげで、すっかり出来上がった様子の蘭世。
 いまや、そっとへその上に手の平を添えただけで、
「あんっ…♪」
 と声を上げるほどだ。
 そんな蘭世を辱しめるように、
「可愛いよ、寺田さん…まさか、あの凜として可憐に見えた寺田さんが、実はこんなに敏感でエッチな身体をしていたなんてね」
「ひ、ひぃっ♪い、言わないでっ…あっ、そ、そこダメぇっ!ダメだってばぁっ♪」
 へそに置かれた手の平が芋虫のように這って微乳を目指す。
「そこダメ…?まだ触ってないよ?」
 と囁かれても、蘭世は、
「あぁっ、ダ、ダメだって…叫んじゃうっ!今、おっぱい触られたら大きな声出ちゃうからぁっ♪」
「…いいよ。出しても」
 と、じわじわ近づけていた手の平を、一転、ローションの滑りを利用して素早く乳房を覆い、いよいよ、まずは右胸からさするように撫でる。
「はひぃぃっ♪ひゃぁぁぁっ♪」
 いつの間にか、すっかり待ち焦がれた刺激に思わず持ち上がる膝。
 細いわりにむっちりと肉のついたふくらはぎがぷるぷると震え、恥じらいもなく股の間に鎮座する秘貝を突き出す。
「おぉ…!すごい反応だ…♪」
 と、ご満悦の肝尾。
 ブリッジの前段階のような、下半身だけが浮き上がる無様な格好で、
「ひ、ひぃっ♪ひぎぃぃっ♪」
 と嬌声を上げる蘭世。
 股の間から漏れ出た淫汁が見るからに粘っこい白濁の滴となって太ももを伝い落ちる。
 目隠しで視界を奪われた蘭世は、だらしなく開いた口が塞がらず、舌を出したまま涎を垂らしながら、
「は、反対側も…!左のおっぱいも触ってぇっ♪」
 と、ついさっきまで警戒していたのが一転、卑猥におねだり。
「ん〜…どうしようかなぁ?」
 と渋って意地悪をしてやると、クネクネと身体を揺らして、
「お、お願いっ…!お願いだからぁっ…!触ってッ!?ねぇ、触ってよぉっ…♪」
「へぇ…そんなに触ってほしいなら…少し乱暴にしてもいい?」
「な、何でもいいっ!何でもいいからぁっ♪んぁぁっ!?…んひぃっ♪あぁっ、は、激しいっ…激しいの気持ちひぃっ♪…ひゃぁぁっ♪」
 むぎゅっ!むぎゅっ!…と、どうにか寄せ集めた微乳を鷲掴みにされると、蘭世はすっかり虜のような反応を見せた。
 一時間前のプレイ開始前とは声量が別人。
 耳を澄まさないと聞こえないような声量でぼそぼそ話していたのが、いまや、耳をつんざく咆哮だ。
「あぁっ、ヤ、ヤバい…!ヤバいよぉ♪」
「へぇ…♪揉むだけでそんなに声出しちゃうんだ?寺田さん…じゃあ、こんなことしたらどうなるんだろうね?」

 …ギュッ!

「んほぉぉっ♪」
 二つの膨らみの中心にある桃色の突起を少し乱暴に摘ままれて絶叫する蘭世。
 先ほどのマットプレイの時とは段違いの刺激…目隠し一つでこうも変わるとは。
 さらに、摘まんだまま右へ左へ振り回され、胸のサイズとは不釣り合いの大きさに勃起させて悶絶する蘭世。
「ほら、身体を起こしなよ。腰を浮かせてマンコをおおっぴらに晒す変態ブリッジ、見せてごらん?」
 と命じられ、すんなり背中を反らせ、テカった華奢な全裸でブリッジを披露する蘭世。



「…そう。そこでもっと脚を開く!」
「は、はいぃっ…♪」
 ぷるぷる震える脚をゆっくり開くも、
「う〜ん…脚がガクガク震えすぎで気になって仕方がない。じっとしてよ、寺田さん!」

 ギュゥゥッ…!

「ふひぃぃっ!?」
 ネジを巻くような容赦ない乳首ねじりに、思わず一度、腰を落とすも、すぐにまた持ち上げ、
「ひ、ひぃっ…♪」
 と、刺激を悦びながら股間を晒す。
 肝尾はニタニタと笑いながら、あえて聞かせるように、
「うわぁ…これはすごい…こんなに真っ白で濃厚なマン汁をだらだら垂れ流す人は初めてだ…本気汁ってやつだよ…ここまで欲しがりなマンコは今まで見たことない」
「やぁっ…♪あぁっ…んんっ…」
 羞恥心に突き刺さる卑猥な表現の数々…だが、不思議と、それすらも心地がいいのは、やはり、蘭世の隠れたM性が如実に開花し始めている動かぬ証拠だろう。

「そんなに欲しいの?」
(ほ、欲しいっ…欲しいですぅ…♪)

「恥ずかしくないの?そのカッコ」
(は、恥ずかしい…!恥ずかしいけど…でも…欲しいからぁっ…!)

「まさかここまで変態だったとはね。あのクラスのマドンナ、寺田さんが」
(ひぃっ…そ、そうです…私は変態です…変態なんですぅ♪変態でごめんなさぁい…♪)

 チクチクと投げかけられる言葉に、股は熱くなり、開く脚も大胆になる一方。
「うわぁ…すごいね。また一段と濡れてきたんじゃないの?」
 と言われても、恥じらうどころか、
(み、見てぇっ…もっと見てぇ…♪)
 と、火照った秘肉を見せびらかし、さらにアドリブで誘うように腰を揺する。
 それだけでもかなり卑猥だが、とうとう、それだけでは飽きたらず、
「お、お願い…触ってッ!もう限界っ…!オマンコも触ってぇっ…♪」
 と大声で懇願。
 目隠しの向こうにいるのがあの嫌悪感しかない男だということも、もうすっかり忘れたようだ。
「ん〜…どうしようかなぁ…♪」
 と言いつつ、試しに、スッ…と指先で秘肉をかすめる。
 それだけでも、
「ひぃっ…♪」
 と身を跳ねて反応を示し、
「あぁっ、も、もっと…今のをもっとくださぁい♪」
「もっと?…ほらっ…ほらっ…」
「んひぃっ♪…あぁっ…んんっ…ひゃぁっ♪」
 爪の先がわずかにかすめる程度の絶妙な距離のところを上へ下へと行き交う指に翻弄される蘭世だが、当然、物足りない。
「あぁっ、た、足りないっ…足りないよぉっ!」
「んん?“今のをもっとください”って言ったじゃん。だからしてあげてるんだけど?」
「ち、違う…!こんなんじゃ足りないのっ!ねぇ、もっと!もっと触ってぇ♪さっきみたいに触ってぇっ♪」
 すっかり欲しがりと化した蘭世だが、それをあえて焦らし、理性がみるみる溶けていく様を楽しむ肝尾。
 あの高嶺の花だったクラスのマドンナを自分の意のままに調教しているような気分だ。
「ほら、もっと誘ってごらん?でないと僕も簡単には気が向かないよ?」
 と声をかけると、
「んっ、あっ…来てぇ…♪お願い、来てぇっ…♪」
 と、より一層の下品な開脚に自らの指でのビラビラご開帳まで加え、グイッ!と腰を突き出す元・クラスのマドンナ。
「ふふっ…!」
 目隠しで見えないのをいいことに、その醜態をスマホの無音カメラでしっかり収める肝尾。
 変態ブリッジを続ける身体全体…目隠しのまま口を半開きにして歪む表情…テカテカのちっぱい…そして、もはや漏水状態で淫汁を垂れ流す卑猥な割れ目のアップ…。
 それらを今後の脅迫ネタとして、しっかり撮影し、
(よし…これでもう寺田さんは僕に逆らえない…今日から君は僕のものだ!)
 堪えきれない笑みのまま、スマホをしまい、手始めにピタピタと指先で秘肉に触れてやる。
「あっ、あっ…♪」
 心待ちにしていたと分かる可愛らしい声とともに、接触に合わせて震える脚。
 ねちょっ…ねちょっ…と指にまとわりつく愛液も温かい。
 蘭世が添える指の上からさらに大きく開いてやると、その瞬間、どろっ…と白い滴の塊が湧き出てお尻の割れ目を伝っていった。
「さぁ。それじゃ、希望を聞こうか。どうしてほしいの?」
「え…?ど、どうするって…?」
「たとえば、こうやって指で弄るか…」

 くちゅっ…くちゅっ…

「あっ、やぁっ!んんっ、あぁっ…♪」
「それとも、こうやって…」

 レロレロ…レロレロ…

「はひぃっ!?な、舐めちゃダメぇっ♪んひゃぁっ♪」
 恥じらいと悦びの混じった声で絶叫する蘭世。
 肝尾は、脚の付け根でべとつく愛液を舐めとるように舌を這わせながら、
「ほら、指と舌、どっちがいい?正直に言ってごらん?」
 と問うと、蘭世は質問の趣旨を無視して、
「両方ッ!両方してほしいっ…♪指でクチュクチュしながら、ペロペロもしてほしいぃっ♪」
「もう…欲張りだなぁ」
 と肩をすくめつつ、望み通り、二本指をねじ込み、そして自然に皮の剥けかけたクリトリスに吸いつく肝尾。
「んほぉぉっ♪」
 その瞬間、ピーン!と伸びる脚と背筋。
 指を抜き挿ししながらクリトリスを舌先で転がしてやれば蘭世は、
「ひぃっ…!ヤ、ヤバイっ!ヤバい、ヤバい!ねぇ、ヤバいってばぁぁっ♪」
 と絶叫し、あっさりと腰を跳ね上げた。
 同時にクリに吸いつく肝尾の下顎にピュッ、ピュッ…と飛沫が飛ぶ。
 少し同時責めにしただけで、あっさりイキ潮を発車するほど敏感と化した蘭世。
 だが、イッた直後にもかかわらず…いや、何ならイッてる最中であろうと、おかわりをねだるように、さらにグリグリと腰を押しつける。
「はぁっ、き、気持ちいいっ!さ、最高ッ…最高すぎるぅっ♪」
 と、すっかり役割は逆転。
 これではまるで男が女性に快感を提供する女性用風俗だ。
 敷かし、それもいい。
 その貪欲さを気に入り、三回ほど連続でイカせてやった。
 イク瞬間に小刻みに震え、つま先立ちになるところがたまらない。
「ひ、ひぃっ♪ヤバいっ…ヤバいよぉっ♪ホントは…ホントは、私、こんなんじゃないのにっ…こ、腰が…腰が止まらないっ…!」
 と口にする蘭世だが、その信憑性はもはやゼロ。
 肝尾も、思わず笑みを隠せず、
「ウソつけ!これが本性だろ、このドM女!ほらっ、お尻が下がってきてる!しっかりしなよ、ほらっ!」
 と、すっかり“腰の上昇スイッチ”と化した乳首を摘まむ。



 ぎゅっ…!

「はひぃッ♪ご、ごめんなさいっ…!」
 引っ張ると同時に腰が持ち上がり、舐めやすくなった。
 そのまま、さらにもう一回イカせて、
「さぁ、そろそろ準備はいいかな?」
 と呟くと、独り言のつもりだったのに、
「じゅ、準備万端ですぅ♪もうずっと前から…オチンポ挿れられる準備できてますぅッ♪」
 と絶叫し、豪快に股を開いて待つ蘭世。
「へぇ…♪」
 蘭世の痴態を目の当たりにして、過去イチぐらいに勃起した巨根を握り、そっとあてがう肝尾。
 触れ合うたびに、

 ぬちゃっ、ぬちゃっ…♪

 と蘭世の潤滑油が濁音を立て、同時に、
「あっ♪あっ♪そ、それぇ…♪それを待ってたのぉ…♪突いてっ…いっぱい突いてぇっ♪」
 と、惚けた声を上げる。
 この可愛らしい声色でそんなことを叫ばれたら段取りが狂うのも必然。
 ここでも焦らして焦らして焦らし抜いてやるつもりだったが、思わず、ひと思いに挿入してしまった。

 ヌプッ…♪

「きゃはぁッ♪」
「んっ…!」
 まず、つんざくような蘭世の嬌声、そして、挿れた瞬間、ヌルヌルの膣肉に二度と抜けないように捕獲され、肝尾も小さく声を上げた。
「あぁっ、入った…♪入ったよぉっ♪す、すごいっ…こんな固いオチンポ挿れられたの初めてぇっ♪」
 と絶叫しながらウネウネと身体を押しつけてくる蘭世。
 その細い腰を掴み、
「行くよ、寺田さん…!」
 と意気込み、怒濤のマシンガンピストン開始。
 ゆっくりなのは最初だけ…ローションと大量の愛液も相まってスピードに乗り始めると、そこからはブレーキの壊れた暴走機関車のように止まらない。
「ひ、ひぃぃっ♪」

 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ…!

 肉と肉のぶつかる音が速いリズムで鳴り響く。
「あぁっ、やぁっ、は、激しすぎっ…あぁっ、イ、イクっ!イクぅっ!」
 と、ものの数秒であっけなく絶頂を迎える蘭世だが、肝尾の腰振りは痙攣しようが仰け反ろうがお構い無し。
「んっ、あっ、あっ!あぁっ、ダ、ダメぇっ、おかしくなるぅっ♪」
「いいよ、寺田さん。おかしくなるところを見せてごらん。ほらっ!奥の一番気持ちいいところに当ててあげるから」

 ぐりっ…!ぐりぐりっ…!

「んひゃぁぁ…♪あぁっ、そ、そこダメっ♪死んじゃうっ!死んじゃうってばぁぁっ!ひゃぁぁっ♪」
 小柄で華奢な蘭世に対し、肝尾の巨根はまさに凶器。
 奥のポルチオ性感帯までも軽く到達する長さで、蘭世の頭を真っ白にしてしまう。
「あぁっ、ダ、ダメっ!またイクっ!すぐイッちゃうぅっ!」
 と絶叫し、オーガズムを繰り返す蘭世に、
「ねぇ、寺田さん。そろそろ、その可愛い顔を見せてよ」
 と、目隠しにローションまみれの指をかける肝尾。
 グッと引き下げ、目隠しがチョーカーに早変わり。
 夢の時間は儚く終わりを告げ、光を取り戻した蘭世の目に飛び込むのは、あの忌み嫌った男が不気味な笑みで一心不乱に腰を振るおぞましい光景…!

(…!!)

 我に返った瞬間、戦慄し、全身の産毛が逆立ち、悪寒が走る。
 みるみる蘭世の顔色が変わり、そして、
「い、嫌ぁっ…嫌ぁぁぁっ!!」
 我に返って大絶叫…これまでの従順な態度から一転、逃げるようにジタバタ暴れだす蘭世。
 だが、それすら構わず、暴れる腰を力任せに引き寄せるようにして腰を打ちつける肝尾。
「ま、待って!ホントに待って!嫌ぁっ!無理ぃっ…!」
「どうしたの?寺田さん。急に恥ずかしがって…気持ちいいでしょ?素直になっていいんだよ、ほらほらぁっ!」
「ひ、ひぃぃっ…♪」
 嫌われ者にかぎって鈍感が多いとはよく言ったものだ。
 拒絶されていることも気付かずにピストンを続ける肝尾によって、我に返ってもなお連続絶頂は続く。
「イ、イクぅっ…!」
 ビクン、ビクン…と震える腰を押さえつけるように掴み、なおも杭を打ち続ける肝尾。
 やがて、蘭世の声が再び甘いものへと変わる。
「ね?恥ずかしくなくなってきたでしょ?またさっきみたいに夢中になっていいんだよ、ほらぁっ!」

 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ…!

「あんっ♪あんっ♪あんっ♪」
(くっ…き、気持ちいい…♪嫌なのに…イキたくないのに…こんなヤツに感じてる顔なんて見せたくないのにっ…!)
 嫌悪感による葛藤も、押し寄せる快楽の高波を前に徐々に霞んで消えていく。
「さぁ、次は騎乗位で跨がって寺田さんが動いてよ。僕の金玉から精液を搾り取るんだ。マシーンのようにね」
「い、嫌っ…そんなの嫌ぁっ…」
 と言いながらも体位の移行に逆らわず、身体を起こされ、腕を引かれるままに肝尾に跨がる。
 頭では、
(て、抵抗しなきゃ…!逃げなきゃ…!プレイを中断して逃げないと…!)
 と思いつつ、それが身体と連動しない。
 理性とは裏腹に、自身の愛液まみれの巨根を握り、照準を合わせて一気に腰を下ろす蘭世。

 にゅるんっ…♪

「あぁんッ♪」
 再び体内に入った瞬間、一段と高い声を上げた蘭世。
(あっ…ヤバい、これ…♪ぜ、全然違う…!)
 さっきの正常位の時よりも固く、そして熱く感じる。
 身体の奥に当たっているのが心地よくてたまらない。
(あぁっ、もっと…!もっと奥っ…!)
 と自らポイントを探るようにクネクネと腰を動かす蘭世。
 ぷくっと膨らんだ乳頭が揺れ、乱れた長髪が汗だくの背中にへばりつく。
 そして、とうとう残りわずかな理性が、目隠しが外れて取り戻した筈の理性が、また、キレイさっぱり消滅した。
 その果てに、
「んっ!あっ、あっ…き、気持ちいいっ♪騎乗位、気持ちいい…♪どんどん腰振っちゃう…!」
 と、とうとう、うわ言を呟く蘭世。
 そんな蘭世の姿を終始ニヤケながら見上げる肝尾。
「いいよ…何回でもイッちゃって♪」
 と背中を押す悪魔の囁きで蘭世の腰遣いはさらにヒートアップ。
 肝尾の胸板に手をつき、小さなお尻を波打たせてロデオ騎乗位。
「はぁっ、んんっ、んはぁっ♪あぁっ、イ、イクっ!またイッちゃうぅっ!」

 ビクン…!ビクンビクンっ!

 激しい腰振りの対価は折れるほどの反り返り。
 イッた際の痙攣に合わせて、キュッ…!と締まる太もも…そのスベスベした肉感が下腹部に触れるのがたまらない。
 それを二回、三回と繰り返し、やがて、
「あぁっ…て、寺田さん…すごくいいよ…うっ、ヤバい、出そうだ…」
 と息の荒い声を上げる肝尾。
 ガシッと蘭世の腰を掴む手からは、絶対に逃がさないという意思を感じる。
 そして、もはや今の蘭世の頭にも、逃げるという選択肢はない。

「あぁっ、ちょうだい…!濃くて臭い精子、奥の深いところにいっぱいちょうだいッ…♪」
 
 と、あられもないことを口走り、射精を促進するラストスパートのグラインド。
「あぁっ、で、出るっ!出るっ!うぉぉぉっ…!」

 ドピュッ…!ドピュッ…!

「ひゃぁん♪あぁっ、熱いっ…!いっぱい出てるぅ♪今、中でめっちゃ出てるよぉ…♪」
 体内で感じる熱いもの。
 それを堪能するようにグリグリと体重をかけて腰を擦りつける蘭世。
 やがて、ゆっくり腰を上げ、肉棒を離した途端、どろっ…と流れ出る大量の白濁汁。
「あぁっ…すごい…♪」
 いつの間にか嫌悪感も消え、ボタボタ…と肝尾の醜い腹の上に落ちるザーメンをとろけた表情で見下ろす蘭世。
 そして、何を思ったか、ふと、その白濁めがけて再び腰を下ろし、クイッ、クイッ…と自ら動いて、濡れて逆立つ陰毛に、そして、ふやけてぐしょぐしょの割れ目に塗りたくる。
 黒々とした毛に絡んで回収される白濁汁。



 ティッシュなど使わない。
 その華奢な身体で責任を持って拭き取るという最高の後処理。
 そして、スッと股ぐらに挿し込んだ手を鼻へ持ってきては、
「はぁ…はぁ…ザーメン…♪ザーメンの匂いがする…あぁっ、いいニオイ…最高ぉ…♪」
 と、もはや、あの頃の高嶺の花だったクラスのマドンナの姿など見る影もなし。
 いまや、ザーメン狂いの淫乱ドMソープ嬢だ。
 それを証明するように、ザーメンまみれになった指を再び股ぐらへ戻し、クチュクチュと割れ目を嬲り、膣にねじ込む。
 その指は、流れ出てくる白濁を掻き出しているのか、それともさらに奥へ屋へと押し込んでいるのか、判別がつかなかった。
 その痴態を眺めながら、
「はぁ…はぁ…いやぁ、楽しかった。最高だったよ、寺田さん。是非また次も僕の相手をしてほしいなぁ」
 と言った肝尾は、不敵な笑みを浮かべてザーメンオナニーに夢中の蘭世の眼前にスマホを突きつけ、
「ほら…徐々にドM覚醒していく寺田さんのエロい表情、うまく撮れてるでしょ?この全身が写ってるのは待ち受けにしようかな」
 と呟き、最後は、

「…分かった?これで今日から寺田さんは僕のものだ。だから僕以外の人に指名されても本気で腰振っちゃダメだよ?寺田さんが本気で乱れるのは僕の上に跨がった時だけだからね…?」

 と耳元で囁く。
 それに対し、蘭世は、まだ状況を掴めないまま、止まらない自慰行為の片手間に、
「ふ、ふぁい…♪」
 と頷く。
 こうして、ソープランドの泡姫の一人を妾(めかけ)にした肝尾。
 しかも相手は、かつてのクラスのマドンナ。
 こんな最高はことはないだろう。
 そして後日…。

 ……

「あぁん♪んんっ!あぁっ、ご、ご主人様ぁ♪イ、イクっ!蘭世、またイッちゃいますぅっ♪」
「うっ、ぼ、僕もだ…!あぁっ、イクっ!イクよ、蘭世ぇッ…!」
 すっかりお決まりとなった騎乗位フィニッシュで果てる二人。
 あの日の言いつけ通り、肝尾と過ごす際は喘ぎ声、ならびに腰の振り幅が普段よりも一段と大きい。
 二人して余韻を堪能した後、
「はぁ…はぁ…いいねぇ、相変わらず最高の腰振りだ。また大量に搾り取られてしまったよ」
 と感服する肝尾に対し、少し照れた様子で自らキスをしに行く蘭世。
 過去に抱いた嫌悪感はすっかり消え、いまやキスも長く濃厚にし合える仲だ。
 あれ以来、きまって週に一度のペースで店を訪れ、蘭世を指名する肝尾。
 いつしか「寺田さん」から「蘭世」へと呼び方が変わり、一方で「ご主人様」と呼ばせていることも、二人の関係性の変移がよく分かる。
 そして最後は、これもお決まりの、中にぶちまけた精液が流れ出るマンコに指を突き挿し、激しく掻き回す後処理。
「んあぁっ!?あぁぁぁっ♪」

 ビュッ!ビュッ!

 絶叫とともに、精液混じりの潮を豪快に撒き散らす蘭世。
 そして、
「はぁ…はぁ…」
 と放心状態で横たわる蘭世を見下ろし、
「いやぁ、ホントたまんないなぁ。この感度もそうだし、あの騎乗位の腰つきもそう。可愛い喘ぎ声も、そのアンニュイな顔も、幼児体型の身体つきも、全てが僕にとってストライクだ」
 と絶賛を述べる肝尾は、続けて、

「君は、もっと多くの人の目に触れるべきだ。そして、もっと世の男たちの欲を掻き立てる存在になるべきだよ。…そうだ、いいことを思いついた。僕が柴崎さんに頼んで、お膳立てをしてあげるよ。楽しみにしておくといい。ふふふ…♪」

と微笑んだ。
いったい彼は、どんなことを思いついたというのか…?


(おわり)

鰹のたたき(塩) ( 2021/12/26(日) 08:59 )