第72話
3rdソロライブ@
pi.pi.pi.pi.pi.pi.pi.pi・・・
一茂の携帯アラームが、けたたましく鳴り響いた。
pi.pi.pi.pi.p!
目を覚ました一茂がアラームを止め携帯を確認すると、時計は午前6時を指していた。
いよいよ、今日は由紀の3rdソロライブの日である。
隣ですやすやと、眠っている由紀は一茂の腕枕の中で可愛い寝息を立てている。
由紀の澄ましい寝顔を見て、愛おしくなった一茂は、優しく抱き締め唇を重ねた。
すると口付けされた由紀も目を覚まし、お互いに激しく唇を重ね合わせた後、2人して顔を紅く染めて一旦見つめ合い、再び唇を重ね合わせた。

一茂「ゆ、由紀、おはよう。
由紀のライブ、いよいよ今日だね。」 

由紀「お、おはよう。
この日がとうとう来ちゃったね。

・・あ、あの・・・かずさん・・・ソロライブのご褒美なんだけど・・・」
モジモジとして、顔を紅く染めながら由紀は、一茂におねだりした。

一茂「いいよ・・・僕の叶えられる事だったら何でもして上げるよ。」
優しく微笑みながら、由紀に返事をした。

由紀は、一茂の再び胸に埋まりながら
「かずさんと1日中・・・こうしてイ
チャイチャしてたい・・・だめかなぁ?」
一茂を上目遣いでおねだりしてきた。

チュッ!
一茂は、優しく由紀を抱き締めて額にキスし
「僕で良かったら・・・いいよ。」

由紀は満面の笑顔をみせ、
「かずさん・・・ありがとう・・・大好きだよ。」
一茂にきつく抱き付いた。

一茂は、由紀の頭を撫でながら
「そろそろ、準備しようか?
お昼には、アリーナに入らなきゃ。
朝食準備するから、シャワー浴びて来なよ。」
由紀を優しく導き、朝食を作りに台所へ向かった。

「うん、そうする。」
由紀は、一茂に返事を返し浴室へ向かいシャワーを浴び始めた。

一茂は、由紀の母親から教わった、「バナマヨパン」を作り、ハムエッグと野菜サラダそして、由紀の好物のスイカをカッティングして皿に盛り、食卓へ出した。

シャワーから、上がって来た由紀が喜々とした声で
「あぁー!、バナマヨパンだぁ。」

一茂「由紀が朝良く食べてるから、お母さんに教わってたんだよ。
さぁ、食べよう。」
2人は、しっかりと朝食をとり、横浜アリーナへ向かう準備を済ませ、一茂の運転で、横浜へ向かった。

車中で、由紀は運転する一茂の肩に寄り添いながら、自分の好きな曲を聞きながら緊張から来る、押し迫った気持ちを静めようと努めていた。
一茂も由紀の気持ちを静めようと、信号待ちには優しく由紀の肩を抱いた。

由紀「かずさん・・・ソロライブ終えたら、休み貰って、いっぱいイチャイチャしたいなぁ。」

一茂「そうしようか・・・由紀、沢山愛して上げるよ。」
2人の車は、由紀の夢のライブへ向かっていった・・・




かすさすけ ( 2014/03/30(日) 18:07 )