第1章 中学編
5話
〜春の大会前〜
最近毎日の様に記者達がグラウンドのフェンス越しに写真を撮ったりしていた
望月「最近記者の数が増えた気がするんだけど…」
氷室「確かになぁ」
川端「そう言えば、雑誌見たか?」
川端がバックの中に入っていた雑誌を取り出した
川端「ほらここ」
指をさした先にはシニアのページだった、そこには夢の世代特別特集と書かれていた、そこには1人1人の選手説明なども書かれていた、中でも岸と一ノ瀬は雑誌の1ページ丸ごと使われていた
望月「俺らも1ページ丸ごと使われたいよな〜」
川端「春夏2連覇したら使ってくれそうじゃねーか?」
氷室「そーだな。よし!2連覇に向けて練習するか!」
川端 望月「おう!」

監督「練習開始するぞ」
みんな「はい!」
みんなはいつも通りの練習メニューをこなした
一ノ瀬「岸、お前また速くなったな」
岸「あぁ、自分でも怖いくらい球速が上がっていってる」
一ノ瀬「球速を上げることは良いがコントロールにムラがある、もう少し意識して投げろ」
岸「お、おう、わかった」
氷室「岸!勝負しようぜ!」
岸「良いけど、本気でいくぜ?」
氷室「当たり前だ!記者の前でお前を打てば俺のが上って事になるからな!」
川端 望月(あ、あいつ、抜け駆けしやがった!)
岸「良いぜ!一ノ瀬、受けてくれ」
一ノ瀬「あぁ、」
岸はマウンドに立ち投球練習せずに氷室を打席に立たせ振りかぶって1球目、
ズパーンッ ブン
高めボール球だったが球威のあるストレートに氷室も手が出てしまった
川端「マジかよ」
望月「氷室がボール球に手が出るなんて」
少しニヤけて岸は2球目投げた
ヒュッ クイッ ブン
岸の投げたスタイダーはアウトコースのストライクゾーンから低めに外れボールになるが氷室はつい手が出てしまった
記者(確実に夏より成長している…
高校生でも簡単に打てる球じゃないぞ)
1球外にストレートで外し
4球目を投げた
インコース高め胸元に綺麗に入り三振
氷室「くっそー!最後の手が出なかったー!」
岸「あれは自分でも最高のボールが行った思ったぜ!w」
一ノ瀬(初球のあのボールの威力俺でも打てるかどうか…)
岸「どーした一ノ瀬?
お前のリードで勝ったんだぜ!」
一ノ瀬「あ、あぁw」
その後も望月と川端にも勝負を挑まれたが2人とも三振に取った


〜春の大会〜
大島「かいせーい、朝だよ〜」
岸「ん?なんでお前俺の部屋にいるんだよ!」
大島「陽菜さんに私が言っても起きないから起こしてきてって言われたのよ!」
岸「いや、男の部屋にズカズカ入り込むなよ!」
大島「かいせいだから別に大丈夫でしょ?w」
岸「まぁ良いけど…って、そーゆー事じゃねーよ!」
大島「とりあえず、下に降りて!遅刻しちゃうよ?」
岸「うわ、やっべ!」
岸は下に降り朝飯を食べすぐに集合場所に行きバスに乗り込んだ
監督「よし、出発するぞ」
みんな「はい!」
開会式が終わり皇京シニアはシード枠なので1回戦はなくスタンドにみんなで座り次の対戦相手の試合を見て帰りのバスに乗った
品川「次の試合何点取れるかな?」
氷室「あのピッチャーなら3回コールドだろ」
草薙「間違えないな!」
一ノ瀬「明日、打点0だったやつはグラウンド20週な」
草薙「え!俺、1番バッターだからキツくね!?」
一ノ瀬「ホームラン打っていいよ」
草薙「簡単に言うなよ〜」
バスが笑いに包まれた
岸「俺はとりあえず全打者三振目指すわ」
川端「お!頼もしいね〜」
一ノ瀬「じゃあ、岸は三振に取れなかったバッター1人につき10週な」
岸「お、鬼かよお前…」
そして次の日
結果は3回コールドで
0対15
打点0は品川と草薙だった
岸は8打者連続三振したが、最後のバッターにすっぽ抜けた甘いコースのストレートを当てられたがボテボテのショートゴロになり試合終了したので岸は10週
この3人はバスで帰った後にきっちり走らされた
続く3回戦準決勝は5回コールド
そして決勝戦
川端「そう言えば最近岸への黄色い声援聞いてねーな」
氷室「お!ついに別れたか!」
岸「なんでそーなるんだよ!てか、まず付き合ってない!」
品川「じゃあ、なんで来ないの?」
岸「俺がどうせコールドで勝つから決勝だけ来いって言ったんだよ!」
氷室「チッ、つまんねーの」
川端「じゃあ、今日は来るのかw」
岸「あぁ、来るぜ」
一ノ瀬「なら岸、ノーヒットノーランでもしよっか」
岸「おまえ、やっぱ鬼だな!」
一ノ瀬「まぁ、そう言うな
よし、行くぞ」

男「うぉー!出てきたぞ!」
男「ここまで全戦全勝!今日も勝てよ〜!」
女の子「きゃー!一ノ瀬くーん!」
女の子「岸くーん!」
岸はニコッとして手を振った
大島「かいせい知り合いでもない女の子には手を振ってなんで私には振らないの!」
陽菜「まぁまぁwあ!始まるよ!」
試合は一方的に進み
最終回の攻撃が終わり
守備につき
岸が最終回を9球で全打者三振に取りゲームセットした
大島「かいせーい!ナイスピッチング!」
岸は大島に向けてピースしグラウンドを後にした

■筆者メッセージ
沢山のコメントありがとうございます( ^ω^ )
これからも頑張って行くのでよろしくお願いします!
世界の始まり ( 2016/01/04(月) 01:26 )