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男1「あの！ずっと前から好きでした！付き合ってくださいませんか？」

？「ゴメンだけど、無理なの〜。ゴメンね〜」





男2「どうか僕と付き合ってく...」
？「すいませ〜ん」






はぁ、また告白か〜。
こっちが毎回どんだけ優しく返してあげてると思ってんの！
疲れた〜





？「麻衣〜！いつも御苦労様！」
麻衣「ホントだよ〜。あんな男達と付き合う訳ないじゃん！」




私の名前は白石麻衣
自他共に認める容器端麗＆成績優秀と理想通りの女の子。
家も会社の企業のご令嬢と言った所か。
私の価値に見合う男の人とは今まで会ったと感じた事はまだない







麻衣「美彩もさ。毎回こんなのに時間とってゴメンね？」
美彩「いいよ！気にしないで？友達でしょ？」





この子の名前は衛藤美彩
小学校の時からの腐れ縁で、私の気持ちに唯一理解してくれる子である。




美彩「麻衣は中学だけじゃなく、高校でも恋愛せずに学生生活終わりそうだね」
麻衣「そうなのよ...まったく、私が心から惚れる子出てこないかな〜！」








そんな事を叫びながら学校から家に帰ろうと美彩と行こうとして、玄関の靴箱へと向かった。



麻衣「はぁ〜......」



美彩が係の提出あるから先に行ってて！と言われ生徒玄関で待つために靴箱で自分の靴を取ろうとした。





ポトッ


麻衣「あっ...」



靴をうっかり落としてしまった。ボォーとしてはいけないと思いながらも靴を取ろうとしたら...




？「どうぞ」
麻衣「え？」





何だこの子？同じ学年じゃない。年下の子？






？「あの...いらないんですか？」
麻衣「えっ...あっ〜！ゴメン！拾ってくれてありがと！」





今までこの愛想笑いで何人もの男を虜にしてきた事か。
この男もどうせ私の虜に...









？「あの〜？」




ほら！やっぱり虜になるんだ！












？「先輩。後ろ」
麻衣「はい？」







後ろを見ると麻衣のファンクラブらしき人が数十人たまっていたのだ







麻衣「ホント！アンタ達邪魔！興味無いから！」



ところが






ファン1「あぁ〜！白石様からの蔑み！」
ファン2「どうか私にも！」








..........馬鹿らし



そんな思いをしながら美彩を待とうとすると、




？「お前らさ？先輩が邪魔だって言ってんならすぐにどけよ。迷惑になってんだろうが」






あの子どうしたの？





....あぁ！そうか！そうやって言って私にアピールしてるのね！






ファン3「うぅ...」





お？ファンクラブどもがやれてる。いい様だわ。
あの子2年生の子かしら？
ちょっと仲良くしてあげようかな？






麻衣「あなた名前は？」
？「ん？俺ですか？
土橋涼太って良います」
麻衣「土橋涼太ね。覚えたわ。今度何かお礼してあげるわ」
涼太「いや、良いっすよ。そんなの求めて無いんで」




な...なにぃ〜！？今までこのお礼しますに拒否した男は居ないのに〜！！！！






涼太「あ、来た。」




そこには






絵梨花「ゴメン！待った？」
涼太「あぁ、すげぇ待った」
絵梨花「だ・か・ら！そこは全然って言う所なの！」





あれ？待ってた人居たの？





涼太「絵梨さ？普段しっかりしてるのに、何で漢字のワークの提出忘れてんだよ」
絵梨花「うるさいなぁ〜！私だって万能じゃないの！」






なにあのやりとり？カップルだったの？





麻衣「ねぇ？」
涼太「あっ、はい」
麻衣「あなた達は付き合ってるの？」
涼太「はい？」
絵梨花「そ..そんなんじゃないですよ！ただの幼馴染みです！」
麻衣「あっそうなの...」








なんだそれ。何か土橋君って子気にしちゃったじゃん！





涼太「では、先輩。失礼します」
絵梨花「失礼します！あぁ！待ってよ涼太！」




そう言うと二人の後ろ姿を眺めながら


麻衣「良いなぁ......」



あんな男女で仲良くする機会なんて、微塵も無かった私は羨ましくなってしまった。




美彩「なぁにしてんの！」
麻衣「あ、美彩」
美彩「帰ろ？」
麻衣「うん........」






そう言われて帰っていった麻衣だったが、それ以来頭から涼太の事が離れなくなっしまったのだった......


































涼太「あれ、誰だったんだろ....」