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「んん?何だって?」
わざとか、それとも本当に聞き逃したのか、柴崎が聞き直す。
「さ、触って…!」
身体の疼きに耐えられず、顔を背け、頬を真っ赤にしながら呟く麻衣。
すると、当然、返す刀で、
「どこを?」
と聞かれる。
こうなると、もう完全に言葉責めのパターンに入ってしまう。
「━━━」
黙りこくる麻衣に対し、柴崎は肩をすくめ、
「言ってくれないとやりようがないな。もう少し、このまま放っておこうか」
と言って、離れていこうとするので、麻衣は慌てて、
「ま、待って…!」
「じゃあ、ちゃんと言いたまえ。どこを触ってほしいのかね?」
「む、胸とか…ア、アソコとか…」
「アソコ?そんな言い方じゃ分からんな」
「━━━」
「…やはり放っておこう。どうやら耳を貸すだけ時間の無駄だったようだ」
「…ま、待って…言うから…」
と、モジモジしながら声を絞り出す麻衣に対し、
「最後だ。次は無いと思って発言したまえ」
と高圧的に出る柴崎。
もはや堕ちたも同然と考えたのだろう。
麻衣は、まだ吹っ切れない様子で、小さく、
「…マ、マンコ…」
「なに?聞こえんぞ」
「マンコ…マンコを…触って…」
と、おねだりをする麻衣。
「誰のマンコだ?それもちゃんと言いたまえ」
「━━━」
一瞬、心が折れかけた。
だが、これが最後だと釘を刺されたことを思い出し、言うしかないと思った。
「わ、私…し、白石麻衣の…」
「待て!」
せっかく意を決して言いかけたのを柴崎はわざわざ止め、
「君が何者かも、ちゃんと説明してもらおうか」
「くっ…!」
図に乗る柴崎に少し苛立ち、我に返りかけるも、一度、決壊した防波堤では、もう快楽の波を食い止めることは出来ない。
「さぁ、言え」
「わ、私…、の、『乃木坂46』の指揮官…、し、白石麻衣の…オマンコを…さ、触って…ください…」
そのセリフを麻衣の口から言わせて満足げな柴ア。
「マンコだけでいいのか?」
と意地悪な顔で聞くと、麻衣は、ふるふると首を振り、
「お、おっぱいも…クリも…そ、それから、お尻も…」
「なに?ケツの穴まで触ってほしいのか?なんという強欲な女だ!まったく、指揮官ともあろう女が、はしたない!」
と柴崎は嘲笑を浴びせ、胸ポケットから取り出したマイクロレコーダーの再生ボタンを押す。
「わ、私…の、『乃木坂46』の指揮官…し、白石麻衣の…オマンコを…さ、触って…ください…」
数秒前の自分の声が再生される。
「い、いやぁっ…!」
火照りと恥ずかしさで顔が真っ赤になる麻衣。
「ククク…どうした?恥ずかしいか?だが、いいぞ。よく言った」
と柴崎は感心し、改めて麻衣の裸体を舐め回すように見て、
「その女らしい恥じらいにこの身体…気に入った、気に入ったぞ、白石麻衣!望み通り、快楽をくれてやろう!」
と、麻衣の胸を鷲掴みにして、股ぐらに指を差し入れた。
「んひぃっ!?」
自分で懇願したとはいえ、突然の刺激に飛び上がる麻衣。
白い乳房に柴崎の指が食い込み、まるで、パン生地をこねるように揉みしだく。
「んあぁっ!あぁぁっ!」
待ちに待った刺激に、思考回路がショートするような感覚でのたうち回る麻衣。
ブリッジのように腰を浮かせ、陰毛を柴崎の手の甲に擦りつけるようにグラインドする。
「ほら、どこがいいんだ?言ってみたまえ」
「も、もっと奥…!もっと奥の…そう、そこっ!そこの…上…!んあぁっ!はぁぁっ!」
と、先ほど気に召したGスポットを自ら案内し、悶える。
柴崎は、麻衣のGスポットを指の腹でグリグリと押し込みながら、すっかり固くなった乳首を片方は摘まみ、もう片方には吸いつく。
「んひゃぁぁ!?」
三点責めに思わず仰け反り、バタバタと脚を打ちつける麻衣。
(き、気持ちよすぎる…!お、おかしくなるぅ…!)
これまで何人もの部下が同じように快楽責めで堕とされた。
女をオモチャのように扱う連中には、日々、憤激していた。
そして、そんなヤツらの魔手に、自分は絶対に屈することはないと思っていた。
それなのに…。
(む、無理…!こ、こんなの…誰だって…堕ちる…!)
白旗を揚げた身体は、もはや抵抗する素振りも見せず、ただ、快楽に溺れるのみ。
「んはぁぁっ!ダ、ダメぇ!イクっ!イッちゃうっ!イッちゃうぅぅっ!」
指揮官、麻衣の絶叫。
美しい顔を歪ませ、ぶるぶる震えながら持ち上がる太もも。
低周波を食らったように小刻みに身体が痙攣し、だらしなく開いたその脚の間からイキ潮が弧を描くように噴射し、飛沫を飛ばす。
「ハッハッハ!すごいイキっぷりだ!やはり指揮官ともなると、イキ方も他の女とは一味違うなぁ?」
「んはぁぁっ!?あぁぁっ!」
イッても止まらないGスポット責めに息をつく間もなく悶え続ける麻衣。
さらに、乳首を弄っていた手がクリトリスに移動し、擦り上げれば、
「んあぁっ!ダ、ダメっ!ま、また…!またイクぅっ!」
と絶叫し、身を震わせる。
「あとはどこだ?どこを触ってほしいと言っていた?」
「お、お尻…!お尻の穴…!」
「違うだろ?“ケツの穴”だろ?」
と訂正を求めると、麻衣はあっさりと、
「ケ、ケツの穴…!ケツの穴も…!」
と言い直す。
爪の先で引っ掻くようにして弄ってやれば、
「んひぃっ!ひぃぃっ!」
と、くすぐったそうにしつつも、悦ぶ表情を見せる。
「どうだ?ケツの穴を弄られながら、マンコをほじくられるのは?」
「き、気持ちいい…!気持ちいいっ!」
「もっと言え!気持ちいいと連呼しろ!」
「気持ちいい!気持ちいいっ!気持ちいいぃっ!あぁぁっ!ダメぇぇっ!またイクぅぅっ!」
「いいぞ!何度でもイッてしまえ。そして、そのままイキ狂うがいい!」
「んひゃぁぁっ!」
ぶしゅっ、ぶしゅっ…と断続的に噴き出す液体が柴崎の手を滴っても、構わずになおも続く指責め。
グチュグチュと濁音を響かせ、かき混ぜてやれば、麻衣は面白いように何度もイッた。
「んあぁっ!また…!またイクぅっ!また出ちゃうぅっ!」
「何がだ?何がどこから出るのか言ってみろ!」
「んあぁっ!き、気持ちよすぎてぇっ…オ、オマンコ…!オマンコから潮が出ちゃう!潮、噴いちゃうよぉぉっ!」
「ククク…」
媚薬の魔力に屈し、もはや淫語を吐くことも厭わない。
たとえ指揮官という肩書きがあろうと、ここまでくれば、みんな同じ。
あとは柴崎のオモチャとして、奈落の底へ真っ逆さまに堕ちていくだけだ…。
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