2nd
04
「ねぇ、夏休み中って何するの?」
「そうだなー、暇なときはあっちゃんと遊びたいかな」
そんな話をしながらあっちゃんと帰っていた。次の日俺はあっちゃんには内緒でこっそり買い物に来ていた。夏休みは7月11日から、前日はあっちゃんの誕生日だ。どんなものが良いかといろんな店でプレゼントを選んでいた。
-今の俺は幸せだ、あっちゃんという彼女ができてからはもう嫌なことなんてなにも無い-
世間的に言うのろけというやつだ。
-もっとあっちゃんと一緒にいたい-
そう思ったときだった、目の前が真っ白になり意識が遠のく感じが一瞬する、それは誰かの過去を見る時と似ていた、だが次の瞬間、俺はさっきまでのデパートではなく別の場所にいた、いや、正しくは浮いていた。
上から景色を眺めると、そこはよくあっちゃんの家に向かう途中に通る交差点だった、そして向こう側からあっちゃんがこっちに歩いてくる。
「あっちゃん!!」
思わず声を上げたが聞こえていないようだ。
信号が青に変わり、あっちゃんは横断歩道を歩き始めた。だが、あっちゃんの右側から猛スピードのトラックが走ってきている、運転手は通話しながら走行をしている。
何か起きてほしくないことがこれから起こるのだと直感的に感じた。
「あっちゃん!!」
先程と同じく叫ぶが、その声は届かない。必死に地面に降り立ち、あっちゃんのところへ向かおうとすると同じ頃、トラックの運転手も目の前の少女と信号機の示す色に気づき、ブレーキを踏んだ。
あっちゃんの元にたどり着いたときには、横たわり姿の変わった彼女がそこにいた。アスファルトを流れる赤く温かい血と対照に、青く冷たくなる彼女を抱き抱えた。近くにある公園の時計は三時半を過ぎていた。そして再び、あの光が俺の体を包み込んだ。

■筆者メッセージ
文章力がないと表現も似通ってしまい、書いていても少し落ち込みます(笑)
愛生 ( 2014/03/10(月) 00:45 )