第2章
第6話
月日が流れていくなかで涼太のクラスは委員会の役割決めが出来ておらず、金曜日の最後の授業のHRで決めていた...




深川「は〜い、では委員会を決めていきたいと思いま〜す」




こういうのは全部で男女7.8人ぐらいが役割を担うのだが、ここでは、成績の為に入る人も居れば、入りたくない人も当然ながら居る。
もちろん涼太は入る気などなく....










涼太「早く決めてくれ....」
絵梨花「涼太はやらないの?」
涼太「放課後残ってやるとか苦痛でしかない!」
絵梨花「まぁね....」




涼太はやる気が全く無い中、ある男はここでも行動を起こす....






周平「先生!俺委員長やります!」


「うぉ〜!」


皆が特にやりたがらない役割の委員長を率先してやってくれる事に皆は驚き拍手を送る




「さすが周平!」
「お前は男の中の男だ!」



そう皆は称賛しているが....






涼太「あれは....」
絵梨花「そうだね...狙ってしかないね」
七瀬「何で斎藤君があんなに率先したん?」
絵梨花「それはね....」





実は、委員長の役割で2年の全クラスの委員長が集まる時に、そこの担当が深川先生なので、周平はそこを狙ったのだ





七瀬「あぁ....そうなんだ...」
絵梨花「どこまで深川先生を好きでいられるんだか...」
涼太「まぁアイツらしいけどなぁ」




そうした中で当然女子の委員長も決めなければならない。そこで





?「じゃあ私やる!」
周平「お?って北野かよ!」
日奈子「何?私じゃダメなの?」
周平「そんな事は無いけど....」



北野日奈子
こいつは周平と涼太と小中と一緒で、中学の時は周平がサッカーと兼用していた少林寺拳法部に所属しており、仲が良い関係であった






















深川「他に異議は無いわね?じゃあ、委員長は斎藤君と北野さんに決定!」






パチッパチッパチッパチッ!






涼太「おぉ〜すんなり決まったなぁ」
七瀬「そやね....なぁ涼太君?何か一緒に委員会やらん?」
涼太「え?俺?めんどくせ〜」
絵梨花「そうだよ!涼太も何かしたら良いじゃん!」
涼太「えぇ〜」
七瀬「部活何も入ってないやん....」
涼太「そこ突いてくる!?」






涼太はやる気が全く無く早く終わって欲しいとしか思っていなかったのだが






周平「えぇ〜では他の委員会も決めていきま〜す!」



そして、流れの中でどんどん委員会が決まっていき....






日奈子「じゃあ....最後に残ったのは図書委員!」
周平「やりたい人!」





シーン................





周平「だよな」




ただでさえ委員会をやりたくないクラスの全員。
挙手する人など当然おらず





周平「先生!」
深川「ん?どうした?」
周平「ここは委員長の権限は有効ですか?」
深川「そうね....まぁしょうがないわね。斎藤君決めて良いよ」
周平「それじゃあ....」




ここで、涼太は嫌な予感がした為、顔を伏せた




絵梨花「涼太?大丈夫?」
涼太「いや大丈夫じゃない...だって...」




周平「図書委員は土橋君にやってもらいたいと思います!」

涼太「ほらな....」
絵梨花「あぁなるほど」




周平は委員長の権限を使い涼太を指名した。そうなると....




日奈子「じゃあ、女子も決めないと....」




ビシッ!




日奈子「お?あれ?なぁちゃん?」
七瀬「私やります....」



あの積極性に欠けている七瀬が自ら手を上げるなど普段は有り得ないため







「あれ、絶対土橋狙ってるよな」
「あの幸せ者め!」
「西野さんからあんなにアタックされるなんて....」
「羨ましいぃ〜!」



周りからの妬みなど七瀬は知らずに




七瀬「私図書委員やります....」






こうして、委員会決めが終わり放課後となった






周平「いやぁ、涼太ありがとな!」
涼太「ったく、お前のせいで....」
七瀬「私と嫌やった?....」
涼太「いや、そういう事じゃなくてさ....」







理不尽に決められた涼太は終始不機嫌であり、イライラを募らせていた。
そこに....








日奈子「おーい!斎藤君!」
周平「ん?あぁ北野か」
日奈子「この後ね!私達のクラスで文化祭の話するから、深川先生が教室に居といてだって!」
周平「了解〜」
日奈子「やる気あるの?」
周平「正直そんなに〜」




バンッ!




周平「いてぇ!」
日奈子「そんなんだから、いつまでもチャランポランなんだよ!」
周平「うるせぇな....この怪力娘....」
日奈子「ギロッ!」
周平「ひぃぃ....」






絵梨花「完全に日奈子ちゃん....」
涼太「そうだな...北野多分....」






そう。日奈子は周平の事が好きなのだが不器用な為に上手い事アタックすることが出来ないのだ





日奈子「もぅ!そんな事言ったらダメ!」
周平「はいはい。じゃ涼太さっき帰ってていいぞ」
涼太「じゃあお言葉に甘えて」






そう言い涼太は七瀬と絵梨花と帰宅の途につこうとするのだが....






























麻衣「私を待たすなんて良い度胸してるじゃない?」
涼太「嘘やん....」




思わず出てしまった関西弁。玄関に行くと何と涼太の事を待っていた麻衣の姿があった....






美彩「ごめんね土橋君!麻衣が待つって言って聞かなくて....」
麻衣「私はあなたの彼女なのよ?待たすのではなく、待つのが礼儀じゃなくて?」
涼太「いや、いつから彼女に....」
七瀬「違います!涼太君は私の!」
涼太「いや、西野のものでも....」







麻衣と言い争う時だけ声を荒げる七瀬
二人が取っ組み合いになり、言い合いが始まる





麻衣「じゃあ!どっちと帰りたいか決めてもらおう!」
涼太「はぁ!?」
七瀬「そうや!涼太君はどうやねん!」
涼太「えぇ〜??」





突然決めろと迫ってきた二人に驚愕し、戸惑う涼太





麻衣&七瀬「どっち?」




困り果てた涼太
どっちにしても、地獄も天国も待っていることは分かっており、迷う涼太だったが....






涼太「う〜ん、二人とも選べないから俺は絵梨と帰るわ〜」
絵梨花「はぁ?」
七瀬「え?生ちゃん?」
涼太「そういうことだ。行くぞ絵梨」
絵梨花「えっ..あ、うん!」






頭も良いのだが、頭の回転も早い涼太は一番安全な道を選んだ涼太




涼太「ほら!行くぞ!」
絵梨花「えっ!ちょっとまってよ!」






唖然とする七瀬と麻衣



美彩「ほら、麻衣帰るよ」
麻衣「え...うん」



トボトボと帰る麻衣





七瀬「待ってぇや〜!」





七瀬は涼太と絵梨花を追いかける









絵梨花「ところで、何で私なの?」
涼太「ん?お前が一番良いから」
絵梨花「なぁ!?」
涼太「あ?変な意味じゃないぞ?人としての話だ」
絵梨花「そんなの分かってる!」
涼太「ホントか?勘違いしてなかったか?」
絵梨花「してない!」





そう言い笑う涼太。
絵梨花もこのような雰囲気は嫌いじゃなく....





絵梨花「こんな毎日だったら良いのに....」
涼太「ん?何か言ったか?」
絵梨花「!?いやなにも!」






誤魔化す絵梨花は涼太とゆっくり帰っていった....




































七瀬「生ちゃん...」




少しずつ絵梨花もライバルに勝手に入れた七瀬であった....







■筆者メッセージ
今回も更新早めです!



ここで、1年生のマドンナ的な存在の人をリクエスト募集します!


どんどん募ってますのでお願いします!
なお、複数の意見が出てきて、選ばれなかった方が出てきても、文句は無しでお願いします!










ではまたよろしくお願いです!
受験生 ( 2015/11/08(日) 18:22 )