第10話
絵梨花「けど先生?」
深川「ん?」
保健室に着いた二人だったが、絵梨花が過去の話をする前にある事を決めていており。
絵梨花「この過去の話を先生にしたら私涼太に告白しようと思ってます」
深川「ん?急にどうしたの?」
絵梨花「最近涼太がよく悩んでる所を見るんです。それを見てると何だかほっとけなくなってきて....」
涼太は前回のサッカーの試合からフラッシュバックを起こすような傾向が見られ、絵梨花もそれに多々気付いていた。
絵梨花も涼太の過去を十分に承知で涼太に遠回しでサッカーをまた始めないか?と誘ってはいたのだが........
深川「まぁそれは生田さんの意志の問題だから先生からは何も言えないけど.....」
そこで深川が一呼吸をおいて絵梨花の肩を持ち語りかけるように話しかける
深川「一人の女として言わせてもらうと、生田さんは土橋君を支えていくのね?」
絵梨花はその問いに静かに数回頷き....
深川「そう...じゃあ話してくれないかしら?」
絵梨花「はい。あれはこの高校に入る前の中学3年生の時の事です........」
そして、涼太の過去を話し出した........