乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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第三部 第七章・二人の女王様 ―ダブルインパクト― (橋本奈々未、伊藤万理華)
橋本奈々未サイド―5.開発される女王
 ペリペリ…とテープが剥がされ、密着状態にあったローターが1つずつ外されていく。
 奈々未のアナル、秘肉、そしてクリトリスをいたぶった玩具。
「おぅおぅ、女王様のマンコ汁でビチョビチョだよ」
 リーダーは、そのローターをこれ見よがしに奈々未の眼前に突きつけ、
「ツンとしてるわりに意外と股の方は濡れやすいんだなぁ?んん?」
「び、媚薬のせいでしょ…!」
 とだけ言い返す奈々未。
(媚薬さえ盛られてなければ、この程度の刺激でイカされたりはしなかった…!)
 と、自分に言い聞かせ、メンタルを保つ。
 悪く言えば責任転嫁の発想だが、逆に、よく言うなら割り切りとも言える。
 鞭を打たれ、赤く腫れた身体が痛々しい。
 片付けられたローターの代わりに、次は、細いスティック状のモノが用意された。
(……?)
 見たことのない器具に、奈々未は怪訝そうな顔をした。
 ローションを塗ったり、ハケ責めにローター責めと、ここまでの拷問プログラムは、過去、奈々未がM男相手に行っていたことを踏襲されていたが、ここからは未知の領域だった。
 リーダーは、そのスティックを奈々未の目の前にちらつかせて、
「これが何か分かるか?」
「な、何よ…それ…?」
「へへへ。こいつはなぁ…」
 リーダーは奈々未の背後に回り、おもむろに尻肉を鷲掴みにして、
「ここにぶちこんで使うんだ」
(な、何ですって…!?)
 奈々未の眉が吊り上がる。
「…へへへ。その反応、どうやらアナルは未経験のようだな」
「━━━」
「ちょうどいい。媚薬も効いてるし、この際、女王様にアナル責めを初体験してもらって、ついでに開発してやるよ」
「や、やめてよ…変態っ!」
 奈々未の制止も聞かず、リーダーは、奈々未の股を濡らす愛液をスティックで掬いとり、全体に伸ばして塗りたくった。
 そして、その先端を奈々未の菊穴へ…。
「おら、入っていくぞ」
「んっ…うぅっ…!」
 体内に入ってくる異物感に戸惑い、声を押し殺す奈々未。
 今まで誰にも触らせたことのないところを好き勝手に弄られる屈辱に、歯を食い縛って耐える。
「はじめのうちは少し痛いかもしれねぇが、すぐに良くなるさ」
 とリーダーは笑うと、ゆっくり、そのスティックの抜き挿しを始めた。
「…んっ…くっ、や、やめてってば…!」
 今のところ痛みと嫌悪感しかなくて顔をしかめる奈々未。
 それを紛らすように、残りの男二人が乳首、そして秘部へと手を伸ばした。
 クリクリと指で転がされる乳首と、指でなぞられる濡れた秘肉。
「んんっ…あっ、んっ…」
 いまいち良さの分からないアナルに対し、こちらは性感に直結しているし、媚薬のせいで感度も上がっているから自然と声が漏れる。
 だが、そのどちらも、本意気の激しい愛撫ではなく、おとなしい。
 まるで、今はあくまでもアナルを責める時間…とでもいうように、終始、抑え気味の感じだった。
 スティックの抜き挿しが一定のリズムで続くこと数分…。
「…くっ…!」
 ふいに奈々未が小さく呻き、ぐっと堪えるような顔をした。
 その反応が、やがて、二回、三回…と見受けられるようになる。
「…ん?どうした?」
「な、何でも…ない…」
 気丈な振る舞いと裏腹に乱れる息。
 リーダーは、気にせず、なおもロボットのように一定のリズムの抜き挿しを続ける。
「んっ、くっ…!」
「何だか辛そうだなぁ?」
「よ、余計なお世話よ…んんっ…!」
「そうか。なら気にせずに続けよう」
 急に、スティックの抜き挿しが速くなった。
「…あっ、くっ…はうっ…!」
 ぷるぷると震える太もも。
 額に脂汗が滲み、ガシャガシャと拘束する鎖を揺する頻度が増える。
「はぁ…はぁ…!」
 徐々に奈々未の息が切れ始めたところで、ニヤリと笑ったリーダーが耳元で一言、
「どうだ?最初は突っぱねてたが、やってるうちに、だんだん良くなってきただろう?」
 と囁いた。
 慌てて、
「ち、違うっ…そんなことっ…!」
 と声を上げる奈々未だが、否定の仕方に焦りが見える。
 リーダーは笑って、
「隠すなよ。ずいぶん息も上がり、声も漏れるようになってきてるじゃないか」
「な、なってないっ…!」
「本当か?それじゃあ、試すぞ?」
 ふいにリーダーが、突き挿したスティックをグリグリとひねった。
「んはぁぁっ…!」
 思わず背筋を伸ばす奈々未に対し、高笑いのリーダー。
 なおもひねりを続けながら、
「ほら見ろ。いい反応するようになったじゃないか。もっとか?もっとしてほしいか?」
「ふ、ふざけないで…んんっ!あぁっ…」
 いつのまにか、すっかり艶やかな声を上げるようになった奈々未。
「へへへ。今日がアナル初体験にしては、なかなかいい声で鳴くじゃねぇか」
「う、うるさい」
「どうやら計算違いだったようだな。まさか自分が、この状況でアナルに目覚めてしまうなんて思いもしなかっただろ?」
 リーダーは勝ち誇ったように笑い、
「抵抗があるのは最初だけだ。少し慣れてくれば、じきに性感帯として目覚める。今のお前も、もう既にこの段階まで来てしまってるんだよ」
「くっ…!」
「そして、さらにアナルを責め続けていると、やがて気持ちよすぎてたまらなくなる。アナルが開発されたら、もう普通の快楽だけでは満足できない身体になり、後戻りできなくなるんだ。人によってはマンコよりも気持ちいいとまで言われるポイントだからな」
 リーダーは得意げに語り、
「まぁ、そこまではいかないよう、せいぜい頑張れよ」
 と無責任に突き放して、なおもスティックで奈々未のアナルを嬲る。
「んあぁぁっ!ふ、ふざけないで…!お、お前らなんかに、開発なんてされてたまるか…!」
 責められ、気丈に振る舞いながらも、内心、身体の異変に戸惑う奈々未。
(な、何で…!?何で、私、お尻の穴なんかで、こんなに…?)
「おら、どうした?もう身体を揺する気も失せたか?刺激を味わいたくなったか?」
「早く腰を引いて逃げねぇと、どんどん開発が進んじまうぞ?女王様が実はアナル開発済みだなんて笑い者だ!」
 腰が止まり、いつのまにかスティックの抜き挿しを黙って受け入れている奈々未を容赦なく煽る男たち。
(び、媚薬のせいだ…きっとそう…!じゃないと、この私が自ら、お尻で快楽を得るなんてこと…あるワケ…ない…)
 と、ここでも媚薬を理由にして自身に言い聞かせるが、それは暗に、今、不覚にも快楽を得ているのを認めることにもなってしまう。
 その妥協が「こんな拷問に屈してたまるか!」と決め込む精神力に、小さな亀裂を入れる。
「んっ…んんっ、くっ、あっ…!」
「おいおい、ケツの穴がきゅっと締まってスティックを掴んじまってるじゃねぇか。これじゃ抜けねぇよ」

 パァァァン!

「んあぁっ…!」
「離せよ、おら!」

 パァァァン!

「あうぅっ…!あぁぁっ…」
「離せっつってんだよっ!」
「くっ、うぅっ…」
 力任せに抜き取られるスティックと、奈々未の尻を赤く彩る男の手形。
「さぁて、次はこれだ」
(…!!)
 奈々未に突きつけられたのは、今のスティックの倍近くの太さの張型だった。
 先端が三角に尖り、反り返ったようなフォルムは男性器に近い。
「こ、この外道め…!」
 戦慄の眼差しを向ける奈々未だが、リーダーは堪えるどころか笑って、
「そうだ、その眼だ。女王様のその眼が快楽に飲まれて流されていくところが見たいんだよ」
「くっ、貴様…!」
「こいつはさすがにマン汁だけじゃ足りないな」
 とリーダーは呟き、張型全体にローションを塗りたくった。
 そして、その先端を奈々未のひくつくアナルにあてがう。
「や、やめっ…!うぁぁっ…」
「何だ?まだ周りをなぞってるだけだぞ?それとも期待しすぎてゾクゾクしちまったか?」
(だ、誰か…!誰か来て…!)
 と願うが、沖に停泊するクルーザーのキャビン、東京湾上に築かれた密室には誰の助けも届かない。
「さぁ、ぶちこんでやる。さっきのスティックとは比べ物にならんぐらい気持ちいいぞ?」
 とリーダーは笑って、奈々未の尻を掴み、肉を開いた。
 奈々未の意思とは裏腹に、ぽこっと穴を開けて異物の侵入を待つアナル。
 そこに照準を合わせるようにあてがわれる張型の先端、疑似亀頭。
「や、やめろっ…!」
「おら、おとなしくしねぇか!」
「い、嫌っ!やめてぇぇっ…!」
 笑顔の男たちに囲まれる中、奈々未の悲鳴がキャビンに響き渡った。

鰹のたたき(塩) ( 2020/06/02(火) 17:09 )