08
夕食後、俺は風呂に入り、自分の部屋にこもって阿弥とメールをしていた。
そこに和晃が入って来た。
和晃「おーい、邪魔するぜ。」
俺「なんでおまえは帰ってないんだよ。」
和晃「うちは今日、親がいないから、どうせならおまえのうちに久しぶりに泊まるのもありかなってな。奈和も珠理奈ちゃんと寝たいって言ってたし。」
俺「わかったよ。その代わり俺の邪魔するなよ。」
和晃「はいはい。てか誰とメールしてんだよ。」
俺「誰でもいいだろ。和晃にはかんけいないだろ。」
和晃「ほー、親友の俺にも隠すということは彼女だな。
俺「わかってならもういいだろ。ほっとけ。そういう和晃はどうなんだよ。」
和晃「えっ?俺?いや〜別に何もねぇよ」
俺「そっ…まぁいいや。」
………………………………
阿弥【健ちゃん、今度の休みに2人きりで遊びに行かない?】
俺【おう、いいよ。どこ行きたい?】
阿弥【遊園地!】
俺【んじゃ土曜日の朝9時に迎え行くよ。】
阿弥【分かった!待ってる!じゃあまた明日学校で!おやすみ…チュッ…なんてね//】
俺【おやすみ。】
……………………………………
俺が阿弥とのメールを終えて寝ようとしたが寝付けなかった。理由は簡単。デートのことで頭がいっぱいだったのに加え、隣に寝ている、和晃のイビキがうるさかったのだ。
俺「おい、和晃、うるせぇよ。」
和晃「Zzz…Zzz…」
俺「ダメだ。仕方ない目を瞑ろう。」
そんなことを呟いたらあっという間に眠りにつけたのだが。こうして俺の高2の初日が終わる。
その頃、公園の隅で俺と阿弥の会話を盗み聞きしていた花音は自宅の一室で計画を立て始めていた。
…………花音side
(よし、この計画で行こう。とりあえず、これからしばらくは2人の愛を深めさせてあげよう。ふふふふふ〜。そして時が来たら…ふふふふ〜、考えただけでにやけてしまう。)
一体花音は何を考えているのだろうか。
こうして花音の1日も終わりを告げた。