乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―




























































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第三部 ANOTHER-02 新米捜査官(四期生)逃走中
13.ゲーム終了(柴田柚菜&田村真佑)
 獣たちの宴が始まった。
「い、いやっ…!」
 目の前に突き出されたイチモツに拒否反応を見せる柚菜。
 顔を逸らそうとしても頭を掴まれ、無理やり口の中に押し込まれていく。
「歯を立てんじゃねぇぞ?」
 苦悶の表情を浮かべる柚菜に対し、背中合わせの真佑は自ら舌を伸ばす。
「こっちの女は素直だな」
「もうヤリたくてたまんねぇらしい」
「年長者は物分かりが良くて助かるぜ」
 男たちが笑う。
 絡みつくような舌の動きとは対照的に、上目遣いで、
(言わないで…!)
 という目をする真佑。
 やはり、まだ、すぐ背後に年下の仲間がいるという背徳感があるらしい。
 だが、それも、固くなった乳首を嬲られると、
「んっ…んんっ!」
 という甘い吐息にとともに、あっさり吹き飛んだ。
「さぁ、寝転がれ」
 と言われて、素直に従ってベッドの上に仰向けになる真佑。
 その真横では柚菜がまだ一生懸命にフェラをしている。
 ちらちらと目が合っては気まずそうな二人。
「どうだ?待ちに待った瞬間だぞ?」
 男が、隆起した肉棒で、真佑の内腿をぺちぺちと叩く。
 その固さに高まる期待感。
 矢印のように尖った先端が、真佑の濡れた割れ目にあてがわれ、ゆっくりと埋まっていく。
「あっ…んっ、あんっ!」
 アニメ声で喘ぐ真佑。
 何ヵ月ぶりかのセックスにとうとう振り切れる羞恥心。
「す、すごいぃっ…んっ、か、固いっ!…あっ、んっ、ふぁぁっ!」
 長い髪を振り乱して快楽を噛み締めると、その髪が柚菜の太ももをかすめる。
 奉仕を続けながら、そちらに目をやり、ハッとした顔をする柚菜。
(ま、真佑ちゃん…もうヤッてるじゃん…!)
 初めて生で見る他人のセックス。
 しかも、それが仲間という奇妙な状況に、混乱しつつも、つい気になって何度も盗み見をしてしまう。
「あんっ!あぁっ、んんっ…!」
 我慢しきれずに声を漏らし、喘ぐ真佑。
(そ、そんなに…?真佑ちゃん、そんなに気持ちいいの…?)
 まるでアダルトビデオを見てるような光景。
 目の前に立つ裸の男に、というよりは、真横で犯される真佑の淫靡な反応で興奮してしまう柚菜。
 気をとられる柚菜に対し、男は、
「そんなに気になるのなら、お前も同じようにしてやるよ。このまま二人で一緒に堕ちていくがいい」
 と言って、強引に押し倒し、そのまま流れるような動きで正常位で挿入した。
「んんっ…!」
 まだ恥を捨てきれず、咄嗟に口を塞ぐ柚菜。
 抜き挿しのたびに漏れそうになる声を必死に抑えるが、すぐ隣からは真佑の甘い声が絶え間なく聞こえる。
「へへへ。どっちが先にイクかな?」
 次第に激しくなるピストンに悶絶する両者。
「おら、この手をどけねぇか!」
 男が、口を塞ぐ柚菜の手を引き剥がした。
(ダ、ダメっ…声が出ちゃう!)
 と顔を背ける柚菜だが、その不安を取り払うかのように耳に入る真佑の喘ぎ声。
「おい、久しぶりのセックスはどうだ?気持ちいいか?」
「き、気持ちいいっ…!」
「どこが気持ちいいか、隣のヤツに教えてやれよ」
 と言われ、もはや何の躊躇もなく、
「マ、マンコ…!オマンコを…奥まで突かれて、す、すごいのぉぉっ…!」
 と口走る真佑。
(な、なに言ってんの…?正気?)
 恥じらいを失った真佑に戸惑いつつ、それをずっも聞かされるうちに少しずつ自分も引っ張られてしまう柚菜。
 堪えようとしていた声が我慢できずに漏れ始め、抵抗力もなくなっていく。
 その間も、真佑は何度も、
「気持ちいいっ…!もっとっ!もっと突いてぇぇっ!」
 と連呼している。
(や、やめてよ…!そんなの聞かされたら私も…どうでもよくなっちゃう…!)
 その間も、固い棒で、ぐりぐりと奥まで突かれる柚菜。
(ダ、ダメ…そこ…感じちゃう…!)
 深いところを責められ、徐々に自制心が蝕まれてきた矢先に、
「お前はどうなんだよ?気持ちいいか?」
 と聞かれ、半ば無意識とはいえ、とうとう快楽を認め、こくりと頷いてしまう柚菜。
 だが、男は頷き程度では満足せず、
「口で言わなきゃ分からねぇだろ!どうなんだよ?」
「んんっ、あんっ!…き、気持ち…いい…」
「あぁ?聞こえねぇよ、この野郎!」
「…んんっ!あぁぁっ!ま、待って…は、速くしないでっ…!んあぁぁっ!」
 速度が上がるピストンとともに襲いかかる快楽、そして隣の真佑の喘ぎ声につられ、とうとう柚菜の羞恥心も決壊した。
「おら、気持ちいいかって聞いてんだよ!」
「き、気持ちいいっ…!気持ちいいよぉっ!ひゃあぁぁっ!」
「じゃあ言え!コイツみたいに、どこが気持ちいいか、ちゃんと言え!」
「マ…マンコ…マンコがっ!あぁっ、すごいぃぃっ!」
 その清楚な顔に似つかわしくない淫語を、とうとう自ら口走ってしまった柚菜。
 そのたがが外れれば、あとは堕ちていくのみ。
「跨がれ!」
 と指示され、素直に身体を起こして騎乗位へ移行する二人。
 狭いベッドの上で、二人の女捜査官が競演する。
 下からの突き上げにがくがく震えながら悶え続ける柚菜と、くねらせた腰を自ら押しつける真佑。
 手を持て余す男たちが、二人の乳首に舌を這わせると、
「んんっ…!」
「あんっ!」
 と、それぞれが可愛らしい声を上げる。
「おら、隣を見てみろ!」
 と言われ、ちらりと目をやる真佑。
「す、すごいぃ…柚菜が…柚菜が感じてるっ…初めて見るエロい顔してるぅ…!」
「な、なに言ってんの…ま、真佑ちゃんだって…!んんっ!す、すごいエッチな声、出してるよおっ…!」
「だ、だってぇ…き、気持ちいいんだもん…!あはぁぁっ!ダ、ダメっ…イッちゃうよぉ…!」
「わ、私も…私もイキそう…ねぇ、真佑ちゃん、私、イッちゃうよぉ!」
 快楽を共有するうちに自然と互いの手をとる二人。
「あぁぁっ!イ、イクっ!イクぅぅっ!」
「も、もうダメぇっ!んあぁぁっ…イっ、クぅぅっ!…あぅぅっ!」
 手を繋ぎながら、二人ほぼ同時に男の上で跳ね上がり、ぴくぴくと痙攣する。
「はぁ…はぁ…」
「へへへ。二人ともほぼ同時にイッたか。さすが仲間同士、気が合うじゃねぇか!」
 目の前の女体を堪能することしか考えていない男たちと、完全に快楽に溺れた二人。
 そんな淫獣たちが一回きりで満足する筈がなく、すぐさま正常位に戻って第2ラウンド、イッてもやめずに第3ラウンド、さらに男が入れ替わって第4ラウンド…と加熱する行為。
 そして最後は二人で向かい合ってのバック。
 お互い、目の前で快楽に飲まれた相手の表情を見ながら串刺しピストンを食らう。
 さすがに真正面は恥ずかしいと俯く二人の髪を鷲掴みにしては顔を上げさせる男たち。
「ほら、お互い、よく見ろ。仲間のイキ顔をよ!」
「んひぃぃっ!」
「ああっ、んっ、あんっ!」
 パンッ、パンッと肉を打つ音とともに二人で喘ぎ声が飛び交う。
「へへへ。その距離に顔があるんだ。キスぐらい見せてくれよ」
 と言って男たちが無理やり二人の頭を押さえつける。
「おら、舌を出せ!」
 バックで突かれながら半ば無理やりに出した舌を絡め合う二人。
「んん…!あっ、あっ…!」
 感じすぎて舌を噛みそうになりながらも唾液を交換する二人。
 捨てた筈の恥じらいが蘇って赤面する柚菜に対し、やたら積極的に舌を吸ってくる真佑。
「さぁ!俺たちもイクぞ?」
「二人とも口を開けて待ち構えておけ」
 と口々に言ってラストスパートに入る男たち。
「ま、真佑ちゃん…んひゃぁぁっ…!」
「柚菜…柚菜ぁっ…ああぁっ!」
 お互い名前を呼び合いながら絶頂に達する眉と柚菜。
 そのままバランスを崩し、二人で折り重なるように倒れた二人の顔に、二方向からクロスするようにして浴びせられる熱い汁。
 出していた舌でしっかり受け止めた真佑と、少し逸れて頬、鼻の下を汚す柚菜。
「はぁ…はぁ…」
「うぅ…くっ…」
 何度も犯され、息絶え絶えの二人。
 そして、そんな二人の耳に、カーテン越しの窓の外からかすかに聞こえてくるサイレンの音。
 しかも、どうやら複数だ。
「ちっ…大勢、来やがった!」
 慌てて身なりを整え始める男たち。
「まずいぞ!早く逃げるぞ!」
「コイツらはどうする?」
「もう充分に楽しんだ。放っておけ!」
 そう怒鳴り、そそくさと出ていく男たち。
 たちまち部屋に残ったのはベッドの上に横たわる裸の女二人のみとなった。


 応援の到着により、完全に包囲された廃校。
 昇降口での銃撃戦の末、次々と検挙される組員たち。
 数名は取り逃がしたものの、十人以上の大捕物となった。
 だが、その後、駆けつけた捜査官たちが廃校の中で見た凄惨な光景。
 それは、校舎の所々で、淫獣たちの精液にまみれ、その若い身体を蹂躙されて裸で横たわる新米捜査官たちの姿だった。
 二階の教室で賀喜遥香、屋上で早川聖来、そして保健室では田村真佑、柴田柚菜の二人が見つかった。
 さらに、最年少の筒井あやめが音楽室の椅子に縛りつけられたまま取り残されているのも発見。
 幸い、こちらは無事だった。
 被害者四名。
 全員が、まだキャリアの浅い新米ばかり。
 卑劣な罠と、その結末に絶句する面々…。
(この娘たちの仇は、必ず…!)
 捜査官たちは、さらに怒りに燃えた。


(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2020/04/25(土) 13:29 )