樋口日奈と星野みなみと遠藤さくらの控え室 (前編)
「さて…♪どんなことして遊ぼっかぁ?」
恥じらう様子もないまま、ゆっくり服のボタンを外しながら、ゆっくりこっちへ歩み寄る樋口日奈…!
息がかかる距離まで来た頃には服を脱ぎ捨てて下着姿に…そして、首ひとつ下から見上げる意地悪な目つきと目が合う頃には自らブラのホックを外し、この店でも一、二を争う巨乳、通称「日奈パイ」をさらけ出していた。
白い肌の、重力に逆らって前に飛び出た肉の塊。
(おぉ…!)
眼下のそびえる魅力的な谷間に、つい男の性で思わず見とれてしまう。…と、その時!
「んぷっ…!」
いきなり樋口が磔にされた両手首を掴み、壁に押しつけるように口づけを仕掛けてきた。
ブチュッ…ブチュッ…ジュルルル…
唇と唇をぶつけ合う卑猥な音に、たまらず顔を背けようとすると、すかさず、
「もぉっ!何で嫌がるのっ!?オモチャなんだから抵抗禁止っ!」
と一喝され、再度、無理やり唇を奪われる。
顔に似合わず、なかなか大胆なキスを展開する樋口。
ココナッツのような甘い香りは香水だろうか。
時々、ショートカットの髪が頬を掠め、胸板に触れる弾力に気が散る。
「ほら、口開けなよ!」
と、やや高圧的に命じられ、おそるおそる開けたところに荒々しく突入してくる蛇舌。
「んっ…んっ…」
と、たまらず呻き声を上げると、耳元で、
「なに悶えてんの?キモいんだけど…!」
と甘い声色のわりには辛辣な一言が囁かれる。
樋口にキスをされたまま横目で見ると、こちらもいつのまにかブラを外し、腕を組んでむちっとした二の腕を強調した星野みなみが立ってていた。
さらに反対側にも人の気配がして黒目を動かすと、そこには何も言わず、細くて長い脚を擦り寄せてニヤリと笑う遠藤さくらの姿も…!
「…ぷはぁ…!」
ようやく樋口の濃厚なキスから解放されたのも束の間、目の前に並ぶ三者三様の女体のせいで目のやり場に困る。
そんなウブなこちらの反応をクスクスと目を見合いながら笑う三人。
「へぇ…意外に可愛いじゃん…♪」
「時間はたくさんあるし、楽しませてもらおうかな…♪」
「そうですねぇ…♪」
と、先輩二人に同調して頷いたさくらにアイマスクをつけられ、あれよあれよという間に…。
……
レロレロ…レロレロ…
チュパ、チュパ…
「うぅっ、く、くぅっ…!」
両乳首を這う樋口と星野の舌。
そして、その快感で吐息を漏らす口に侵入するのはさくらの舌だ。
横に並んでも遜色ない長身のさくらが真横から舌をねじ込む濃厚なディープキス。
さっきの樋口とは舌の感触や絡め方が違う。
視界が真っ暗の中で堪能する小さな舌の好き勝手。
「どう?気持ちいい?」
「ねぇ。何とか言いなよ」
と、胸板の方から投げかけられる言葉。
恥じらって黙ってると、ふいに、
カリッ…!
と右の乳首に歯が立てられた。
「うッ…!」
跳ねるような反応を見せると、
「ねぇ?今、聞こえたよね?なに無視してんの?」
と、樋口の意地悪な声がして、
「気持ちいい?って聞いてんの!ほらっ!」
「は、はいぃっ…!」
唾液まみれになった乳首を指でクリクリされて、たまらず、正直に認める。
「アハハ!いいじゃん、それ!私もやろっと♪」
と、真似をして同じように指でクリクリしてくる星野。
「んっ、あぁっ…!」
「わっ!ピクッ…ってなったよ、今!」
と楽しそうに声を上げ、
「噛まれるのが好きなの?」
と、次は左の乳首に歯が立てる星野。
カリッ…!
「はうぅッ…!」
そのまま小刻みに首を左右に揺すって甘噛み攻撃をしてるうちに、
「あはっ♪ちょっと勃ってきたかも♪」
「やだぁ。噛まれて勃つとか変態じゃん!」
「変態には、むしろご褒美なのかも…♪」
と、暗闇の中、さらにエスカレートして襲いかかる二人の乳首責め。
つられるように、さくらのキスも徐々にエスカレートし、舌だけでなく、鼻の頭や顎のラインまで貪るように舐め回す変態ベロちゅうと化す。
磔にされた身体は、まさに、されるがままのオモチャ。
さくらが退けば次は星野が、そして次は再び樋口が、ぐるぐると三人でキス、右乳首、左乳首をローテーションで入れ替わりながら責め続ける。
「ほら、クネクネしないでちゃんと立って!」
「気持ちいいの?」
「ねぇ、教えてよぉ〜」
と、耳に入り交じる声に、たまらず、
「き、気持ち…いい…!」
と漏らすが、それだけでは言葉が足りないらしく、
「え〜?どこをどうされて気持ちいいの?」
「ちゃんと言わないと分かんな〜い♪」
と詰問される。
仕方なく、
「キ、キスされたり…ち、乳首を責められたりして…き、気持ちいい…です…」
「へぇ〜。そうなんだぁ♪」
と、ご満悦のさくらは、さらに、
「それで、気持ちよくなったらどうなるのかなぁ〜?」
「━━━」
「ねぇ。どうなるのって聞いてんの」
「答えて!」
さくらと星野に催促するように次々にペチペチと胸を叩かれ、
「ア、アソコが…大きくなります…」
「え〜?アソコって…どこぉ?」
樋口のわざとらしい問い。
クスクスと笑う声が聞こえる。
分かっているくせに、あえて言わせて楽しむつもりだ。
「ほらぁ、どこが大きくなるのか、ちゃんと自分の口で教えなよ〜!」
「隠し事するならやめちゃうよ?」
自分より明らかに年下の女たちに囲まれ、小馬鹿にされる屈辱。
だが、そんな彼の役目は彼女たちのオモチャ。
オモチャに拒否権などない。
「オ、オチンチン…オチンチンが…お、大きく…なります…」
ぼそぼそと口にした途端、
「アハハ!ホントに言った!ありえな〜い」
「やだぁ!普通、言う!?言わないよね!?」
ここぞとばかりに嘲笑を浴びせる樋口、星野。
一拍置いてから、さくらの、
「キモ〜い…」
も胸に刺さる。
そして誰からともなく、
「じゃあ、仕方ないから、その大きくなったオチンチン、見てあげよっかぁ…♪」
と言い出し、唯一の装備として与えられたボクサーパンツに女たちの指が伸びる。
まず正面、そして右、左と細い指がかかり、まずは、びよーんとゴムを引っ張られ、その瞬間、
「アハハ!見てっ!ホントに勃ってる!」
「しかも、けっこうデカいじゃんっ!ヤバぁっ♪」
と、覗き込んではしゃぐ声が聞こえた後、
「これはストレス発散になるわぁ…♪」
と、意外にも星野がしめしめと意味深な一言。
そして、
「ほら、さくちゃんも見てごらん?」
と樋口がさくらに覗き込ませ、
「…うわぁ…大きいですねぇ…しかもズル剥け…で…あ、ちょっと先っぽ濡れてますよ…♪」
「うぅっ…」
舌ったらずなさくらの淫語が、一番、グサッとくる気がする。
そして再びパンツに指をかけた三人。
「せーのっ!」
と息を揃えてずり下ろすと、すっかり隆起したイチモツが勢いよく飛び出し、またも笑いが…。
「く、くぅっ…!」
笑いが起きるたび、恥ずかしさが込み上げ、顔が紅潮する。
まるで、クラスの不良女子グループに、放課後、体育倉庫に呼び出されてイジメられているような感覚だ。
いったい、いつになれば終わるのか。
ふいに、
チャプ、チャプ、チャプ…!
と湿っぽい音がした。
明らかな水っ気、だが時折その中に濁音が混じる。
それが洗面器に入ったローションをかき混ぜる音だと気付くのに、そう時間はかからなかった。
日々の勤務で、いつのまにか、すっかりローションの扱いをマスターした様子の樋口。
慣れた手つきでお湯と割ってかき混ぜ、
「よし、出来たっ♪」
と、ちょうどいいぬるま湯ローションを作り上げると、早速、それを手に掴み、そそり立つイチモツにふりかける。
「おぉ…うぉぉ…!」
生温かいとろみに竿を覆われ、思わず声が漏れるが、それだけではない。
グジュッ…グジュッ…
「んがぁぁっ!?」
ローションをまとった指が絡みつき、塗りたくって馴染ませるように竿を扱き始めた。
さらに、その手が、一つ増え、二つ増え…。
「ほーら、ローションまみれにしてあげる♪」
「どう?すごく気持ちいいでしょ?」
「お店でもなかなか出来ないことよ?三人同時の手コキなんて…♪」
感触が微妙に違う三種類の拳が入り交じる。
先っぽは星野が、中ほどは樋口が、そして根元はさくらがこねくり回し、みるみるローション漬けにされるイチモツ。
「ひ、ひぃっ!?」
「ほら、暴れないのっ!」
「そ、そんなこと言ったって…!んがぁっ…!」
じっとしていられない快感。
ガシャン、ガシャン…壁に繋がれた鎖を揺すって悶絶する他ない。
「んがぁっ!?ぐぁぁっ…!」
ソープ堕ちして以来、着実に男を抜くテクニックを磨いている三人にかかれば、もはや、こんな素人男を狂わせることなど造作もない、赤子の手を捻るようなもの。
「ねぇねぇ?もしかして、もう出そうなの?早くない?」
と意地悪に問う星野。
それに合わせて、
「ダメだよ、まだ」
「いくらなんでも早すぎっ!」
と、樋口も、そしてさくらも手を離す。
「くっ…うぅっ…」
女たちの手が引けば、そこに残るのはアイマスクだけつけて全裸で磔にされた哀れな男のみ。
放り出されたイチモツは、ビクビクと脈打ちながらローションを垂らし、物足りなさを訴えている。
(え…?お、終わり…?)
茫然としていると、ふいに、唇に何かが当たった。
(…ゆ、指…?)
誰の指か分からないが、突然、その指が口に押し込まれた。
「んごっ…!?」
アイマスクをつけられてるせいで反応が遅れ、その指先に乗っていた錠剤をまんまと飲み込んでしまった。
「が、がはっ…な、何を…!?おえぇっ…!」
慌てて吐き出そうとするも出てこない。
すると、
「ふふっ…大丈夫。別に死ぬようなものじゃないから…♪」
「ちょっと身体の自由が利かなくなるだけ…♪」
「立ちっぱなしも辛いでしょ…?」
ニヤニヤ笑みを浮かべる三人。
磔にされたストレス発散用のオモチャ…その取り扱い説明書に以下の留意点がある。
<壁から取り外して使用する際は、テーブルの上にある“しびれ薬”を先に飲ませ、その効き目が出てくるのを確認してから取り外すこと。※抵抗防止のため>
やがて意識が朦朧とし、手足が痺れ、自由が利かなくなってきた。
舌も痺れ、呂律が回らない。
そんな頭までクラクラする中で、ぼんやり聞こえた不敵な会話…。
「さぁ、誰からヤる?」
「ここは公平にじゃんけんにしようよ。それならさくちゃんも文句ないでしょ?」
「そうですね♪じゃんけんがいいです」
そして…。
「じゃあ、いくよ?最初はグー!じゃーんけーん…ほいっ!」
樋口日奈…星野みなみ…遠藤さくら…。
じゃんけんに勝利し、まず最初にストレス発散を始めるのは果たして…?
(つづく)