6.あなたのご注文はどっち? (※分岐あり)
そのまま放置されること15分。
タンクが空になるのを待たずに、柴アが、
「もういいだろう。これだけ吸わせれば充分だ」
と言って二台の加湿器を止めた。
「はぁ…はぁ…」
「うぅっ…くっ…」
既に息が荒い二人。
ミストによってビショビショになった髪、顔、そしてブラウス。
濡れたブラウスからは、それぞれのブラがはっきりと透けて見える。
中田は黒、樋口は薄紫。
数いる捜査官の中でも特にスタイルの良い二人は、ともに、服の上からでも目を見張る膨らみがあった。
柴崎は不敵な笑みを浮かべると、ハサミを取り出し、二人に近づく。
「さて、どちらの裸から拝ませてもらおうか」
と、左右を舐め回すように見比べてから、
「お前だな。樋口日奈」
と言って、樋口のブラウスにハサミを入れる。
「やぁっ…!」
と顔を背ける樋口に構わず、ブラウス、さらにタイトスカートまで切り裂いていく。
透けて見えていた通り、薄紫の少しセクシーな下着が露わになった。
当然、そこにもハサミは伸びる。
「や、やだぁっ…やめてぇっ!」
と髪を振り乱す樋口に対し、
「おとなしくしろ。でないと、この白くて綺麗な肌に傷がつくぞ」
と一喝する柴ア。
さらに、その様子を見て、
「や、やめろぉ…!」
と隣で声を上げる中田に対しても、冷静に、
「慌てるなよ。すぐにお前も同じように脱がしてやるから」
と笑って返す。
まずブラを、そして遂にパンティまで切断され、一糸まとわぬ姿にされてしまった樋口。
むっちりとした肉感的な身体に備わる美巨乳。
顔に似合わず、意外と広範囲に生い茂った陰毛との対比で、色白な肌が、より眩しく見える。
柴アは、あえて一歩下がり、その身体の全景を眺めて、
「素晴らしい…!世の男が、最も欲を駆り立てられる身体だ!」
と感想を述べた。
もちろん、そんなことを言われても樋口が喜ぶ筈はなく、少しでも身体を隠そうと、手を吊られたまま、脚を内股にして前のめりになるだけ。
本人は、これで少しは隠せたつもりらしいが、前のめりになることで、そのボリューミーな胸が重力で下向きに垂れ、それがまた妙にエロチックだ。
柴アは、ニヤニヤとして向き直り、
「さぁ、お待ちかね。次はお前だ。中田花奈」
「━━━」
「ほぅ。こっちと違って、ずいぶんおとなしいな。物分かりが良くて助かる」
と、ご満悦の柴アは、樋口に続いて中田の衣服にもハサミを入れる。
ジョキ、ジョキ…とハサミの音だけが響く。
黒い下着が露わになると、柴アは笑って、
「お前は特別に前から開いてやろう」
と言って、背中ではなく、胸の谷間にハサミを差し込んだ。
「くっ…!」
一瞬だけ発した無念の声。
あっけなく谷間から切断されたブラ。
その下から観音開きで現れた中田の巨乳を見て、柴アは、
「これか。鮫島の催眠術でクリトリスにされた巨乳とやらは」
「だ、黙って…!」
蒸し返されたくない忌まわしい凌辱の記憶に、唇を噛む中田。
そして、とうとう最後、股間を守る黒のパンティにもハサミが入る。
ジョキ……ジョキ……
左右のゴムを切られ、はらりと股の間を滑り落ちていく最後の一枚。
隣の樋口とは対照的な、中田の、綺麗に手入れが行き届いた一ヶ所に固まるアンダーヘアが、遂に公開されたのだ。
再度、柴アは一歩下がり、まず中田の裸体を全景で見て、その後に並ぶ二人を見比べては、
「うむ…素晴らしい。どちらも最高のスタイルだ」
と感嘆とした声を上げる。
中田も、樋口と同様、少しでも隠そうと、脚を内股にして前のめりになる。
ぼよんと垂れる巨乳。
二人して前のめりで内股、それでいて息も荒い。
媚薬ミストによって、汗ばみ、火照る身体。
そんな二人に向けて、
「それじゃあ、そろそろ始めようか」
と宣言する柴ア。
隣にいる部下に、
「どっちが先に堕とせるか、勝負しようか?」
などと、笑顔で語りかける余裕も見せる。
「くっ…!」
「うぅっ…!」
灼ける身体に思わず声を漏らす、まな板の上の鯉たち。
柴アは、そんな二人を見比べて、
「さて。どっちを相手してやろうかねぇ…?」
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(※)
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