乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―




























































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第三部 第一章・山下美月、再び…
6.羞恥、そして陥落
「んあぁぁっ!イ、イクっ!またイクぅぅっ!」
 拘束具をジャラジャラと揺らして跳ね上がる美月の身体。
 ウブな高校生の性教育に身体を提供させられ、絶頂した回数はこれで2ケタに達した。
 意外とふくよかな乳房は、思春期の少年たちの憧れとなり、代わる代わる揉まれ続けた。
 その柔肉には指が食い込んだ痕が残っている。
 さらに、その先端で弾け飛ぶほどに勃起した乳首は、少年たちの唾液まみれで光っていた。
 一方、すらっとした太ももを伝い落ちる淫汁の出処でもある花弁は、侵入していた少年の指が抜き取られてもまだ物欲しそうにひくひくと蠢いている。
 不慣れなテクニックは媚薬の効果が見事にカバーしたことで、蕩けたような表情で余韻に浸る美月。
 だが、それでもまだ体内の熱は収まらない。
(た、足りない…もっと…!)
 犬のように舌を出して続きを懇願する美月に対し、少年たちの方は少し手が疲れてきた様子だ。
「どうだ?女の身体をいたぶるのは楽しいだろう?」
 少年たちが猿のように女体に群がり、愛撫する様を眺めていたチンピラは笑い、ここでようやく、美月につけられた目隠しとヘッドホンを外した。
 何時間かぶりに真っ暗闇の視界と転落を奏でるオペラから解放された美月。
 だが、視界が開けた瞬間、目の前にいる学ラン姿の少年たちと目が合うと、途端に我に返って狼狽した。
(が、学生…?この子たちが今まで私の身体を…?)
 てっきり、女体に飢えて獣と化した下衆な男たちだと思っていたが、実際はこんなおぼこい少年たちだったのかと思うと、急に顔が真っ赤になった。
 明らかに自分より年下、そして、いかにもまだ女を知らなさそうな垢抜けない見た目。
 そんな少年たちの目に、ついさっきまで自分が果たしてどのように映ったのかを考えると、みるみる恥ずかしさが込み上げてきた。
(み、見ないで…!)
 急にしおらしくなって顔を背ける美月。
 剥き出しの裸も隠したいのか、拘束具をガチャガチャと揺すり始めたが、当然、外れない。
 その様に笑みを浮かべるチンピラの男。
「何を急に恥ずかしがってるんだ?さっきみたいに、もっと触ってくれって甘い声で頼んでみろよ」
「い、いやっ…!」
「おいおい。あんなにアンアン言って感じてたくせに何を今さら━」
「やめてっ!…ち、違う…!」
 髪を振り乱して嫌がる美月。
「違う…だぁ?」
 男は笑って、
「じゃあ、一番近くで見てたコイツらに聞いてやるよ」
(…!)
「おい。お前らはどう思う?この女、エロかったよなぁ?」
「や、やめてってば…!」
「コイツのマンコ、どうなってた?いっぱい濡れてたか?」
「ね、ねぇ!変なコト聞かないで…!」
 耐え難い羞恥に取り乱す美月。
 目の前の少年たちが一斉に頷いたのが見えて、より一層、恥ずかしくなった。
「ほら見ろ。ちゃんも証人がいるじゃねぇか。こんな十代のガキの前ですぐにバレる嘘をつくんじゃねぇよ。この変態女!」
「━━━」
 皮肉なことに、封じられていた視覚と聴覚が解放されたために、少年たちの視線、そして羞恥心を抉る言葉が新たにこの拷問のメニューとして追加されてしまった。
「へへへ。嘘つきの女捜査官には罰としてお仕置きをしてやらねぇとな」
(…!!)
「…んっ!あぁっ!や、やめっ…!」
 背後から伸びた男の手が美月の胸を揉みしだき、そして固く尖る先端を指で弾く。
「んんっ!くっ…!あんっ!」
 先ほどまでのウブな少年たちの手探りの愛撫とは違う“オンナを熟知している男”の愛撫。
 刺激に悶える自分から目を逸らさない少年たちの視線が突き刺さる。
(み、見られてる…!いやっ!恥ずかしい…!)
 口を真一文字に結んで声を我慢しようとする美月に対し、男は完全に主導権を握り、片方の手を股の間へと下げていく。
「いやっ!ダ、ダメっ…んあぁぁっ!」
「へへへ。とんでもなく濡れてやがる。クリトリスも固くなってるし…さっきのガキの責めがそんなに良かったのか?」
「ち、違う…!んんっ!あんっ!…や、やめてぇ…!」
 態度とは裏腹に、抵抗の言葉の間に甘い声を挟む美月。
 そんなアダルトビデオの中のような光景が実際に目の前で繰り広げられていることに、開いた口を閉じるのも忘れて見とれる少年たち。
「おら!ギャラリーに目線でも送ってやれよ」
 男の手が顎を掴み、無理やり持ち上げる。
 少年たちと目が合い、思わず反射的に、
「み、見ないで…!」
 と絞り出した美月。
 だが、多感な時期の悶々とした少年たちに対し、それはさすがに無理な相談だった。
 むしろ穴が空くほどの凝視で美月の感じている様子を一瞬たりとも見逃すまいと観察する少年たち。
 そんな少年たちの羨望の眼差しに応えるように、男は、
「お前ら、もっと近くに来い。今から俺が“潮吹き”ってのを実演して見せてやろう!」
「や、やだぁ…!んんっ!あぁぁっ!」
 言いなりになって足元まで近づいてきた少年たちの目の前で動かされる指。
 グジュッ、グジュッ…と膣内をかき混ぜる卑猥な濁音が響く。
「す、すげぇ…!」
 感嘆とする声を上げる少年たち。
 そんな小さな呟きの声も、美月にとっては鋭い凶器となり、羞恥心を抉られる。
 そして男の指の動きが徐々に加速し、ほどなくして…。
「んんっ!あぁっ!ダ、ダメっ!イクっ!イクぅぅぅっ!…いやっ!出ちゃうぅぅ!!」
「うわぁっ!」
 背筋を反らせて絶頂に達すると同時に、美月の膣から凄い勢いで淫汁が、二度、三度と噴射した。
 飛び散り、少年たちの学ランに降り注ぐ美月のイキ潮。
 それでもなお止まらず、美月の膣内で暴れる男の指で、美月は、
「んあぁぁっ!で、出るっ!ま、また出るっ!い、いやぁぁっ!」
 と絶叫し、再び噴射。
 屈辱のシャワーが瞬く間に眼下一面を濡らしていく。
「ハァ…ハァ…」
 絶頂の余韻で目も虚ろ、息を荒くする美月だが、男は構わず、
「よし、次は後ろから見せてやろう」
 と言って、少年たちを移動させ、
「おら!お前は脚を開いてケツを突き出すんだよ!」
 と、美月の尻に平手打ちを見舞った。
 結局、男に強引に脚を開かされ、次は後方から指を挿入され、また激しい手マンを食らう美月。
「くぅぅ…!んあぁぁっ…!」
 尻穴も丸見えの恥ずかしい体勢で、後方へ撒き散らす潮。
 そして最後は片足を持ち上げられ、犬の小便のような体勢でイカされた。
 計4回の連続潮吹き。
 すっかり疲弊し、吊られた両手だけを残して、ぐったりと身体を落とす美月。
 しかし、そんな美月を男はまだ休ませない。
 再び美月の片足を持ち上げ、
「よく見ろ。これが潮を吹いた直後のマンコだ。ビラビラが開いて、中の肉がヒクヒクしてるのが分かるだろ?」
 と、わざと卑猥な言い回しで説明をする。
 そこに釘付けになる少年たちの目。
 あまりの恥ずかしさに脚を下ろそうとするが、男にしっかり掴まれていて下ろせない。
 そして、男は、少年たち三人の中から一人を選び、言い放つ。
「このびしょびしょのマンコ、お前が舐めてキレイにしてやってくれんか?今後のための練習も兼ねてな」
(…!!)
 ハッとした顔をして、今まで以上に脚を下ろそうともがく美月。
(む、無理…!今、アソコを舐められたりしたら、私、おかしくなる…!)
 女性の秘部を舌で愛撫する技、通称クンニ。
 それは、実はプライベートで美月が最も好きな愛撫だった。
 好きな男に上目遣いで表情を見られながら舌先で丹念に舐め回されるのがたまらない。…が、それを今、この状況でやられるとどうなるか━。
「へへへ。どうした?想像しただけでワクワクが止まらないか?」
 男には簡単に見透かされている。
 ソフトタッチの焦らし責めで狂わされ、目隠しが取れたことで一度は我に返ったが、再び、その針が振り切れるかもしれない。
「や、やめて…!」
 身体を振り乱す美月をよそに、おそるおそる近づく少年の舌。
 抵抗はするが、されてみたい気持ちも少しだけ。
 いわば九割の恐怖と一割の期待で身に迫る舌と対峙する美月。
 そして、その瞬間。
「…んひぃぃっ!ひゃぁぁぁ…!」
 下品な声とともに美月は身体を硬直させた。
 ピチャピチャと少年の舌が潮の雫を舐めとるように花弁を往復するたび、
「んはぁぁっ!あんっ!やぁっ!…んんっ!」
 と甘い声を上げる美月。
「いいぞ、上手だ。もう少し舌を押しつけるようにしてやると、もっと喜ぶぞ」
 と男が指示を出すと、その通りに実践する少年。
「あぁん!ひ、ひゃぁぁ…!」
 こうして、年下の少年の舌先ひとつですっかり翻弄される美月。
 自身の好きな責め方で責められて陥落寸前というのも、何とも皮肉な話だ。
 そして、少し時間が経つにつれ、次第に自ら腰を擦り付け始める美月。
(す、すごい…こ、この子の舌、気持ちいい…!)
 理性の針はバカになったように振り切れることはなく、甘く、そして優しく、ポキッ…と小さな音を立てて折れた。

鰹のたたき(塩) ( 2020/02/19(水) 22:01 )