乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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第四部 第三章・寺田蘭世の場合
1.天地逆転
「んっ…!くっ…」

 ガシャン…!

「あっ、んっ、んっ…!」

 ガシャン…!

 裸体が揺れ、堪えるような喘ぎ声が上がるたび、ピンと張った鎖の根元が支柱に当たって音が鳴る。
「へへへ。どうだぁ?気持ちいいかぁ?」
「うわぁ…トロトロだよ。まったく、どれだけ感じやすいんだよ、テメーは」
 と嘲笑う男の笑い声が頭上から…いや、つま先から聞こえる。
 相手が地に伏せているワケではない。
 蘭世の小柄な身体が天地逆転しているのだ。
 ぶらんぶらんとサンドバッグのように揺れる屈辱の逆さ吊り。
 それも、左右の細い足首に鉄製の枷をつけられ、開脚した状態で吊られている。
 その姿はまるで女体の標本。
 開いた脚を閉じる術はなく、先刻、さくらに舐め回されてふやけた割れ目が丸見え状態。
 たまらず、
「くっ…お、降ろして…!降ろしなさいよぉっ…!」
 と訴える蘭世だが、男たちが聞く耳を貸してくれる筈もなく、ごつごつした指で晒された女性器を無造作に触る。
「んっ、んっ…!」
 刺激に反応するたびに地面をかすめるロングヘアー。
 そんな体勢でもどうにか起き上がろうと腹筋に力を込めるものの、上がりかけたところでズリズリと股間を擦られて力が抜け、勢いよく垂れ下がってまたふりだしに。
 さっきからずっと、その繰り返しだ。
「も、もうやめろ…!触んな…!」
 ツンとした口調で牽制する蘭世だが、男たちは笑って、
「何だよ、えらく冷たい態度だなぁ?」
「後輩の前では、もっと可愛らしい声だったぞ?アン、アンってよ」 
「う、うるさいっ…!」
 生みたての黒歴史…後輩のさくらの舌で連続イキさせられたことを、早速、蒸し返す男たちに、天地逆転のまま顔を赤らめる蘭世。
「何なら、もう一回してやろうか?次は俺の舌でよ!」
 と、ちょうどいい位置にある蘭世のすねから膝、太ももへと舌を這わせる男。
(…!!)
「や、やめろっ…!」
 細い脚を舐め回すおぞましい男の舌に、慌てて逆さ吊りの身体を揺らし、抵抗する蘭世。
 その焦りを表現するように、ガシャ、ガシャ…と鎖が音を立てる。
「ハハハ!いいぞ、いいぞ!」
「ほーら、だんだん近づいてるぞ!マンコに!」
「暴れろ、暴れろ!早く逃げねぇとやべぇぞ、コイツの舌は!ハッハッハ!」
 囃し立てる男たち。
「ひぃっ!?よ、よせっ…!うぁぁっ…!」
 みるみる降下した男の舌は脚の付け根に到達。
 そして、生い茂る陰毛を掻き分け、とうとう湯気が出るほどとろけた割れ目へ…!
「さぁ、このビショビショのマンコ、俺がキレイにしてやるからよ!」
「や、やめろ…!」
「行くぜ!」

 ペロペロ…ペロペロ…

「ひゃあぁぁっ!?」
 激しく揺れる鎖、そして蘭世の身体。
 だが、男は、蘭世の左右の太ももをしっかりとロックし、逃がさないように押さえつけてむしゃぶりつく。

 ジュルジュル…ジュルジュル…

「おらっ、どうだ?逆さ吊りで剥き出しのマンコを舐められる感想は!?」
「たまんねぇだろ?だったら素直に言えよ、気持ちいいってよ!」
「ち、違っ…んあぁっ、や、やめっ、やめろぉっ…んあぁっ!」
 悶絶、そして絶叫。
 敏感体質、感度が上がっているところに現れた次なる刺客、先刻のさくらとはまた違った熟練の舌遣いを持つ男…!
 まるで関節があるかのように、クネクネと
器用に動き回る舌。
 左右のビラビラを舌先を押しつけるようにして隅々まで丹念に舐め、その間から覗くピンク色の秘肉は舌全体で、ザラザラした触感を与えて舐め上げる。
「んあぁっ!?あんっ、あんっ…!」
「おぉっ!色っぽい声が戻ってきたぞ!」
「めちゃくちゃ感じてるじゃねぇか!」
「いいんだぞ、我慢しなくても」
 と煽る男たちに乗せられるように、
「ひぃっ…ダ、ダメっ!んんっ!や、やだぁっ!あぁっ、んあぁっ…!」
(イ、イクっ!イクぅぅっ…!)
 下衆な男たちの手前、絶頂を迎えることを口にはしない。が、襲いくる大波に身体は逆らえない。
 水揚げされた海老の如く、逆さ吊りのまま大きく跳ね上がる蘭世の身体。
 ふるふると腰から脚まで痙攣し、絶頂に追い込まれた女性器がヒクヒクと口を開けば、舐め取られた愛液を補填するように、再び、とろりと粘っこい汁を排出する。
「ハハハ!すぐイッちまいやがった。さっきのと合わせたら何回目だよ、おい」
 ペチペチと蘭世の内ももを叩いて笑う男。
「くぅぅ…も、もういいだろ…やめろよぉっ…」
「おいおい、言葉遣いがなってねぇな。女の子は、もっとおしとやかに喋らなきゃ可愛くねぇぞ」
「もう少し教育が必要だなぁ?」
「くっ…んあぁっ!?」
 再び舌がイッたばかりの秘肉をいたぶる。
「く、くそっ…んっ、あっ、あつ…!」
「悔しいか?悔しけりゃ、はねのけてみろ!でないと、また、二度、三度とイカせちまうぞ?」
 その言葉の通り、立て続けにクンニでイカされる蘭世。
 跳ねた反動で身体が揺れるたび、周りから、
「おぉ、またイッたよ。活きがいいねぇ、蘭世ちゃん!」
「こういう生意気なくせに敏感な小娘ほど嬲り甲斐があるってもんだ」
「いいぞ、もっとやれ!」
 と、まるで見世物状態。
 そんな周りの歓声に気をよくした男は、
「もっと違う声色も聞かせてやるよ」
 と豪語し、次はクリトリスに狙いを定めた。
 まず、器用に動く舌先で掘り起こし、皮を剥き上げる。
「ひ、ひゃぁっ…!」
 上ずった声を上げ、ピクピクと震える蘭世。
 根っからの敏感体質である以上、ここも決して例外ではない。
 外気に触れただけでも痺れるような刺激が走るクリトリス。
 そこに男の舌が触れた途端、
「ひぃっ!?そ、そこはダメぇっ!」
 と慌てたような声を上げて蘭世は跳ねた。
「あぁ!?どこがダメだって?」
「クリトリスだろ?ちゃんと言えよ!おい!」
「うあぁぁっ!あぁぁっ!」
 絶叫にも近い喘ぎ声。
 遠心力でぶらんぶらんとブランコのように揺れながら、次はクリイキさせられる時間。
 これも先ほどと同様、一回きりの筈がなく、そのまま二度、三度と休む間もなくイカされ続ける。
 そのたびにトビウオのように小さな身体で跳ねる蘭世。
 とうとう自らの口で「イク」という宣言することも解禁し、
「い、いぐぅっ…!ひぐぅッ!」
 と呂律の回らない呻き声が部屋にこだまする。
「…よし。ひとまず、これぐらいで勘弁してやるか」
 と、ようやく男が、蘭世の股から舌を離す頃には、目は虚ろ、息は絶え絶えで、普段はサラサラのロングヘアーはボサボサになっていた。
 足枷がつけられた足首に浮かぶ鬱血の痕。
 それだけ激しく身体を揺らしたということだ。
「はぁ…はぁ…」
 ようやく収まったクンニ拷問。
 だが、今日、蘭世のために用意されたメニューでいうと、それはまだ前菜の次のスープ、サラダ程度に過ぎない。
「へへへ。情けねぇツラだなぁ、おい。敏感マンコ舐め回されたのが、そんなに気持ちよかったか?ん?」
 ヤンキー座りで蘭世の目線に合わせる男。
「くっ…く…そ…」
 安い挑発に唇を噛み、逆さ吊りのまま睨む蘭世。
 すると男はニヤリと笑い、
「そうだ。そうこなくっちゃな」
 と言って、ポケットを漁った。
 出てきたのは歯みがき粉のようなチューブ。
 蓋を開けて絞れば、乳白色の怪しげなクリームが男の指に乗った。
 その指を逆さ吊りの蘭世の眼前に突きつけて、
「へへへ。次はコイツで遊んでやるよ。お前さんたちが警戒してる例の媚薬が練り込まれている。ただでさえ敏感な身体が、さらに熱くなるぞ」
「くっ…や、やめ…ろ…」
 青ざめた顔で遠ざかる男の指先を追う蘭世。
 まずは乳首。
 ちっぱいの上でちょこんと勃った乳首に、クリームまみれの指が迫り、そして摘まむ…!
「あんっ…!」
「へへへ。マンコに夢中になっちまったが、さっき、後輩にちょっと吸われただけでイッちまったこの変態乳首も忘れちゃいねぇぞ?これを塗られてどうなるか楽しみだなぁ?えぇ?」
「は、はうぅッ…!」
 クリクリ転がして指についたクリームを塗り込まれ、悶絶する蘭世。
 さらに男は、立ち上がり、ついさっきまでベロベロと舐めていた秘貝にも指を伸ばした。
「…んっ、あっ!あっ…!」
「おい、揺れるなよ。ちゃんと塗れねぇだろうが!」
「や、やめろっ!嫌っ!やめてっ…!やだぁっ!」
 得体の知れないクリーム。
 その効果に対する恐怖のあまり、口調も変わってしまう蘭世たが、そんな懇願も構わず、まず周囲のビラビラ、そして、その間に覗くピンク色の秘肉へ、たっぷりとクリームを塗りつけた男。
「へへへ。まずは表面だけで様子見と行こうかね。」
 と不敵に笑い、
「さぁ!こいつは速効性だ。5分も経てば火がつくぞ!」
 と楽しそうに声を上げた。
「く、くぅっ…!」
 依然、逆さ吊りのまま、ぶらんぶらんと揺れる蘭世。
 その様子を、まるで、狩った獲物を吊るして祀る部族さながら、笑顔で眺める男たち
 処刑の宴はまだ始まったばかりだ…!


(つづく)

■筆者メッセージ
〜次回予告〜

※詳細未定ですが、まぁ、塗られた媚薬が効いてきてさらに追い詰められるパートになるかと。


次回更新をお楽しみに!
鰹のたたき(塩) ( 2021/02/23(火) 15:05 )