天皇杯予選
起こせ天地逆転
俺達はゆっくり休めの指示に従って食堂で談笑していた。

正和「朝暉、走れよ!」
朝暉「嫌だー!」(笑)
正和「まぁガンバ」

そして試合のアップを済ませ赤いユニフォームに着替える。

正和「朝暉、今日はお前がどれくらい走れるかによる、とにかく走れ、キツかったら俺がサポートするから」
朝暉「任せとけ」
琢磨「正和、朝暉久しぶりだな」
正和「お久しぶりです琢磨くん」
琢磨「まさかガンバの誘いを断るとは驚いたなー俺とダブルボランチや正和のワントップがあれば全国制覇は余裕だったのに」
正和「将来楽しみにしてます。」

キックオフするとガンバサイドはパスを回しながらチャンスを伺うと琢磨が顔を出すと琢磨に渡るとドリブル突破して正和とデュエルとなる。

正和「絶対抜かせませんよ」

正和が足を出すと逆に躱す。
正和はすぐそこに足を出すと琢磨からボールを奪う。
すぐカウンターとして中に絞っていた左サイドにシュート性のパスを出すと収める。
そこからスルーパスを狙うもパスカット、そこから琢磨にボールをロングパスを上げると正和と武太朗の2人で競る。
ボールは朝暉の近くに飛ぶも収めれず失ってしまった。
琢磨にマークを着くと飛ばして前線にボールを入れてくる。

正和「武太朗!」

しかし相手は抜け出して落ち着いて流し込む。
やはりガンバのユースはレベルが全く違う。
それはたぶんやってないと分からない。その後ロングパスを入れ続けるも得点に絡まずカウンターを受けることが多くなってきた。

正和「朝暉、走れ!」

正和はオフサイドギリギリのところでロングパスを出すと上手くワントラップで振り切りグラウンダーシュートを放つとキーパーの手を弾きネットを揺らす。
その後ロングパスに琢磨が上手く隙を突いて裏に抜け出すと後から飛んできたボールをドライブシュートでネットを揺らす。
その後正和が前掛りになり始めてチャンスが増えてきた。
正和がペナルティエリア外右サイドよりのところでボールを受けると中に切り込み左足でカーブを描きゴール右上の隅に決める。
その直後琢磨がボールボールを受けるとスルーパスでFWにボールを渡すとダイレクトで得点にする。
すると10分程して朝暉がボールを受けるとスピードで抜くとDFが2人しかいない。
朝暉は真横にチョンと触るようなパスをすると正和が右足で振り抜くとクロスバーに物凄い勢いで当たるとゴールラインを越え吸い込まれていく。
そこで前半が終了した。

スタンドでは

遥香「由依、見ててどう思った?」
由依「多分負けるで」

ベンチ

正和「くそ!めちゃくちゃ強ぇ」
彩「でも2得点やで?」
正和「違う、打つコースが俺の苦手なコースしかないからだよ。
本当はもっと取れた、あと2点は」
美優紀「大丈夫やで?」
正和「大丈夫じゃない」

そして後半へ、正和はイラついているのかパスの精度が下がる。
そして恐れていたカウンターからの失点を喫してしまう。
更に焦りが見え始めた。
ロングパスを蹴ると朝暉に収まるが朝暉のシュートはキーパーに阻まれる。
そのまま攻め続けると正和がサイドに展開したボールを奪われてしまう。
すると琢磨にロングパス、それをダイレクトでFWにパスを上げるとヘディングで押し込まれてしまう。
そこで試合終了のホイッスルがなった。
正和は無言で控え室に戻り荷物を纏めると1人控え室を出る。
すると彩に見つかる。

彩「どこ行くん?」
正和「外」

正和はフラフラしながら歩いて行く。
その後先生の話の後解散すると正和達は家に帰る。
正和は相当ショックだったのかご飯も食べずに寝てしまう。
つぎの日練習は休みだった。
正和はゆっくり寝ていた。

正和「負けたんだよなー」
彩「入ってええ?」
正和「…」
彩「なに落ち込んでんねん」
正和「……」
彩「ウチがおにぎり作ったから置いとくで?」

彩はめちゃくちゃでかいおにぎりを置いて出ていった。

正和「もう、サッカーする資格ない」

つぎの日の朝練で正和はユニフォームを金子先生に返しに行った。

正和「僕にはサッカーが出来ません、すいません」

そのままスタジアムに行かず教室に向かう。
朝練が終わると彩と朝暉、美優紀と武太朗が来た。

彩「なんで朝練来んかってん!」
正和「サッカーする資格ないから」
彩「はぁ?」
正和「すまん」

そこから正和はサッカーに関わらなかった。





VBP ( 2016/09/12(月) 23:05 )