1章
1話
A.M 6:30 学校のある日はいつもこの時間に起きている。カーテンを開け朝日を浴び、背伸びをしベットから起き上がる。そして部屋を出て、廊下を歩き、階段降り、洗面所へと向かい、顔を洗い、歯磨きをしてキッチンに向かい、朝食の準備を始める。
A.M 7:00 朝食が完成し、二階に上がり妹の祐希を起こしに行く。ここまでが朝のルーティーンだ。

祐希の部屋の扉をノックをして、声をかける。

「祐希!起きろ!朝だぞ」

返事があったので、リビングへと戻り、朝食をテーブルへと運ぶ。運んでいる途中、二階から祐希が眠そうな目をこすりながら降りてきた。

「おはよ〜お兄ちゃん」

「祐希おはよう」

2人で朝食をとる。今日の朝食、トーストと目玉焼きとサラダだ。朝食を終え、自分の部屋へと戻り、制服に着替え、学校に行く支度をする。リビングで朝の情報番組を横目にネクタイを結んでいると、大きなを音をたてながら祐希が階段を降りてきた。これもいつもの光景だ。

「お兄ちゃん先行くね!」

祐希は玄関で急いで靴を履こうとしている。その祐希に声をかける。

「父さんと母さんにいってきます言ったか?」

「あっ!忘れてた」

祐希はあわててリビングの端にある仏壇の前に手を合せにいく。父さんと母さんの仏壇だ。父さんと母さんは3年前交通事故で亡くなってしまった。そのため二階建ての一軒家に祐希と二人で暮らしをしている。祐希を見送ったあと、自分も仏壇に手を合せる。

「父さん、母さんいってきます」

A.M 7:50 家を出る。そして学校へと歩いて向かう。これもいつもの流れだ。しかし今日は、家を出てすぐその流れは崩されてしまった。

「あれ、湊。おはよう」

その声は隣の家の玄関の方から聞こえてきた。声の方を見るとそこには、齋藤飛鳥が立っていた。小学校から高校までずっと一緒で、家が隣ということもあり、小さい頃からよく知っている。世間一般で言う幼馴染というやつだ。

「おはよう齋藤」

「あのさ、湊・・・」

「飛鳥!早く行くぞ!遅刻すんぞ」

齋藤は何か言おうとしたが、成瀬 響の声に遮られてしまった。成瀬は学年1のイケメンと呼び声が高く、更には成績優秀でスポーツ万能で、人当たりもよく人気者である。そして現在の齋藤の彼氏でもある。齋藤は成瀬の自転車の後ろに乗って学校に向かって行った。

「朝から最悪だ」

2人の後ろ姿を見ながら、ため息をついた。




■筆者メッセージ
初めて書かせていただきます。
完結できるように、頑張って書くので、温かい目で見守ってください。
よろしくお願いします。

アゲハ ( 2019/01/08(火) 18:27 )