乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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★第三部と第四部の間の短篇集★
伊藤理々杏のその後… (中元ひめクリニック 疑似男根責め編)
 日芽香の3カウントとともに、股間が熱を帯びるのを感じた。
(うぁぁっ…!)
 忌まわしくも懐かしく、そして、内心ひそかに求めていたこの感じ…。
「さぁ、望み通り、オチンチンを生やしてあげたわよ?気分はどう?」
「くっ…い、嫌ぁっ…!」
「なに言ってんの。貴女がその口で頼んだことでしょ?」
(ち、違う…!あれはボクの意思じゃない…!あぁっ…!?や、やめっ…ひぃっ!)
 抵抗の声も出せない理々杏。
 そんな理々杏の疑似男根を、日芽香の指がつぅ〜っとなぞっただけで、ゾクゾクする快感が全身を駆け巡る。
 まるで、あの夜のように…。
「アハハ。これは楽しいわ!本当に男の子みたいな反応ね!」
 と、ご満悦の日芽香。
 何度も指を行き来させ、自身愛用のペニスバンドの裏筋を嬲る。
「うぁぁっ…!あひぃっ…!」
 悶絶する声を漏らす一方、
(な、何で…!何でこの声だけはそのまま出るんだよぉっ…!)
 と悔しがる理々杏。
 本音を口にする催眠は、恥じらいや誤魔化し、取り繕う言葉などは全て排除するかわりに、喘ぎ声だけは本心と捉え、そのまま流してしまう。
「ほら、どう?気持ちいいの?」
「あっ、んっ…き、気持ちいいっ…!」
「もっと、どういう風に触ってほしいのか言ってごらんなさい?」

「さ、先っぽ…!先っぽも!」
(ち、違うっ…!ダメ…!先っぽはダメぇっ!)

「先っぽ?ここのこと?」
 蛇口をひねるような手つきでクリクリと、亀頭、そしてカリ首を弄る日芽香。

「あぁっ、そ、それっ!それ好きぃっ!もっとぉっ!」
(や、やめてっ…!それやられたら…また、あの時みたいに…!)

「アハハ!ビクビクしちゃってる!可愛いねぇ♪」
 ノッてきた日芽香は、亀頭嬲りを続けながら、もう一方の手で疑似睾丸を優しく転がした。

「んひぃぃっ!?」
(な、何だ、これぇっ…!?)

 睾丸を模した球体は前回の張型にはついてなかった。
 つまり、理々杏にとって、睾丸への刺激は初めての感覚だ。
 くすぐったいが心地いいその快感は、ほんの一瞬でクセになった。
「どう?金玉も気持ちいい?」
「き、気持ちいい…!も、もっとして…!」
「もっと?仕方ないなぁ…」
「あっ、あっ…す、すごいぃっ…!」
 もはや完全に日芽香のオモチャ…。
 バイセクシャルな日芽香にとって、見た目は女なのに股間に竿を携える今の理々杏など、格好の獲物この上ない。
「アハハ!アハハハハ!」
 愉悦に浸り、楽しそうに笑いながら理々杏の疑似男根をいたぶる日芽香。
「せっかくだから、こっちも見せてもらおうかな」
 と、日芽香の手は胸元を守る白いブラにも伸び、掴んでそのまま引っ張り上げた。
「やぁっ…!」
 ぶるんっ…と弾んで飛び出した白い乳房。
「わぁっ♪こっちもなかなかじゃない」
 と、感嘆とする声を漏らした日芽香は、早速、手を添え、五指に力を込めてその胸の感触を確かめる。
「あぁ、このモチモチした感じ…最高ね。たまんないわ…!」
(や、やめてよぉっ…!)
 気味の悪ささえ感じる日芽香の好奇の目。
 亀頭をくすぐりながら、胸を揉み、そして先端の突起を乳輪に沿ってなぞる。
「んっ、あぁっ、あっ…」
「可愛らしい声ねぇ。その声、もっと聞かせてよ」
 と日芽香は笑みを浮かべ、突然、理々杏の固くなり始めた乳首に吸いついた。
「やんっ…!」
 脳天まで轟くような刺激に、ボクっ娘の理々杏も、思わず、女の声を上げてしまう。
 日芽香は唇を離し、
「アハハ!『やんっ…!』だって。そんなに気持ちよかったの?」
「は、はい…すごく…」
「…もっと?」
「お、お願いします…あぁっ!んんっ!やぁっ!」
 日芽香の巧みな舌遣いが乳首を上下左右に転がす。
(ダ、ダメ…!ダメぇっ…!)
「ほら、こっちも休ませないわよ?」
 と亀頭嬲りも続く。
「あぁっ!さ、最高ぉっ…!き、気持ちよすぎるよぉっ…!」
「どこが気持ちいいのか、その口で言ってみなさい」

「ひぃっ…!ち、乳首とぉ…オ、オチンチン…!オチンチンの先っぽぉっ…!」
(よ、よせっ…!な、何を言ってるんだ、ボクは…!)

「何をされてるか言ってごらん?」

「あぁっ、ち、乳首すごい…!ペロペロされてるっ!んあぁっ…!オ、オチンチン…やぁっ、く、くすぐったい…くすぐったいけど気持ちいいよぉっ…!」
(やめろぉっ…言うなっ!言うなってばぁっ…!)

 意思とは裏腹に、好き勝手に淫語を吐き出す理々杏の口。
 それに対し、日芽香はニヤリと笑って、
「よく言えましたぁ。いい子ねぇ。それじゃあ、ご褒美あげちゃう♪」
 と言って、亀頭を弄っていた指で竿を掴むと、そのままシコシコと上下に扱き始めた。
「うあぁっ!?あぁっ…!」
「どう?私の手コキは?」
「き、気持ちいい…!も、もっと…もっとぉっ!んあぁっ…!ダ、ダメぇ…!おかしくなるぅっ!」
「あらあら、こんなの、まだ序の口よ?おかしくなるのはまだ早いわ!」
 と日芽香は言って、乳首を舐めていた顔を上げ、ペニスバンドの先端に唾液を垂らす。
 糸を引いて落下した日芽香の唾液は、見事に黒光りする先端に着地した。
 それを扱く手が潤滑油に変え、竿全体に塗り込んでゆく。
「んひゃあっ…!ヌ、ヌルヌルしてるぅっ!」
「さぁ、だんだん速くしていくわよ?」
「ひっ、ひぃぃっ!」
 さらなる快楽が、理々杏の疑似男根を襲いかかる。
 そして、唾液まみれの竿をしなやかな指で扱かれているうちに、
(くっ…こ、この感覚…!あ、あの時と同じだ…!美月やウメにやられたのと同じ…!)
 とうとう完全に思い出してしまったあの夜の一部始終。
(あっ、す、すごいっ…!は、恥ずかしいけど…恥ずかしいけど気持ちいい…!)
 と、ほんの一瞬、つい気を許して流されてしまったが最後、そのまま快楽にいざなわれ、抵抗する気が一気に薄れてしまった理々杏。

 グジュッ、グジュッ…

 と濁音が立ち始める頃には、すっかり身を任せ、襲い来る刺激に天井を見上げたまま没頭する理々杏。
 本物の男根さながらにスナップを利かせて扱き上げる日芽香は、
「こっちも、もう一回」
「んあぁっ!た、玉ぁっ!?」
 再び玉転がしをされて悶絶する理々杏。
 催眠術で鉛にされた身体はビクビク震えることも出来ず、椅子に深く座ったまま、責められ続ける。
「どう?どうなの?」
 と問い、あえて理々杏に言わせる日芽香。

「き、気持ちいい…です…!」
(き、気持ちいい…!)

 とうとう、意思と本音、双方の意見が揃ってしまった。
 すると、その瞬間を見極めたかのように、日芽香は、
「そろそろ、口だけは自由に動くようにしてあげるね」
 と言い、おなじみの手つきで催眠を解いた。
「んんっ…!あぁっ!?こ、声が…!」
 やっと思い通りに声が出るようになった理々杏。
 だが、ホッとするヒマもなく、間髪いれずに襲いかかる巧みな手捌きの快楽。
「んあぁっ!?ダ、ダメぇっ…!」
「何が?何がダメなの?続けたらどうなるっていうの?もう口は動くんだから自分の口で言いなさいよ、ほら!」
「あぁっ!で、出ちゃうっ!出ちゃうからぁっ!

「いいわよ、出しなさい!いっぱい射精しちゃいなさいっ!」
 日芽香の手の動きがさらに速くなり、理々杏を追い込む。
 そして…!
「あぁっ!?で、出るっ!出ちゃうぅっ!んはぁぁっ…!」
 と絶叫し、想像射精で男のオーガズムへ達する理々杏。
 もちろん実際は一滴も精液など出ていない。
 ペニスバンドの先から精液など出る筈がない。
 だが、催眠状態の理々杏の頭の中では、あの日以来ずっと溜め続けた精液を、股間に生えた男根の先から、ドピュッ、ドピュッ…と、勢いよく五度にもわたって撒き散らし、それ相当の強烈な快感を味わっていた。
「あ…!あ…!」
 かすれた呻き声を漏らし、見開いた目で天井を見つめる理々杏。
「ふふっ…よく分かんないけど、どうやら貴女の頭の中ではいっぱい射精できたようね?」
 日芽香は竿から手を離すと、その指を理々杏の眼前に突きつけ、
「ほら、貴女の目には私の指が精液まみれに見えてるんでしょ?舐めてキレイにしなさいよ」
 と押しつけた。
 日芽香の言う通り、理々杏の目には日芽香の手が白濁汁まみれに見えており、指と指の間を吊り橋のように糸がかかるのも鮮明に映っていた。
 鼻先にちらつかせると、
「い、嫌ぁっ…!く、臭いっ…!ドロドロしてる…!」
「なに言ってんの。貴女のオチンチンから出したモノでしょ?ほら、舐めて?」
「やぁっ…!」
 嫌がり、顔を背ける理々杏。
「ふーん…あっ、そう」
 日芽香に意地悪な笑みを浮かべ、
「せっかく、キレイにしてくれたら、もう一回してあげようと思ってたのに…嫌ならしょうがないなぁ」
 と言って指を引っ込める。
「え…?あっ…」
 途端に態度を変え、遠ざかる指をいとおしそうな目で見る理々杏。
 日芽香も、当然、その視線に気づいていながら、なおも、
「残念ねぇ。こんなにギンギンのオチンチン、あと二、三回は遊んであげようと思ってたのに、一回だけでいいなんて…あー、もったいない」
「…ね、ねぇ!待って…!」
「…なに?どうしたの?」
 ニヤニヤした目で続きを促すと、理々杏は、頬を染めて、
「な、舐めるから…も、もう一回…」
 と呟いた。
 勝手に口が動いたのではない。
 理々杏自身の意思だ。
 だが、その程度では日芽香は満足しない。
 クスッと笑って、
「へぇ〜?一回でいいの?」
「━━━」
「あと一回だけでいいのね?」
「うぅ…」
「ほら、正直に言いなさいよ」
 と促され、理々杏は、
「い、いっぱい…!いっぱいしてください…!」
「いっぱい搾り取ってください。…でしょ?」
 と訂正され、理々杏は、
「いっぱい…いっぱい搾り取ってくださいっ!」
 と、声を張り上げて言い直した。
 それでようやく満足げな表情を浮かべる日芽香。
 再び指を差し出し、
「さぁ、舐めなさい」
 と言った。
 小さく舌を出し、ペロペロと指先を舐める理々杏。
「アハハ!何て可愛らしいのかしら!仔猫みたいな舌遣い!」
 と、ご満悦の日芽香。
 最後は、しっかり丹念に一本ずつ指をしゃぶって、
「お、終わり…ました…」
 と報告する理々杏。
「はい、ありがとう。それじゃあ、ご褒美…あ・げ・る♪」
 再び、疑似男根に添えられた手。
 唾液まみれの指が竿に絡みつき、動き出すと、身動きのとれない仔猫は、より一層、その刺激を受け入れた声で
「…んあぁぁっ!?あぁぁっ…!」
 と甲高く鳴いた。


 その後。
 診療開始から一時間が経った頃には…。
「んあぁぁっ!イ、イクっ!またイクッ!オチンポミルクまた出ちゃうぅっ!」
 と絶叫し、もはや何度目か数えてもいない想像射精オーガズムでまた果てる理々杏。
 身動きを封じる催眠は既に解かれていた。
 それにもかかわらず、抵抗するどころか、股に生えた疑似男根を自らの手で慰める始末。
 背筋を丸め、発情した猿のように、勢いよく扱き上げては、
「あぁっ!セ、センズリ…!センズリ気持ちいいっ!センズリ最高ぉっ!」
 と、日芽香に教えられた男性の自慰行為の別称を恥ずかしげもなく連呼する理々杏。
 これでもう、この娘は催眠の虜だろう。
 だが、そんなセンズリ狂と化した理々杏を、なぜか不敵な笑みを浮かべたまま見ている日芽香。
 彼女の目は、まだ何かを企んでいる様子だ…!
 

(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2020/10/22(木) 23:50 )