06
珠理奈、和晃、奈和side
珠理奈は怒っていた。
珠理奈「もう、お兄ちゃんたら、1人で帰っちゃってもう!絶対家に帰ったら甘えまくってやる!そうだ!和くんと奈和ちゃんもうちに来てお兄ちゃんを懲らしめてよ。」
和晃「おいおい、家に行くのはいいけど健太がさすがにかわいそうだろ。」
奈和「そうかしら?妹をほっといて勝手に帰るはどうかと思うけど?」
和晃「まぁ、あいつも大変だなー。そういえば玲奈姉さんはいるの?」
珠理奈「いると思うよ。私はお兄ちゃんの方が重要だけどね。」
奈和「そうだよね〜何言ってんだよ。このアホ。」
和晃「はいはい。分かりましたよ。」
そして3人はうちへと着く。
珠理奈「ただいま〜!お兄ちゃんいる!?」
玲奈「おかえり。何言ってるのよ。まだ帰ってきてないわよ。あら、奈和ちゃんと和晃くん久しぶり。どうぞあがって。」
和晃、奈和「ありがとうございます。」
珠理奈「えー帰ってないの!?おかしいな。」
奈和「確かにそうよね。和晃、本当は全部でしてるんでしょ?」
和晃「いやいや、知らないよ。なんでそんなに疑うんだよ。」
奈和「だって、健太と1番仲いいのは和晃でしょ。」
和晃「それはそうだけどさ。まぁいいや。教えてやるよ。あいつはある女の子に帰るのを誘われてそのまま行っちゃったんだよ。」
珠理奈「えっ?女の子?そんな…お兄ちゃん…」
珠理奈は和晃の発言によって元気を失い魂が抜けたような表情になった。
奈和「ホントなの?それって誰?もしかして今日、弁当を食べた中にいるの?」
和晃「う、うん。」
奈和「そっか。阿弥ちゃんでしょ?」
和晃「おいおい、よくわかったな。」
奈和「そりゃ阿弥ちゃんは人を釣るのがうまいもん。もう付き合い始めたかもよ。」
和晃「冗談きついな。まさか。」
このまさかが現実であることを間も無く知ることになる。
………花音side
公園での一件を見ていたのは阿弥の友人であり、弁当を一緒に食べた花音だった。
(阿弥ちゃんめぇー私の狙っていた獲物を横取りするなんて許せない!絶対に数ヶ月後には健太くんを、寝取ってやる!ふふふふふ〜。覚悟しなさい。柴田阿弥!)
花音は新たな決意を持ち2人が別れるところを見て自宅へと帰って寝取るための計画を立て始めたのだった。