5.赤面少女
トレーニングと称して、先輩でトレーナーの衛藤美彩に目隠しをされて椅子に縛りつけられた清宮レイ。
真面目で純真無垢な性格が災いし、異変に気づいた時には既に少女は裸体を晒し、媚薬成分配合のクリームを身体に塗り込まれた後だった。
しかし、まだ「媚薬」という言葉も、それがどのようなものかも分からないレイは、ただ、そのクリームを塗られたところが熱く、そして、むず痒くなってきたのを感じるのみだった。
「ふふっ。身体が熱くて掻きむしりたいでしょ?」
耳元で、美彩の囁きが聞こえる。
そんな美彩の態度にも、レイは困惑していた。
(今日の美彩さん、おかしい…!どうしてこんなことをするの…!?)
美彩は、背後からレイの身体を抱き締めるように腕を絡め、耳に息を吹きかける。
「ひゃあっ!」
「あら、可愛い。耳が敏感なのね、このおませさん」
美彩はクスクス笑いながら、そのまま、舌を這わせる。
「んひぃっ!」
(な、なにっ!?もしかして舐められてる…!?)
「や、やめてくださいっ!」
こんな状況でも真面目に敬語で抵抗するレイ。
美彩は、レイの身体を撫で回しながら、
「ねぇ。…レイちゃんってキスしたことあるの?」
「お、教えないですっ…!」
「ふふっ。そのウブな反応、お姉さんにはたまらないわ!」
そう言うと美彩は、そっと、レイの唇に舌を差し込んだ。
「んっ!」
美彩は自慢の長い舌を蛇のように動かしたり、唇に吸いついたりして、少女をとろけさせる。
(な、なに?この感覚…男の子と全然違う…!唇が勝手に開いちゃう…!)
「開いていいのよ?」
思っていたことを見透かされて慌てるレイ。
唇の隙間をこじ開け、卑猥な舌がレイの口内に侵入し、這い回る。
チュッ、チュッと唾液の交わる音が防音の部屋中に響いている。
美彩の唇に捕まった少女の舌は、口の外まで吸い出され、丹念にねぶられていく。
(ふぁぁっ…す、すごい。ち、力が入らない…)
いつのまにか、だらしなく舌を出し、されるがままのレイ。
美彩は、卑猥なキスを続けながら、徐々に手を下ろして胸を揉み、さらに、指先で乳首を弾く。
「んんっ!はうっ…!」
唇を塞がれたまま甘い声を出すレイ。
クリームの効果で年不相応な勃ち方をしたピンク色の乳首を翻弄する美彩の指。
美彩は唇を離し、
「レイちゃん。オナニーはよくするの?」
「へっ!?…し、しないですっ!」
突然の質問で我に返り、慌てて舌をしまいながらパニクるレイに、美彩のニヤつきが止まらない。
「ふふっ。別に恥ずかしがることじゃないのよ。女の子も実はみんなやってるんだから」
「し、してないですぅ…」
「ふふっ、しらばっくれてもダメ。毎日してるって顔に書いてあるわよ?」
「そんな…!毎日はしないですっ!」
「毎日“は”?」
「━━━」
純粋なあまり、あっさりと誘導尋問に引っ掛かり、赤面するレイ。
美彩はニヤニヤしながら、
「それじゃあ、どれぐらいの頻度でやるのか教えてもらおうかしら」
「い、いやぁ…」
「ほら、隠さずに教えなさい」
口を割らせようと、乳首をつねり上げる美彩。
「んひぃ!」
「正直に言わないと、もっと強くするわよ?」
「やぁっ!痛いのは嫌ですぅ…!」
「じゃあ、教えなさい!」
「ひぃぃ…しゅ、週に二回ぐらい…です…」
「へぇー。週に二回“も”一人でエッチなことしてるんだぁ!」
美彩は大袈裟に声を上げ、
「どうやってやってるの?オモチャか何か?」
「ち、違います…ゆ、指で…」
見えないところからの乱暴な責めが怖くて、たどたどしくも素直に答えてしまうレイ。
目隠しをされた目元を除き、顔は真っ赤だ。
「へぇー。じゃあ、週に二回、自分の指でオマンコいじくり回してるのね?可愛い顔して、とんだ変態ちゃんじゃないの」
「い、言わないでください…!」
「でも、そんな変態ちゃんなら、そろそろ我慢できなくなってきたんじゃないかしら?」
美彩は、右手で乳首を責め続けたまま、左手を股の方へ下ろしていく。
「んやぁ!あはぁっ!」
美彩の指が触れた途端、レイの声は一段と大きくなった。
媚薬の効果と美彩の質問責めですっかり火照った身体は、もう、陰毛の毛並みに触れられただけでも声が出るほど敏感になっていた。
「いつも、どうやって触っているのかしらねぇ?…こう?それとも…こう?」
しなやかな指が、レイの大事なところを這い回る。
「やぁっ!ダ、ダメェ…」
「あらあら、もうグショグショ…お漏らししたみたいになってるじゃないの」
「や、やだぁっ!」
「椅子の座面まで垂れてベットベトよ?普段、一人でする時も、こんなに濡らしちゃうの?」
美彩は、わざと辱しめるような言葉をかけながら、その花弁を弄った。
「ひゃあっ!」
縛られて動けない身体をビクッと震わせるレイ。
ウブな反応を面白がり、何度も繰り返す美彩。
その目は既に新米捜査官の面倒を見る先輩ではなく、ただの意地悪でサドな女となっていたが、依然、目隠しをしたレイには見えていない。
ふいに耳元で、
「レイちゃん。…男の人とエッチはしたことあるの?」
と聞かれた。
レイの赤面して答えなかった。
「…どうなの?」
美彩は、急に力を込め、中指と薬指で割れ目を押し潰すように擦った。
「んやぁっ!ああっ!やぁっ!んんっ!」
「ほら、答えなさい。」
「…し、したことないです…まだ…キスだけ…」
「ふふっ、よく言えたわね。はい、ご褒美!」
「あひぃ!ひぃぃ!」
「エッチもしたことないのにオナニーは週に二回もやってるなんて、本当にただの変態よ?レイちゃん」
指の動きを速められて悶絶するレイ。
一方、経験ゼロというカミングアウトに満足げな美彩。
(未成年のバージン…これは良い画が撮れそうね)
美彩は、急に、まわりを気にし始めた。
部屋の隅に設置した隠しカメラに、少女の快楽に悶える姿がしっかり全身で収まるようにするため、である。