4.屈辱
切断された最後の防具は力無く床へ落ちた。
それと同時に、下衆な男たちが歓声を上げた。
「ほぉ、これが女スパイさんのオマンコか。キレイな顔してしっかり毛も生え揃ってやがる」
「見るなっ!見るなぁ!!」
あまりの恥辱に美波は脚を閉じて隠そうとするが、足首に繋がれた鎖はびくともしない。
そして、その無駄な抵抗が、さらに体内の火照りを加速させる。
「さて…と。それじゃあ、そろそろ本題に移ろうか。おい!」
男の声で、別の男が前に出て、突然、美波の目の前に中指を突き立てて艶めかしく関節を曲げてみせた。
「へっへっへ。そいつは俺たちの中でもとびきりの指テクを持ったスペシャリストだ。耐えれるかな?女スパイさん」
「な、何をする気?」
「まずは薬の効き目のチェックだ。飲ませて15分、ちょうど全身に行き渡った頃だろうからな。。…よし、やれ」
その声を合図に、男は、まず、ちらつかせていた指を、美波の胸元へ持っていき、その先端を軽く弾いた。
「んっ!」
一回だけでは終わらない。
二回、三回と、微妙な強さでピンク色の尖った乳首を弾く。
「くっ!んあっ!」
「ふふっ、どうやら行き渡ったようだな。それじゃあ、次は…」
男は笑みを浮かべながら、指を、ゆっくり、美波の下半身へと下ろしていく。
「や、やめろっ!」
そんな美波の声も無視して、男は、指先で美波の女性器をなぞる。
「んっ…あっ…」
指の先端が触れるたび、美波は電気を流されたように身体をくねらせた。
少しでも目を開ければ、まわりの男たちの下卑た視線が突き刺さる。
責める男は、まるでそこから「何か」を掻き集めるように指を上下に動かし続ける。
「…んっ…くっ…」
美波は声だけは絶対に上げまいと応戦する。
やがて、「収集作業」が終えた男が、再び、その指先を美波の前に突き立てて見せた。
そこには、さっきはついてなかった光沢と湿りがはっきりと見える。
そして男が親指と中指を擦り合わせると、その指の間をわずかに糸を引いた。
「見ろよ。これが今、お前が置かれている状況だよ」
「……」
「山下って女も、ここまで濡らしてはなかったぞ?お前は、相当、濡れやすいんだなぁ?」
「くっ…!」
「敵の前だってのに、しっかり濡れてトロトロになってやがる。そんなに触ってほしいのか?」
「違うっ…!」
「強がり言っても身体は正直だな。まったく、情けねぇマンコしやがって」
「うるさいっ!」
「おら!しっかり現実を受け止めろ」
そう言うと、男はその中指を乱暴に美波の頬にこすりつけた。
湿っぽい感触が、嫌でも残る。
(畜生ッ…コイツら許さない!絶対に殺してやる!身体さえ動けば、こんなヤツら、まとめて…)
あまりの屈辱に美波は怒りに震えた。
しかし、男は、そんな美波の顔を見て、
「いいぞ、その表情。そういう強気な女ほど快楽に飲まれて堕ちていく様が画になるんだ。さぁ、楽しませてくれよ」
と言った。
(つづく)