全国大会
初戦
俺達は埼玉スタジアム200での開会式を終え、東京スタジアムで初戦の沖縄学園との対戦に臨むべくアップをこなしていた。
俺達は1日目の第1試合。
声を出しこの試合に掛ける思いの強さを声量で現しているようだ。
相手の高さはほとんど170cm前半から後半とセットプレーの得意な俺達からしたらやりにくい相手ではない。
更にFWのスピードがない事はDFからしてもあまり体力を使わないで済む。
しかしここまで上がってきたのは何かある、どこのチームより優れているからここまでこれた。
控え室に戻りユニフォームに着替える時にデータを見直す。
すると得点13、失点1。
つまり1試合に2得点挙げている計算になる。

正和「朝暉!来い!」
朝暉「なになに?女の裸?」
正和「そんな冗談言ってられないぞ!相手の DFは大会で1失点しかして無い。 」
朝暉「ラインコントロールが上手いか球際の強さ」
正和「いや、沖縄だぞ?雰囲気に呑まれたら確実に負ける。
しかも中東のサッカーと似た感じだろう、って事は…」
朝暉「スタミナ…か」
正和「頼んだぞ」
朝暉「おう」

そしてキックオフを迎える。
キックオフをすると相手はDFにもどし、そこから1つ飛ばしてロングパスを入れて来る。
武太朗はそれを楽々ヘディングでクリアすると正和はボールを収めると前から、横からと2人掛りで取りに来る。
それをシャペウで相手の頭上を抜いてそれをグラウンダーのボールを蹴り朝暉に渡すもトラップした瞬間にボールを奪われるとカウンターを仕掛ける。
ロングボールを蹴るとFWに収める、ドリブルで抜きに行くが武太朗が確り球際を強くしていた為助かった。
そこからCBの2人と正和で軽く回しながら攻めるチャンスを伺う。
正和はピンポイントでロングパスを蹴ると朝暉が競る。
ボールは朝暉を越えてもう1人のFWに収まるとワンタッチでトラップするとキーパーと1対1になると落ち着いてキーパーの脇を抜いてシュートを入れる。

前半は再三のピンチを迎えるも正和が低い位置でプレーする事にしていた為失点は減ったがボランチの位置が低いためスペースが出来てしまっていた。
しかしその攻撃もことごとく防ぐ。
やはり個人技のあるU18に慣れているため奪いにくいわけではなかった。

正和「朝暉、大丈夫か?」
朝暉「きついぜ!」
正和「じゃあ朝暉、入れ替わろう、俺のワントップでボランチに朝暉とキャプテン。
まぁいつものフォーメーションの朝暉と先輩が入れ替わるだけだから難しくはない」

後半正和のワントップ でするとチャンスで正和に渡ると類稀なるドリブルセンスが華麗に交わしていく。
そして右サイド側に抜け出すと得意な角度に持ち込み左足で鋭く曲がりストンと落ちるボールでシュートを放つとポストとバーの交わる所に当たってしまいゴールネットを揺らす事は出来なかった。
その後すぐ正和がボールを持つとワンタッチで相手を交わし前を向くといつも通り右サイド側に抜け出すと中に切り込みゴール正面に来た時に無回転のシュートを放つとDFの間をすり抜けゴールネットに突き刺さる。
その後正和がサイドに展開してその後アーリークロスを上げると正和がダイビングヘッドで体ごとゴールに捩じ込んだ。
そしてそのまま試合終了。
見事俺達は全国大会1回戦を勝利で終える。

正和「楽しかったな」
朝暉「おう!」
美優紀「正和君かっこよかったで!」
正和「ありがとう」

と爽やかスマイルを美優紀に見せる。
白い歯にクイッと上がった口角、少し細くなった目、とても可愛い様な笑顔に思わず顔がにやけている美優紀。

正和「明日オフだからどこか行かない?」
彩「賛成!」
朝暉「もち」
美優紀「行く」
武太朗「俺もー」
琢磨「そうだな」
正和「…琢磨さん?」
琢磨「おう!」
正和「何してんの?」
琢磨「暇だからよ」(笑)
正和「行きます?」
琢磨「俺達にオフは無い」
正和「スカウトの手伝いですか?」
琢磨「だな」
彩「じゃあまたの機会に」

結果俺達は5人でカラオケに行く事になった。
なぜカラオケか?彩と美優紀の女子2人は歌が上手いからだ。
綺麗な歌声に透き通った声は聴いている方を癒してくれるヒーリングボイスだ。
取り敢えず俺達は宿舎に戻りユニフォームを洗濯する。

正和「俺達さ、全国大会来て思ったけどこのだいで全国制覇って厳しい様な気がする」

それもそうだろ。この大会は未だ3人しか得点を決めておらず9割正和と朝暉が決めている。
不安になるのは仕方が無い。

正和「洗濯したら部屋でゲームでもしようぜ?」

俺達は一旦部屋に戻り新聞紙を広げシューズの手入れを始める。
手入れを終えると洗濯物を取りに行く。

洗濯物を干して俺達は武太朗と彩、美優紀を呼んだ。
5分ほどして皆集まった。

正和「ゲームしようぜ?」
彩「なんの?」

正和はトランプ←(ドナルド〇トランプじゃない)とUNOとオセロとP〇Pを取り出す。

彩「ウイニングイレ〇ン?」
正和「うん、俺と朝暉が別れて取り合いして残りの1人はどっちかに入れる。」
朝暉「いいね」
正和「それか男子2人に女子2人と男子1人に分けるか」
武太朗「それいいね」

結果俺と女子が組むことに。
そしてゲームを始めると俺達はボコボコにしてやった。

正和「イェーイ」
彩「イェーイ」
美優紀「イェーイ」

その後もゲームしまくったりして遊びまくった。」

夜ご飯を食べたあとミーティングを行う。

キャメロン「つぎの対戦相手は佐賀の唐津高校だ。
サイドのスピードはかなり速い、更に個人技のレベルも高い。
しかし欠点がある。DFがボールウォッチャーになりがちだから正和のボランチでやるのが一番だど俺は思うんだがまだ相手の試合は見てないから分からない。
もしかしたら正和と朝暉のツートップも有り得る、確り準備しておく事、正和はどちらでもいけるようにしておけ。
以上、解散!」

俺達は部屋に戻るとTVを見て11時には寝た。






■筆者メッセージ
楽しそうですわ!
こんなの楽しいに決まってる
VBP ( 2016/09/15(木) 07:26 )