乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―




























































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第三部 第六章・西野七瀬、再び…
3.雌犬堕ち、再び
 拘束を解き、マットに移された七瀬。
 乱暴に放り出され、マットの上でバウンドした七瀬の身体は、起き上がろうとする様子もなく、それよりも寝転がったまま、いち早く自身の胸と股間に指を伸ばす。
「んんっ…はぁっ…やぁっ、くぅっ…!」
 左手で小ぶりな胸をブラの生地ごと揉みしだき、右手は手の平を開いた状態でパンティの上に添えながら、中指と薬指でズリズリと股の間を擦る。
(あ、熱い…身体が…熱すぎる…!)
 下着姿に目隠しの状態で、その身体を団子虫のように丸めて自慰行為に没頭する七瀬。
 当初は、拘束が少しでも緩めば隙を見て逃げ出す気でいたにもかかわらず、だ。
 座薬という形で投与された新型媚薬は、恐ろしいほどの効き目で七瀬の身体に火をつけ、思考を溶かした。
 完全にクスリに蝕まれた今の彼女には、もはや周囲の男たちの目など気にならない。
 先刻の恥辱のことも忘れ、ただただ、身体の疼きを何とかして収めようと自ら股を擦る。
 そうすることでさらに身体が刺激を欲してしまい、逆効果になるとも気づかずに…。
「ああっ!イ、イクっ…!」
 マットの上でびくびくと震える身体。
 あっさりと絶頂に達したにもかかわらず、指を止めず、続けてオナニーは第2ラウンドに突入。
 次は俯せになり、体重をかけて胸をマットに押し潰すようにしつつ、開いた脚の間で蠢く指。
 いつぞやのノックアウトされた曙のような体勢でも七瀬のオナニーは止まらない。
 そして周囲では、そんな七瀬の痴態を眺めながら股間を隆起させる男たち。
 もちろん、このオナニーショーも全てビデオに録画している。
「やぁっ…ま、またイクっ!あぁっ、イクぅぅっ!」
 俯せのままマットで跳ねる七瀬。
 それでもなお、指は止まらない。
(た、足りない…刺激が足りない…!)
 次は膝立ちになり、四つん這いで。
 両手を使っているので上半身を支えられず、お尻だけを突き出した状態だ。
「こ、これ…邪魔…!」
 と、うわ言のように言いながら、自らブラのホックを外し、パンティも膝までずり下ろす。
 お世辞にも大きいとは言えない膨らみの上に乗る胸ポッチを自らの指で容赦なく摘み上げ、グショグショの秘部から溢れる愛液を指先に塗りたくって乱暴にこねくり回す。
「んひぃぃっ!ひゃぁぁっ!」
 突き出した尻が揺れ、みたび絶頂へ。
 短いスパンで三回イッてもなお鎮火しない官能の炎。
 終わりの見えないトンネルにいるような感覚の中、あるかも分からない出口を求めてひたすら性感帯を弄る。
 そんな七瀬の様子をじっと窺い、
(そろそろ行こうか)
 と目配せをした二人の男がマットに上がると、マットの揺れを察知した七瀬はオナニーの手をぴたりと止めて、男たちの出方を待つ。
 その様は、まるで「待て」をする犬のようだ。
「へへへ。そういや、コイツは、前回、調教して雌犬にしてやったんだったな」
「なるほど、その名残か。潜在的に、あの日のことを覚えているとは、お利口さんじゃねぇか」
 二人はニタリと笑みを浮かべ、七瀬の前に並んで立ち、
「ほら、お前の求めているものが目の前に来たぞ」
「好きにしろ」
 と言った。
 その声で飛び上がるように起き上がる七瀬。
 いつのまにか脱げた下着がマットの上に放置され、全裸に目隠しだけつけた状態で、手探りで周囲を探る。
 その指が男の脚に当たると、そこに飛びつき、指を這わせて股間を目指す。
 パンツを穿いていると気付くやいなや、勢いよくずり下ろし、飛び出した肉棒に躊躇もなくむしゃぶりつく。
「こっちにもあるぞ、ほら…」
 もう一人の男が、七瀬の手を取り、自らの股間へと導く。
 当然、そちらも勢いよくパンツを下ろし、肉棒を握る。
「んぐっ…ぐぅっ…チ、チンポ…チンポぉっ…!」
 その整った顔立ちからは想像もつかない淫語を吐き、よだれが卑猥に糸を引く。
 完全に自我が崩壊し、夢中で奉仕に励む七瀬は、フェラと手コキを同時に行い、さらに空いた手でオナニーの続きを始める。
「へへへ。もう目隠しは必要ねぇな」
 男が目隠しを取ってやると、視覚が戻った七瀬は、より一層、肉棒への奉仕に勤しむ。
「おら、どうだ?雌犬!俺のチンポはおいしいか?」
「お、おいしい…んんっ、チンポ、おいしいですぅ…んぐぅぅ!」
「そうか、おいしいか。へへへ」
 ご満悦の男は、自らも腰を振り、七瀬の小さな口を膣に見立てて犯す。
 それに対しても七瀬は嫌がって吐き出す様子もなく、むしろ口内ではすすんで舌を絡め、奉仕をする。
 また別の男が、二人羽織をするように七瀬の背後のポジションを取り、
「手が足りないところは俺がやってやるぜ」
 と言って、七瀬の乳房に手を伸ばす。
「んぐぅぅ…んんっ!はうぅっ!」
 口に肉棒を咥えながら甘い声を漏らす七瀬。
 さらに、よく見ると、その男の手の平にはローションが光っていた。
 胸から全身に塗り込まれていくローション。
 汗と混じり、煌めくような光沢を出す。
 さらにその手の平は、自ら秘部を慰める七瀬の手を押し退けるように下降し、下腹部、土手、鼠径部、そしてむっちりとした太ももまで、いやらしい手つきで塗り広げる。
 すると七瀬は、肉棒から口を離し、その手を捕まえて、
「こ、ここにも…ここにも塗って…!」
 と、自身の秘部へ誘導する。
「ここ?ここじゃ分からないな」
 男の手が、掴む七瀬の手を振りほどこうとするので、七瀬はさらに力を込めて掴み直し、
「マ、マンコ…!ナナのオマンコにも…ヌルヌルちょうだい…!」
 と懇願した。
「仕方ねぇなぁ」
 男は、嫌々のフリをして七瀬の股ぐらに手を伸ばしたが、すぐに苦笑して、
「何だ、こりゃあ?こんなに濡れてたらローションなんていらねぇよ」
「んっ、あぁっ…!」
「…もしかして、お前、ただ触ってほしかっただけじゃねぇのか?」
 ある意味、図星だった。
 やはり自分の指では物足りなくて、男の技で嬲られたいという思いが強くなっていた。
「まったく、ずるい女だ。素直に言わねぇでよ!」
 男の指が七瀬の膣内に侵入する。
「んひぃぃっ…!」
「ほら、こうしてほしかったんだろ?望み通りにしてやったぞ?どうなんだよ?」
「き、気持ちいひぃ…!も、もっと…もっとグチャグチャに掻き回してぇぇ…」
「こうか?こうしてほしいのか?」
 男が、膣に中で指を曲げる。
「んひゃぁぁぁっ!そ、そこぉっ!」
「そうか。ここがいいのか。ほら、何回でも曲げてやるぞ?どうだ?」
「ああっ!んあぁぁっ!さ、最高っ…!ああっ、すごいっ!オマンコ…!オマンコ気持ちい、んぐぅぅっ!」
「いつまで喋ってんだ?怠けてんじゃねぇぞ」
 再び口の中に押し込まれる肉棒。
 それと同時に、徐々に速さを増し、愛液による濁音を響かせる男の指技。
「んっ!んんっ!…ぃぐっ!ぃぐぅぅぅっ!」
 フェラをしたまま、股の下に潮を撒き散らして果てる七瀬。
 クスリの効果で、もはや責められてすぐにイッてしまう敏感な肉人形。
 恍惚の表情を浮かべ、ローションでテカった太ももをびくびくさせて余韻に浸る。

 その後も代わる代わる男たちの指で何回もイカされたが、同時に七瀬も、口と手を駆使して次々と精液を搾り取った。
 やがて、精液まみれでマットに沈む七瀬。
 体力を使い果たし、死人のように動かず、茫然と天井を見上げている。
 息だけが荒い。
 可愛い顔をして性欲のモンスターと化した七瀬の相手をするのに、男たちにも一苦労だ。
「な、なんてヤツだ…本番前に三回もヌカれちまった…」
「こんなに淫乱になっちまうなんて、ホント、とんでもねぇクスリだな」
「このまま続けるのは俺たちもキツイ…。ちょっと休憩だ」
 たまらず、インターバルをとる男たち。
「おい!」
 男たちは、これまで終始ビデオ担当だった下っ端の組員に、
「俺たち、一時間ほど下で休むからよ。オメェは、その間、そいつが逃げねぇように見張ってろ」
「へい」
「いいか?俺たちが出て行ったからって抜け駆けするんじゃねぇぞ?ちゃんとセックスも録らなきゃいけねぇし、オメェはまだ下っ端なんだから俺たちが先だからな?」
「へいっ!」
 ヤクザのわりには妙に生真面目で上下関係を重んじるその男は威勢よく返事をした。
 やれやれといった様子で、くたびれて部屋を出ていく男たち。
 部屋には息絶え絶えの七瀬と、見張りの下っ端組員だけが残った。
 男たちが戻ってきたら、いよいよ、とどめのセックスが始まる模様だ…。

鰹のたたき(塩) ( 2020/05/10(日) 08:21 )