乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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<番外編>堕ちた女たちの流刑地 ━捜査官ソープ『N46』泡姫━
齋藤飛鳥のその後… (後)
 ジュポ、ジュポ…

「そう…そうだ」
 バスタブの縁に脚をかけて腰を浮かせ、水面から股間の竿だけを出す。…傍から見ればみっともない格好だが、その水面から出た竿をめがけ、飛鳥は一心不乱にしゃぶりついた。
 言われるがまま、初体験の潜望鏡フェラ。
 口での奉仕自体、経験がまだなく、しいていえば無理やり口に放り込まれたあの日だけ。
 よって、自信なさげに続ける飛鳥だが、マネージャーは、
「いいぞ、なかなか上手じゃないか」
 と声をかけ、飛鳥のぎこちない舌技を堪能する。
 小さな口に収まりきらず、時折、苦しそうに眉を寄せる表情が堪らない。
 あどけない顔立ちは、見ようによっては幼女のようだ。
 さらに、咥えながら指で竿の根元や睾丸を触るように教え、着々と泡姫としての技を仕込んでいくマネージャー。
 次第に腹筋を使い、自ら腰を動かし始めると、飛鳥は、
「んぐっ…!んぐっ…!」
 と呻きながら頬をすぼめる。
 マネージャーの腰はさらに早くなり、やがて、
「くっ…!だ、出すぞ…!」
 と声を上げるとともに、飛鳥の小さな頭を鷲掴みにして、押さえつけた。
「んっ、ごぉぉっ…!」
 その顔立ちからは想像しがたい呻き声を上げた瞬間、生暖かい口内めがけ、所狭しと滾るモノを撒き散らすマネージャー。
「おぇぇっ…!」
 頭を押さえる手が緩んだ瞬間、慌てて咥えた竿を放し、湯の中に出された精液を吐き出す飛鳥。
 白濁とした固形物が湯船の中を漂う。
 マネージャーは苦笑して、
「お客さんのは湯船の中に吐いちゃダメだよ?見せつけるように手の平に吐き出すか、ごくんと飲み干すか、どっちかだからね」
 と声をかけ、再び、ぐったりする飛鳥の腕を掴んで引っ張り上げ、
「さぁ、仕上げだよ」
 と言って、マットに案内した。
 マネージャーは、飛鳥の横にローションのボトルを置いて、
「このローションを全身に塗るんだ。その時、艶かしい感じで塗れば、お客さんも喜んでくれるよ」
「は、はい…」
 すっかり生徒と化した飛鳥は、ボトルを手に取り、自らの裸体に垂らし、それを言われた通りに艶かしい手つきで伸ばした。
 胸、乳首、そして股ぐら…まるで、普段しているオナニーのような指の動き。
「んっ…あっ、んんっ…!」
「そうそう、そんな感じで」
 白い肌が光沢と粘りに覆われていくにつれ、飛鳥の記憶がまた鮮明に蘇る―。
 まだ処女だった身体にたっぷりと塗り込まれた媚薬オイル。
 身体を、そして脳を灼くような熱さが全身を襲い、何も考えられなくなった。
 そして、たちまち乳首を責められただけでもイッてしまうほど感度を高められ、あとは男たちのなすがまま…。
(お、思い出しちゃう…!あの時を…あの時の気持ちよさを…!)
 そんなことが頭をよぎった時、飛鳥の指は自然と本格的にオナニーを始めてしまっていた。
 行う頻度が増えたのが最近になってからとは思えない慣れた手つきで、乳首、そして、むくむくと起き上がるクリトリスを引っ掻き、弾き、擦り上げ、そして摘む。
「んはぁぁっ!?あぁっ!」
 普段と違うローションオナニーはまた格別。
「んひゃあぁっ…イクっ!またイクっ…!」
 と声を上げたところで、
「ダメダメ。何やってんの、一人で」
 と手首を掴んで止められた。
「一人で気持ちよくなってどうすんの?お客様を気持ちよくしてあげる仕事なんだから」
 と叱られてしまった。
「す、すいません…」
 オナニーをして叱られるという穴があったら入りたくなるような恥辱に、また顔が赤くなる飛鳥。
 ただ、中途半端に官能の火を宿してしまった身体は、もう、いても立ってもいられない。
「そして、全身にローションが行き渡ったら…」
 とマネージャーがマットに寝転んだのを見て、もはや限界だった。
 それ以上の説明は聞かず、夢中でマネージャーの上に跨がり、カチカチのイチモツめがけて腰を擦りつける飛鳥。
「んあぁっ…!あぁっ、す、すごい…!おっきいの…!おっきいのが当たってるぅ…!」
「どこに当たってる?言ってごらん?」
「オ、オマンコ…!オマンコぉっ!」
「そう。そういう卑猥な単語も恥ずかしがらずに口にするんだ。君みたいな娘にエッチな単語を言わせるのが好きなお客さんが喜ぶからね」
 とマネージャーは教え、
「ここまできたら、あとは、なし崩しに楽しむだけ。こんな感じでローション素股を楽しむも良し、跨がって騎乗位…」
 と言いかけた時にはもう、亀頭を割れ目にあてがい、勝手にズブズブと腰を沈めていた。
「んあぁっ!?こ、これぇっ!」
 と悦楽の表情を浮かべる飛鳥。
 これが、あの日以来ずっと忘れられなかった。
 この刺激を、毎日、オカズにしていた。
 再会を待ちわびたものにようやく巡り会えたような気分で、飛鳥は、夢中で腰を打ちつけた。
「まったく、しょうがないな…」
 飛鳥の豹変っぷりに思わず苦笑するマネージャーだが、飛鳥はもう止まらない。
「あんっ!あんっ!」
 とろけた表情で甲高い声を上げ、悦を噛み締める飛鳥。
 キスを誘うと、自ら背中を曲げ、顔を持ってくる。
 ちろっと出した小さな舌。
 そこにむしゃぶりついて下から突いてやる。
「んんっ…!んっ!んっ!」
 絡み合ったまま寝返りを打つようにして正常位へ移行。
 さらに突いてやると、飛鳥は、
「んはぁっ!す、すごいっ…!すごいよぉっ!」
 と連呼する。
(い、いつも使ってるオモチャなんかと…く、比べ物にならない…!や、やっぱり本物って…すごい…!)
 自ら抜き挿しして味わう快楽とは雲泥の差、これに尽きる。
 深さ、角度、そして速さ。
 どれも予期できるものではなく、時に意表をついたような快感が押し寄せてくるのが堪らない。
 そして、それは激しければ激しいほど良い。
 飛鳥としてみれば、前回同様、犯すようにヤラれたいぐらいだ。
 それゆえ、つい、
「も、もっと…!もっと激しく…!」
 と注文までつけてしまう始末。
 望み通りに激しく乱暴に突かれ、
「んあぁっ!?あぁぁっ!?も、もうダメぇっ…!またイッちゃうぅっ!」
 と歓喜の叫びとともに、細い腕はジタバタと、そして長い脚はビクビクと震わせながら果てる飛鳥。
 それと同時に勢いよく抜き取られた男根から発射されたレーザービームは、飛鳥の白い肌の上でぷくっと膨れて天を向くピンク色の突起を射抜くように、斜め一直線に着弾した。
 さらにマネージャーが絞りきるように己のイチモツを扱けば、飛び出し損ねた残りの精液が、ピュッ、ピュッ…とお腹へ落ちる。
「んはぁっ…はぁっ…はぁっ…!」
 呼吸困難のように息を乱す飛鳥。
 細いわりにしっかり肉のついたふくらはぎは、まだ小刻みにぷるぷると震えている。
「ハァ…ハァ…」
 同じく息を荒くするマネージャーは、横たわる飛鳥を見てニヤリと笑い、
「よし、これでレクチャーは終了。上出来だ。さっきみたいにおねだりをすれば、お客さんはもっと喜ぶだろう。全部、今と同じようにすればいいから」
 と声をかけた。
 その言葉に、放心状態で声も出ず、コクリと頷くだけの飛鳥。


 レクチャーを終えた二時間後、来たる開店時刻と同時に、飛鳥は「体験入店中」という注釈付きでデビューを果たした。
 初めての客の相手も難なくこなし、それどころか、
「気に入った!また次回も君を指名するからね!」
 と接待冥利に尽きる一言まで貰う始末。
 こうして、今夜、飛鳥の第二の天職の幕が、今、開いた…。
 

(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2020/10/13(火) 23:54 )