第3章
第6話
文化祭も終わりの予告の放送が流れており、全学年全クラスが片付けをし始めていた











周平「お〜いみんな!お疲れさん!早く収入確かめたいからちゃちゃっと終わらそうぜ!」






バシッ!






日奈子「そういう変な言い方しない!」
周平「るっせぇな〜、怪力は健在か!」



バシッバシッ!






周平「マジでいてぇよ!」
日奈子「バカにする周平が悪い!」







という会話もありつつ、クラスの皆は片付けを早く終わらそうと奮闘している
文化祭の最中よりも集中してるのでは?という人もおり、なかなかのペースで片付けが進んでいた














涼太「お金お金♪」
絵梨花「涼太も!そんなことは言わないの!」
涼太「けど、収入次第では俺らにもお金が...」
絵梨花「本当!?それで御飯とかも?」
涼太「なんだ、絵梨も気になってんじゃねぇか」
絵梨花「てへっ」










とこちらも一層早く片付けをしていた



そして、片付けが終わり先生からの収入の確認が入る









深川「みんな!会計が出たよ!」
周平「おっ!どうでした?」













「「ドキドキ」」




クラスの男女共にワクワクしながら朗報を待つ











深川「何と!今回は約1万円の黒字です!」





「「おぉ!」」






周平「やったぜ!」




と周平をはじめ、皆が歓喜に沸く












深川「これは皆が頑張って稼いだ額だから、みんなで平等に分配してね!」











「「はぁ〜い!!!」」







と興奮しながらどうするかどうするかで議論していた



そんなときにある一方で....



















日奈子「ねぇ周平?」
周平「ん?どうした?」
日奈子「... ...とりあえずお疲れ」
周平「おぅ...どうした行きなりそんなかしこまって!」
日奈子「あのさ?周平?」
周平「だ、か、ら!何だよ!」
日奈子「後でさ学校の裏に来てくれない?」
周平「へ?何で?」
日奈子「もぅ...何でもいいから!待ってる!」






と言い日奈子はダッシュで教室をでる





皆は収入の方ばっかに目がいき気付かないのが大多数だったが....










涼太「おぉおぉ...」
絵梨花「とうとう日奈子ちゃん....勇気を出して....」


涼太&絵梨花「フヒヒッ....」




二人とも目をあわせてニヤリとして、なにやら悪巧みした顔をする














涼太「これはおもしろいね....」
絵梨花「周平の後についてこっか!」
涼太「了解です!」












と言い確認しあう






そして、クラスは各々解散となり、皆は帰宅しはじめる















周平「ふぁ〜!帰るか!」


と帰ろうとする周平
















涼太「おい周平!お前北野に呼ばれてただろ!」
周平「ん?あっ!そうだった!てか何で知ってんの?」
涼太「いやぁたまたま聞こえまして〜」
周平「お前....まぁ玄関で待っといてくれや」
涼太「はぁ〜い!ご武運を!」
周平「はいはい」

















と学校の裏に向かう周平
そして、学校の裏に着くと日奈子が待っていて....












日奈子「遅いよ!」
周平「悪い悪い!んで何だ?」







周平とて、女子と二人きりになったからにはある程度想像はつく













日奈子「........あのさ?」
周平「ん?」
日奈子「あの〜....」




モジモジしてなかなか踏み出せない日奈子







日奈子「周平!」
周平「何回呼ぶんだよ」
日奈子「う....ゴメン....」
周平「そんで?」
日奈子「うん....周平!こんな私で良ければ付き合ってくれませんか?」






とうとう告白をした日奈子











涼太「言ったよ言ったよ!」
絵梨花「うわ〜日奈子ちゃん踏み出した!」









二人とも周平と日奈子にバレないように物陰からコッソリと見る















周平「何で俺?」
日奈子「え?えっと....理由は特にない!」
周平「おいおい!そこ大事だろ〜が!」





と笑いながら言う周平だが、周平も心の中では心臓がバクバクしていたのだ







日奈子「特に無いんだけどさ........けど!」
周平「けど?」
日奈子「何かさ!周平と居ると楽しいし...気を遣わなくても良くて...小さい頃から周平の事ずっと好きで...けど告白をしてフラれたら前みたいに戻れなくなるんじゃないかって....」
周平「........そうだったのか」
日奈子「それに深川先生の事大好きだ!とか言って、冗談か本当か分からないし、不安で不安で........不安だったけど、今日の文化祭頑張ってる周平見たら....やっぱり私は周平好きなんだなって」
周平「おぉ....」
日奈子「だから思い切って勇気を出してみたの!....でどうかな?」






と日奈子から告白を受けて頭をかく周平




















周平「何かありがとな」
日奈子「え?」
周平「そんな風に想ってくれてたなんて、俺は幸せ者だな」
日奈子「そんなことないよ?周平は誰といたって....」












と日奈子が言おうとした瞬間!












































































ザッ....


















日奈子「え?」
周平「........」












周平は日奈子を自分の胸に寄せて、抱き合う状態になっていた













日奈子「周平?」
周平「小さな頃からそんな風に想ってくれてたんだな....俺で良いのか?」
日奈子「....うん!周平が良い!」
周平「じゃあ、お願いします」
日奈子「本当に?本当に本当?」
周平「本当に本当だ」
















周平は日奈子からの告白を受け入れてカップル成立となった





















すると....








日奈子「っ...っ...」







突然日奈子は泣き出した










周平「え?え?何か嫌な事したか?」
日奈子「ううん、違うの。中学の時からの想いがやっと叶って嬉しくてつい....」




すると周平は





周平「斎藤周平は北野日奈子の彼氏だ。だから、好きなように泣け!」
日奈子「うぅ....うぅ....」











日奈子は周平の言葉に甘え周平の胸で思いっきり泣く





そして10分後に日奈子は周平と一緒に帰ろうと言い、それを了解した周平は日奈子と共に帰宅をすす









日奈子「これで私は周平の彼女になったんだから!深川先生とイチャイチャなんて許さないからね!」
周平「えぇ〜?それはどうかな?」





すると、日奈子は頬を膨らまして不満そうな顔をして....




ギュ!







周平「お?」
日奈子「ダメだからね?」







と日奈子は周平と手を強引に繋ぎながら注意をした











周平「まぁ日奈子がいうなら分かったよ」
日奈子「それでよし!」











そして、周平は日奈子を家まで送りバイバイをしてから帰ろうとすると........







ドンッ!




周平「いてぇ!」
涼太「ヘイヘイ周平!どうしたどうした?」
絵梨花「おめでとう周平!」
周平「お前らかよ!」






涼太からは手荒い祝福を受け、絵梨花からは祝福の言葉を受けとる








周平「まぁそういうことだ!じゃあな!」

と逃げるように帰宅していった周平



涼太「あいつ....やりよったな」
絵梨花「だね!日奈子ちゃん今頃喜んでるだろうなぁ〜!」




と周平の話をしながら帰っていった二人であった....























































日奈子「っし!」



喜びを表す日奈子であった....

■筆者メッセージ
はい第6話終了です!



いやぁ閲覧数が1万を越えるとは本当にありがたい限りですねぇ!








さて、周平と北野日奈子さんが晴れてカップルとなりました!

少し突然過ぎましたかね?(笑)







リクエストは過去編に入る直前まで募っているので!






ではまたよろしくお願いです!
受験生 ( 2015/11/18(水) 22:12 )