2nd
03
自分には少し変なところがあった。初めてそう思ったのは中学に入り少したってからのこと、仲良くなった友達の昔の姿が見えてからだ。その人自身の昔の姿のときもあれば、おそらく前世と思われる人の姿まで見えるときもあった。ただそれを誰かに話したこともなく、そんな自分を凄いだとか思い自慢したくなるようなことは一度もなかった。むしろその逆、俺は自分自身が怖かった。
ネットや本で自分のような症状を持つ人を他に探したが、出てくるものは全部マンガのキャラやイタイブログくらい。どうしようもないという気持ちが俺を支配するのに時間はかからなかった。

そして二年生になり俺には彼女ができた。去年からクラスの一緒だった前田敦子というかわいい女の子だった。彼女の場合も例外ではなく、付き合う少し前に過去の姿が見えた。しかし自分のなかではもう気にしないようにしていた。

■筆者メッセージ
更新遅くなってすいません、これからはどんどん更新できます!!
愛生 ( 2014/03/09(日) 19:13 )