01
俺は松井健太。株式会社松井ホールディングスの社長の息子である。
?「コンコンコン!お兄ちゃん起きて!朝ごはん出来てるよ!早くしないと遅刻しちゃうよ。」
俺「わかったよ。朝からうるさいな。珠理奈は。」
珠理奈「うるさくないもん!早くしてよ!」
この俺を起こしに来たのは妹の珠理奈。元気がありすぎて正直うるさい。それにブラコンである。
俺らは三兄妹で俺は三兄妹の2番目松井家の長男である。1番上は珠理奈とは真逆でおしとやかな玲奈姉。大学二年生である。
俺は今日から高校2年生。もともと男子校だったが今年から共学になった。それを知ってか今年から高校デビューの珠理奈は狙って俺と同じ学校に入った。学校名も栄工業高から栄総合高と変わったのだが。
俺「うめぇ〜やっぱ朝飯は和食に限りるな!」
珠理奈「だよねー、お兄ちゃん!あーんしてあげようか?」
俺「やめてくれ。みっともないからよ。」
珠理奈「えーいいじゃん。させてよ。」
俺「玲奈姉助けてくれ!」
玲奈「珠理奈、早く食べなさいよ。今日は入学式でしょ。健太も困ってるんだからやめなさい。」
珠理奈「はーい。」
……………朝食後
珠理奈「お兄ちゃん、一緒に行こ?」
俺「うん、いいよ。」
珠理奈「んじゃ出かける前にキスして?」
俺「なんでそうなるんだよ。やだね。」
珠理奈「お兄ちゃんのケチ!」
俺「はいはい、早く出ないと遅刻するぞ。それじゃ行ってきます!」
玲奈「いってらっしゃい。」
そうして俺と珠理奈は家を出た。ちなみに両親は会社にある社長室内の寝室に寝泊まりしているため週に一度しか帰ってこない。
そのため平日は俺たち3人で生活をしている。
俺「おい、珠理奈そんなにくっつくなよ。歩きづらいだろ。」
珠理奈「いいじゃん、カップルみたいでさ。」
俺「俺が困るんだよ。学校でシスコンだなんて変な噂が起きるのは嫌だからな。隣を歩くのはいいけど頼むからくっつくなよ。うちでなら甘えてもいいからさ。」
珠理奈「本当!?やったー約束だよ?」
俺「わかったわかった。そういえばクラス発表が楽しみだな。今年から女子もクラスにいるからな」
珠理奈「そっか。去年まで男子校だったもんね。あっ。」
俺「どうした?」
珠理奈「もしお兄ちゃんに彼女ができたらどうしよう。甘えられなくなるじゃん。」
俺「なんだそんなことを心配してるのか。確かにそうだな。まぁ俺は助かるけどな(笑)」
珠理奈「ひどーい。」
俺「でも珠理奈だって好きな奴ができて付き合ったらその彼氏に少しは尽くさないとな。おっもう直ぐ学校だ。」
珠理奈「私は絶対彼氏なんて作らないもん。お兄ちゃんがいるから!」
こうして俺たちは高校についた。