2nd
09
銭湯から帰ると俺は強烈な眠気に襲われた、だが1日はまだ終わるわけもなくここから夕食の焼肉の準備をすることに非常に倦怠感を覚えた。というものの、準備が全く進まないのも原因の一つだろう。火起こしは俺と真那で順調に行ったのだが、
「花音!全然切れてないよ、大きすぎ!宮野くんはなにそれ?これ焼肉の野菜だよ!玉ねぎのみじん切り一歩手前って、ハンバーグでも作ろうとしてた!?」
とちゅりが二人と準備をし、
「久美ちゃん、米といだことないの??」
「あるよー、一回だけ、水いれておしまいやつでしょ?」
と無洗米感覚の久美ちゃんと二人で準備する茉夏。

なんとか準備も終わり焼肉を始めた時、話題はクラスの話になった。
「でもさぁ、学祭までには話したことない人っていない方がいいよね。」
「だよな、やっぱりクラスの雰囲気に関わってくるし、ちゅり解ってるねー」
宮野とちゅりの二人はリーダ的性格を持つ点では非常ににていると思う。
「真那ちゃんって話せない人いないイメージあるよね。」
と久美ちゃんがいうと
「確かに、私そんなに話せない人いないかもしれない。」
「それに比べて島谷くんは…」
と花音はこっちを見てくる。
「俺は別に話せなくても大丈夫だし。」
「あ、そういうのがだめなんだよ!!」
ちゅりが一気に俺に対して非難という言葉の弾丸を込めた機関銃を乱射してくる。だが誰も助けようとはせず、
「やっぱ学級委員長のまどかちゃんは話しやすかったりするよね。」
「あと小木曽ちゃんも慣れたら意外と話せるし。」
「珠理奈ちゃんは明るくて運動神経いいよね」
「俺はその後ろの玲奈ちゃんがいいいな」
口々にみんなが話すなか、俺は抵抗もせずに被弾し続けた。

■筆者メッセージ
次で2ndは終了です。
愛生 ( 2014/03/13(木) 12:04 )