乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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第二部 第三章・中田花奈の場合
5.祭のあと
 その後。
 吉村は、鮫島に射殺された。
 ハナから口封じに殺される運命だったのを、鮫島が悪知恵を働かせ、殺す前に泳がせて玲香たちを誘き寄せる餌として最期に利用しただけに過ぎなかった。
 そして…。


 都内某所。
 暗い部屋に、ブゥゥゥゥゥン…と空しく響く電マの振動音。
 部屋の真ん中にポツンと置かれた三角木馬の背中の部分が、その音の出処だ。
 そして、その三角木馬の上に放置され、一人で悶絶し続ける捜査官、中田花奈。
 手は後ろで縛られ、降りられないように足首に拘束具までつけられた凄惨な光景。
 秘部を直撃する電マ、さらに乳首にも吸引ローターも装着され、口に噛まされた猿轡の隙間からは唾液が滴り落ちる。
 ビクビク震える身体。

 そして、その首に掛けられたプラカードには、

「桜井玲香、いずれお前も同じ目に遭うのだ!覚悟しておけ!」

 と書かれていた。


(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2019/12/24(火) 14:44 )