8
おもむろにポケットを漁る柴崎。
取り出したのは、一見、歯磨き粉のような何の変哲もないチューブだが、麻衣の表情は強張る。
「ククク…さすが、指揮官ともなると勘が冴えているな。無論、ただの美容クリームではない。このクリームにも強力な媚薬が練り込まれているよ」
と柴アは笑いながら、左手の五本の指に順にクリームを搾り出した。
そして四肢を拘束された麻衣の美しい裸体の見下ろし、
「さて、どこから塗り込んでやろうか?」
「や、やめて…!近寄らないでっ!」
必死に手足を揺するも、動けない。
「まずは、ここだな」
と、柴アはクリームの乗った小指で、麻衣の、つんと上を向く美巨乳の先端の突起に触れた。
「んっ…!」
指から落ちて乳首に乗ったクリームの塊。
それを溶かして馴染ませるように、柴アの右手がクリクリと乳首を摘まみ、転がす。
「んあぁっ…!あぁっ…」
先に飲まされた媚薬で火照った身体に効果てきめんの刺激。
当然、
「こっちもだ」
と、もう片方の胸にも手を伸ばし、そちらの突起には薬指のクリームを落とし、同じように塗り込む柴ア。
指の摩擦で溶けたクリームが両乳首に浸透してゆくと、やがてスースーする感覚が乳首を包み、一時的に感覚が失くなった。
再び感覚が戻ってきた時が怖い。
まだ、どれほどの効果かは分からないが、どっちにしろピンチに変わりはない。
唇を噛み、声を我慢する麻衣。
そんな麻衣の苦悶の表情に満足げな柴アは、
「さて、次は…」
と呟きながら、クリームのついた指を徐々に下げ、むっちりと引き締まった太ももの間へ。
「や、やめなさい…!」
と絞り出された力のない声を無視して、次は親指についたクリームの塊を割れ目に塗りつけ、それを溶かして周囲全体に馴染ませていく。
指先を這わせるソフトタッチで割れ目の縦筋から左右の大陰唇、そして、もちろん陰核━クリトリスにも。
「んっ、くっ…」
「おやおや、少し固くなっているぞ?そんなに触ってほしいかね?」
「う、うるさい…んんっ!」
被る皮の表面にも余すところなく塗り込まれた。
そして最後は、その皮を剥かれ、外気に触れるだけでも刺激が走る敏感なクリトリスにも、柴アのクリームまみれの指が襲いかかる。
「んんっ!あぁぁっ!?」
「ほぅ、急に声を出始めたな。さては、白石くん、クリを攻められるのは弱いのかね?」
「ち、違っ…んあぁっ!」
「何も恥ずかしがることはない。むしろ、そういうことなら、もっとサービスをしてあげよう」
と、柴アは、一度ポケットにしまったチューブを再び取り出し、次は直に剥き出しのクリトリスにクリームが搾り出された。
それを追加で塗り込まれ、さらに悶絶する麻衣。
そんな、ジタバタする手足が収まらないうちに、柴アの人差し指は、いつのまにかお尻にまで到達し、麻衣の菊の穴を見つけると、そこにもクリームをつけた。
「んっ!そ、そこは…ダメ…!」
顔を赤らめて声を出す麻衣に対し、柴アは笑顔で、
「何だ?捜査官を束ねるリーダーも、後ろの穴はまだ未体験かね?」
と言って、指先で、穴の周囲の皺の一つ一つにも丁寧に塗り込む。
高貴な指揮官の菊の穴
麻衣は、それを、ムズムズしながら、じっと耐えた。
これで残る指はあと一本、五指で最も長い中指のみ。
「さて、最後はどこにくれてやろうかねぇ?」
(…!!)
ニヤリとする柴崎の視線で何かを察し、慌てて股を閉じようと脚を動かす麻衣。
だが、足首の拘束に邪魔をされ、引き締まった太ももと綺麗なふくらはぎが肉を揺らすだけ。
「ククク…残念だな。脚を閉じられなくて」
と柴アは笑いながら、突き立てた中指を麻衣の股間に潜らせ、割れ目に這わせる。
「ククク…察しの通り、最後はマンコの中だ。内側にたっぷりと塗り込んでやろう」
「や、やめろっ…!んあぁっ!?」
制止も聞かずに挿入された指。
グリグリとネジを巻くように捻りながら、ゆっくりと押し込まれてゆく。
宣言した通り、膣内を潤す愛液に混じって溶けたクリームを肉の壁に丹念に塗り込み、同時にスローな抜き挿しで麻衣をいたぶる。
「んんっ!…くっ、あっ…やぁっ…!」
たかが指一本を相手に、細い腰をクネクネと動かし、全身で悶える麻衣。
「…んあぁっ!?あぁっ!」
と、ひときわ大きな声を出したのは、挿入された指が中で「く」の字に曲げられ、ちょうど下っ腹の内側、Gスポットに触れたからだ。
「さぁ、残りはここにたっぷりと塗ってやろう。おかしくなっても知らんぞ」
と柴アは言って、そのザラザラしたところに指の腹を押しつけ、擦った。
「あぁぁっ!ダ、ダメっ…そこは…!んあぁっ!」
鍛え上げられた身体の中でも、唯一、鍛えられない場所。
男勝りで気丈な捜査官が、唯一、オンナのままの場所だった。
そこを掘り当てられ、さらに媚薬クリームまで塗られてしまった麻衣。
のたうち回るように跳ねていると、
「おいおい、早くも限界か?だが、これはあくまでもクリームを塗る作業。本格的に責めるのはこれからだぞ」
(そ、そんな…!)
柴アの言葉に、愕然とする麻衣。
ようやく膣に挿した指を抜かれたのも束の間、じわじわ、先にクリームを塗られた乳首、クリトリス、そして、お尻の穴までもが熱を持ち、痒くなってきた。
そして、それが、だんだん激しさを増し、やがて、
「んあぁっ!あ、熱いっ!熱いぃぃっ!何これぇっ!?」
と、吹き出す汗を玉にして飛ばしながら絶叫する麻衣。
髪を振り乱し、腰を浮かせては激しく打ちつける。
そんな悶え狂う麻衣を真横で、ニヤニヤしながら見下ろす柴ア。
そして、とうとう膣内━たっぷりとクリームを塗り込まれたGスポットまでもが火を噴くような熱を帯び、たまらず危険信号を出す。
「んひぃっ!ひぃぃっ!」
灼けるような熱、そして痒み。
それをどうにか鎮めようと、たまらず自ら股間に手を…!
…持っていきたいところだが、拘束のせいで出来ない。
残念そうに揺れる鎖に笑みの柴ア。
「がぁっ…あぁっ…!」
苦悶の表情で呻きながら天井を見つめていると、ふいに、その柴崎と目が合い、
(触ってやろうか?)
という目をされた。
「くっ…!」
いつもの麻衣らしく、すぐさま突っぱねることはなかった。
それより、その甘い誘惑に、明らかに迷っている様子。
本心は、もちろん触ってほしい。
乳首をこねくり回し、クリを嬲り、尻穴を突っついてほしい。
そして、もう一度、指を挿れ、さっき触っていたところを再び刺激してほしい。
(どうにかして、この疼きを鎮めてほしい…!)
という思いがある一方、いち捜査官として、そしてチームのリーダーとして、憎むべき悪党を目の前に、そんなことは絶対に頼めない。
(ま、負けない…!私は、絶ッ対に負けない…!)
葛藤に悩む麻衣。
その間、柴アは、何もせず、ただ、
(どうするのかね?早く決めたまえ!)
と問う目で見下ろすのみで、麻衣自身が答えを出すのを待っていた。
膠着状態のまま放置。
ただ、放置されている間も疼きは止まらない。
葛藤する時間が長引けば長引くほど余計に辛くなる。
(ど、どうする…?)
自ずと、答えを迫られる麻衣。
そして、迷った末、麻衣の口から出た言葉は…?
「さ、触って…!お願い…!」 → 「NEXT」で「9」へ
「わ、私を甘く見ないで…!」 → 「INDEX」に戻って「13」へ
(※)
惰性で「NEXT」を押すと必然的に「ギブアップ」編に進みますので、「粘る」編を希望の方は、焦らずに落ち着いて、一度「INDEX」に戻ってください。