乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―




























































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第四部 第四章・鈴木絢音と伊藤純奈の場合
伊藤純奈サイド―6D.結末C
「そぉら!」

 ドサッ…!

 拘束を解かれた純奈は、そのまま勢いよくゴムマットへ放り投げられた。
 ふらついてマットに沈む純奈。
 おぼつかない脚に、とろんとした眼…。
 ようやく拘束が解かれたというのに、殴りかかる様子もなければ、晒した恥部を隠そうとする様子もなく、ただただ、
「くっ…くそっ…うぅっ…」
 と、酒が回った赤ら顔で、ほくそ笑むリーダーを弱々しく睨みつけるのみ。
 その視界も次第にぼやけ、霞み始めると、
「フフフ…捜査官が敵の前で酔っ払うことなんて普段なら絶体ありえねぇからな。どう対処していいかも分かんねぇだろ?」
 と得意気なリーダー。
 確かに打開策が浮かばない。
「さぁ、伊藤純奈っ!仕上げだ。これより貴様に“人生二度目の悪夢”を見せてやろう!では、まず、華を添えるゲストの登場だ!」
「ゲ、ゲス…ト…?」
 うまく呂律も回らない中、ぼんやりする視界の中で揺らめく肌色の人影が一つ…。
(だ、誰…?誰なの…?)
 重い瞼を必死に上げ、目を見開く純奈だが、その人影を確認できた瞬間、思わず絶句した。
(あ、絢音…!?)
 …そう。
 そこに立っていたのは、ともに捕まり、部屋を別にされていた鈴木絢音だった。
 そして、肌色が多かったのは絢音も、純奈と同様、裸だったからだ。
 なぜ絢音がここに…?
 そして、絢音を見つめる目線を少し下げた時、さらなる驚愕が純奈を包んだ。



「あ、絢音…!それは…!?」
 という純奈の問いに、ようやく表情を動かした絢音。
 これまで見たことのない不敵な笑みで、
「いいでしょ?催眠術で生やしてもらったの、でっかいオチンチン♪」
 と、腰に巻かれた極太ペニスバンドを、一回…二回と、センズリをするように卑猥に擦っては、
「あっ…んっ…」
 と、吐息を漏らして内股に。
「絢音ッ!」
 バカなことはやめろ、と言わんばかりに必死に声を張った純奈だが、絢音は聞く耳を貸さず、さらに本格的にペニスバンドを扱いて、
「んっ、んっ…♪」
 と独りでに声を漏らし始めた。
 そんな絢音の背後にちらつく影…。
 あの妙な催眠術士、中元日芽香だ。
 見つけるなり、キッとした眼を向け、
「ア、アンタの仕業でしょ…!よくも絢音に妙な催眠を…!」
 と睨みつける純奈。
 日芽香はクスッと笑って、
「すごいでしょ?私のお気に入りを貸してあげたのよ♪」
「お、お気に入り…?なにバカなことを言って…!」
 と言いかけたところで顔の上にかかる影…。
 純奈の傍まで歩み寄った絢音、しゃがむと、いきなり…!
「んぐっ…!?」
 股間に生やした極太ペニスを、純奈の口に押し込む絢音。
 そのままパコパコと腰を振り、
「んあぁっ♪じゅ、純奈のおクチ、すごく気持ちひぃっ…♪」
 と、開始数秒で早くも恍惚の表情を浮かべる。
(バ、バカっ!何をするの!?や、やめて…!)
 という眼で絢音を見上げる純奈だが、その眼に戦慄が走った。
(あ、絢音じゃない…!)
 いや、もちろん見た目は絢音本人なのだが、目の色が違った。
 今までの付き合いの中で一度も見たことがない眼。
 それは、まるで、前回、純奈を地獄へと突き落とした、この傍にいる男に似た眼だ…!
「あ、絢音ッ!やめてっ!んぐぅぅっ…!」
 何とか口を離しても、またすぐに押し込まれる疑似男根。
「ハハハ!さぁ、どうする!?その娘には『伊藤純奈を犯せ!』と催眠をかけてある!ウカウカしてるとヤラれちまうぞ!」
 と最悪最低な地獄のショーの開幕を告げるリーダー。
(ふ、ふざけないで…!そんなの、絶対…!)
 まずは起き上がろうとする純奈だが、酒の酔いと疲労で足腰が立たない。
 それをいいことに、絢音は、純奈の口を犯しながら体勢を変え、その横たわる白い身体に覆いかぶさった。
 そして、ジタバタ暴れる白い脚を無理やり開き、その間に顔を埋め…。

 ペロンっ…

「んはぁっ!?あ、絢音ッ!ダメっ…!ひぃっ!?」
 股間から全身に突き抜ける電流のような刺激に飛び上がる純奈。
 そんな純奈の口に、なおも疑似男根を突っ込み、
「ねぇ、純奈ぁ♪もっと舐め合いっこしようよぉ♪」
「やぁっ…ダメっ、絢音…待って…!あんっ、んっ、あっ…!」
 先刻の執拗な電マ責めにより、まだかすかに痺れが残っているような状態の割れ目に直に舌を這わされ、みるみる抵抗力を削がれる純奈。
 逃れられないシックスナイン…しかも、その舐めてくる相手は、あろうことか絢音なのだ。
 その子猫のような可愛らしい舌遣いは、湿ったビラビラの皺ひとつひとつの間まで行き届く丹念なクンニと化し、今の純奈にとっては脅威そのもの。
「んひぃっ!?ま、待って…!絢音っ!離れてっ!一回、離れてってばぁ!」
 クネクネと悶える白い四肢を、同じく四肢を駆使して押さえつけ、逃がさない絢音。
「ね〜え。逃げないでよ、純奈ぁ♪」
 その光景、まるでスパイダーシックスナインとでもいうべきか。
 そんな二人のカラミを、いいものを見るような眼で眺めるリーダーと日芽香。
 寄り添うと、触発された様子の日芽香が舌を出して誘い、了解したリーダーが吸いつき、そして抱き合う。
 そうなると、絢音にかけた催眠を解くように訴えようにも、もはや聞く耳は貸してくれない。
(は、跳ね退けるしかない…!)
 と身体を起こそうとするが、そのたびに割れ目を舌でなぞられ、力が抜けてしまう。
「ひゃんっ…!」
 と掠れた声を上げてバタンっとマットに落ちるたび、
「どうしたの、純奈?起きたいなら起きてごらん?起きれるものならね♪」
 と、むしろ絢音は、その意地悪を楽しんでいるようにすら見える。
「くっ…あ、絢音…!目を覚まして…!」
 と、すがるように繰り返すも、術者の日芽香が催眠を解かないかぎり、正気を取り戻すことはない。
 それどころか、絢音の指は、純奈の陰毛を掻き分け、クリトリスの皮を剥き上げて、それを次の標的に定める。
「あはっ、すごい大きくなってるよ?純奈のクリ♪」
「あ、絢音!待って、そこダメっ!今そこはダメなのぉっ!んひゃあっ!?」
 飛び上がる身体を押さえつけ、クリ舐めに移行した絢音の責め。
 これまでの電マの振動や乱暴な嬲り方とは違う、ねっとりとした優しい感触は、過敏になったクリには効果てきめん。
「ダメっ!ダメだってばぁっ!んひぃっ!?あ、絢音!ホントにダメぇっ…!」
 と何度も連呼する純奈だが、味を占めた絢音は一向にやめる気配がない。
 むしろ、
「ねぇ。サボらないでちゃんとしゃぶってよ」
 と、抜け落ちたペニスバンドを再び純奈の口に挿し込む。
「んぐっ…ぐっ、ぐっ…」
 上から押し込まれると、そう簡単に吐き出すこともできないし、何より、相手が絢音だということが抵抗することにも躊躇を生み、言いなりにならざるをえない。
 酔いも手伝って、思考能力が低下しているから尚更だ。
 そして、だんだん頭によぎるイケナイ心変わり…。
(お、男のだったら嫌だけど…あ、絢音だし…。そ、それに…こ、これも別に…本物のアレじゃないし、絢音なら別に…)
 そう考えるうちに、やがて…。

 チュポ、チュポ…

「んっ、あんっ…そ、そう…もっと吸って…♪」
 頬を締めて吸い上げる純奈のバキュームフェラを堪能しては、
「はぁっ…き、気持ちいいっ…!純奈のフェラ、やばぁい…♪」
 と快感に酔いしれる絢音。
 日芽香の催眠により、腰に巻いたペニスバンドと脳が連動し、女でありながら男の快楽を知る絢音。
 以前にも同様の催眠術をかけたことがあるらしく、セッティングも手慣れていた。
 そんな、もはや“絢音の男根”と化したペニスバンドを唾液で湿った生温かい口内で締め上げられると、
「んはぁっ♪と、溶けちゃう…オチンポ溶けちゃうぅっ♪」
、と、その蕩けるような感覚に、もうすっかり夢中だ。
 そして、また、そんな絢音の可愛らしい嬌声に純奈も興奮してしまう。
「んっ、はうぅッ…あんっ♪あ、絢音ぇ…んっ、ああっ、そ、そこダメぇ♪」
 と、悶えまくる純奈の姿に、
「おーおー、さっきまでとは声色が違うじゃねぇか。女が相手の方が好きなのか?」
「もしかしてアヤシイ関係だったのかなぁ〜?」
 クスクスと冷やかすリーダーと日芽香。
 それに反応することもなく、なおも夢中で局部を舐め合う二人。
 やがて、
「あんっ…♪あ、絢音ッ…ダメっ…!イ、イッちゃう…!」
「いいよ、純奈…先に一回イカせてあげる♪」
 と、クリ舐めを加速させ、さらに指をヒクヒク蠢く膣に押し込み、絶頂寸前のところを漂う純奈に軽くとどめをさす。
「んひぃっ!?イ、イクぅっ!絢音ぇぇッ…!」
 絶叫とともに、もはや純奈の代名詞ともいえる、ピュッ、ピュッ…と飛び出すイキ潮。
 覆い被さる絢音を突き上げるように波打つ身体は、その快感が、これまでの拷問による強制絶頂とは一味違うことを物語っている。
「んっ、はぁっ…はぁ…はぁ…」
 口に挿さる擬似男根を吐き出し、放心状態の純奈。
 絢音は満足そうに笑みを浮かべた後、ビショビショになった純奈の割れ目を舐めてキレイにし、ついでに、汗と愛液と潮で土手に貼りついた陰毛も綺麗に毛繕いしてやる。
「んっ…んっ…ふぁぁ…あっ、んっ…♪」
 心地よさそうに小さく声を漏らす純奈。
 絢音は身体を起こすと、いよいよ、純奈の脚の間に身体を入れる。
 そして、毛繕いしたばかりの陰毛の上で、ポン、ポン…と股間の擬似男根を弾ませ、
「ねぇ、純奈…挿れていい?いいよね…?」
 と問う絢音。
 それに対し、絢音の眼を見つめながら、
「…う、うん…」
 と小さく頷いた純奈は、その瞬間、かァッと熱くなるものを覚え、耐えきれずに顔を背けた。
「ふふっ…照れてるの?純奈。可愛い…♪」
 と笑みを浮かべる絢音。
 打ちつけられていた擬似男根が、割れ目にあてがわれると、それだけで、
「んっ…!あっ…!」
 と声が漏れる。
 絢音は、ぐっと前屈みになり、目を背ける純奈の顔を覗き込んで、
「恥ずかしいの?純奈…?」
「は、恥ずかしいに決まってんじゃん…」
「じゃあ、キスして?キスして気を紛らせればいいじゃん」
 と提案する絢音と、それを承諾し、すぐさま絢音の小さな口に唇を被せる純奈。
 お互いに舌を絡め、唾液の交換が始まると、
「まったく…見てらんねぇな…」
 とリーダーは苦笑する一方、
「素敵…♪私も混ぜてほしいぐらいだわ。二人まとめて虜にしてあげるのに」
 と、うっとりと話す日芽香。
 いつの間にか日芽香の胸元ははだけ、その切れ間にリーダーの手の平が潜り込んでいた。
「んっ、あんっ…あはぁっ♪」
 と喘ぎ声が大きい日芽香にかき消されながらも、同じく、
「んっ…んっ…」
 と、声を漏らす純奈。
 白い乳房を揉み、乳首をかすめる絢音の指。
 こうして気持ちを高め、いよいよその時が近づく…。
「行くよ…?」
 と、あてがった擬似男根が、ゆっくり純奈の体内に沈むと、
「あぁっ!?んあぁっ…あ、絢音ぇ…んんっ、は、入ってくるぅっ…!ふぁぁっ…!」
「あぁっ…す、すごい…!純奈の中、すごくあったかい…♪」
 と二人で感触を確かめ合い、そして、
「さぁ、純奈。いっぱい気持ちよくしてあげる♪」
 と、ゆっくり腰を前後に動かす絢音。
 極太ペニスバンドがいとも簡単に呑み込まれ、挿さっては出て、挿さってはまた出て…を繰り返し、その挿さった時に合わせて、
「あんっ…♪んはぁっ♪んんっ…♪」
 と、完全に“オンナ”を出した声が漏れる純奈。
 また、それに合わせて絢音も、時折、
「ふんっ…!はぁっ…んっ、あつ…♪」
 と、トロットロの肉の締めつけに悶える。
 そのまま手をつき、純奈のお尻、脚もろとも持ち上げるように突く絢音と、その絢音の背中で脚をクロスし、無意識にホールドを決める純奈。
 相棒同士で繋がり、互いに快感を味わいながら着実に登り詰めていく二人。
「んっ…!あ、絢音っ…絢音ぇっ…!」
「純奈ァ…!んっ、んっ、あぁっ…純奈ァっ!」
 と、お互いの名を呼び合いながらの密着正常位は、もはや二人だけの空間、人目も気にすることもない。
 やがて、抱き合い、
「も、もうダメっ…!イ、イクっ!イクぅっ!」
「あぁっ!イ、イッちゃうっ!イッちゃうよぉっ!」
 と声を重ねて、繋がったままビクビクと痙攣する二人…。
 結合部からは、またしても、ピュッ、ピュッ…と潮が噴き出し、密着する絢音の陰毛まで湿らせる。
 そして、絶頂の余韻で、バタッ…と純奈の上に倒れ込んだ絢音を下からそっと抱き締め、唇を重ねる純奈。
 そんな愛らしい一部始終を、同じく濃厚なキスを交わしながら眺めていたリーダーと日芽香。
 日芽香は、唇を離すとクスッと笑って、
「ふふっ…仲良く二人でイッちゃったみたい」
「まったく…何が捜査官だ。聞いて呆れるぜ」
 と吐き捨てるリーダーに対し、
「…ね?私の言った通りでしょ?絶対、この二人、実はデキてる仲だと思ってたの」
 と予想的中で自慢げな日芽香。
 そう言われると、まるで自分の目は節穴だったように聞こえるので、一言、
「…確かにな」
 と当たり障りのない返しをして、
「まぁ、何はともあれ、いいものを見せてもらった。おかげで、こっちもこんなに…」
 と、自身の股間で隆起した肉棒を掴み、日芽香を抱き寄せるリーダー。
 その続きは口にせずとも察してくれたようだ。
 ひざまずき、その立派な肉棒に舌を這わせ、頬張る日芽香。
 ともに捜査官ソープ「N46」の管理を任されるうち、すっかり愛人関係となったこの二人。

 ジュポ、ジュポ…ジュルルル…

 と、熟練、かつ濃厚なフェラテクを見せる日芽香と、その極上奉仕を心地よさそうに堪能するリーダー。
 日芽香は、咥えた亀頭を吐き出すと、クスッと笑って、
「…ねぇ、見て?」
 とリーダーの視線を誘う。
 その先には、早くも余韻から覚め、勝手に二回戦を開始し、仲良く喘ぐ純奈と絢音の姿があった…。


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鰹のたたき(塩) ( 2021/05/06(木) 23:55 )