6.絶頂
男の指が、美月の膣内を探検する。
(ダメっ!抜いて!抜いてぇぇ!)
性感の高められた身体には致命的な攻撃だった。
ごつごつした指を、何の痛みもなく、いや、むしろスムーズに呑み込んだ。
それだけ、潤滑油となる液体が溢れていたということなのか。
しかも、身体を襲う刺激はそれだけではない。
同時に弄り回される胸の突起からも、びしびしと刺激が伝わる。
「可愛らしい乳首だ」
「我慢できませんなぁ」
(くあぁぁ!はぁっ!や、やめろぉ!)
右の乳首が、生温かいものに包まれ、ジュルジュルと音を立てて吸い上げられる。
一方、左の乳首は、軟体動物のような切っ先がチロチロと周りを這い回り、弾かれる。
そして、その間も一定のリズムで出し入れされる指。
目が見えない美月に襲いかかる男たちの責めで、じわじわ高まってきた性感はもう爆発寸前だ。
そして…。
(……!!)
「んんんんっっ…!!!んっ!んはぁっ!!」
別の男の指が美月のクリトリスを捉えた瞬間、美月はビクビクと痙攣して絶頂に達してしまった。
「おおっ!今、イッた瞬間にすごく締まりましたよ」
「すごい腰の跳ね方だ」
「何か飛びましたね。潮ですか?」
男たちは嬉しそうに言い合っている。
(も、もうやめて…おかしくなる…)
美月は終わりを願うが、もちろん、この程度で終わる筈はない。
「次は私が」
などと言って男たちは代わる代わる指を挿入してくる。
そして弾き出された者もまた乳房や乳首を弄りながら再び順番待ちをしている。
またイカされた。
さらに、もう一回、そして次は敏感なクリトリスへの集中攻撃でまた一回。
男たちの性玩具と化した美月は、媚薬の効果もあって、何度も簡単に絶頂した。
肩で息をする美月。
「そろそろお顔が見たいですな」
と一人の男が言い出し、男たちはぐったりする美月からアイマスクを剥ぎ取った。
久しぶりの光に少しだけ目を開く。が、すぐ下卑た男たちの視線に気付いて顔を背けた。
「可愛らしい顔をしているじゃないですか」
「こっちも外してあげましょう」
猿轡が外された。
「ハァ…ハァ…」
依然、息は荒い。
舌の痺れは少しずつ引いてきたが、身体の火照りは消える気配がない。
いや、むしろ、さっき以上か。
「さぁ、次はその可愛い顔が歪むところをじっと見ていてあげましょう」
「いい声で鳴いてくださいよ」
男たちはまた指での責めを再開した。
「んっ!…あっ!はあっ!んああっ!」
せっかく声が出るようになったのに、出てくるのは喘ぎ声ばかりだ。
(あっ、イキそう…ダメっ!またイクっ!)
「んあっ!イクぅぅぅ!」
整った顔を歪ませて、美月は再び絶頂した。
(つづく)