07
和也と竹内が帰り支度を整えると古畑が浴室から出てきた。
「あっ、ごめんなさい。すぐに支度します」
「そんなことはいいから、とりあえず何か着てくれ‥」
「えっ‥きゃっ!もう、和也さんのエッチ!」
さっきまでセックスをしていたのに、体を見られて恥じらう古畑に和也はドキッとした。
古畑が身支度を整えると3人一緒に部屋を出て竹内の車に乗り込む。
「えっ?2人とも後部座席に乗るんですか?」
「だって、私は一応現役アイドルだよ?ラブホテルから出てくるところ見られたら大変でしょ?」
「まあそうですけど‥」
どこか腑に落ちない竹内だったが大人しく運転席に座る。車が駐車場を出ると古畑が和也の耳元で囁く。
「さっき、お風呂で何してたんですか?」
「えっ!?いや、何してたっていうか‥」
答えに窮している和也に古畑が更に囁く。
「さきぽんのオマ〇コ気持ちよかったですか?」
「!!!!」
声も出ないくらい驚いた和也は、ただ古畑の顔を見つめるしかなかった。
「それにお口でもしてもらってましたよね(笑)」
「いや‥それは‥その‥」
「和也さん‥私、男の人のをお口でしたこと無いんです。だから‥」
そう言うと古畑は音が出ないよう慎重に和也のズボンのベルトを外しファスナーを下ろした。
「和也さん‥シーっ」
声が出そうになる和也を諌めるように囁く。竹内の様子が気になるが運転に集中しているようで、後部座席のことには気付いてない。
「ふふっ‥まだ柔らかい‥」
古畑は勃起してないペニスを器用に取り出すと、その柔らかさを確かめるように竿の部分をゆっくりと握った。
「和也さん‥いいですよね‥ハムっ‥」
質問した古畑だったが、和也の返答を待たずにペニスを口に含んだ。
「ん‥古畑‥」
「・・・・」
古畑はフェラの音が聞こえないように静かに口を動かす。そして、あっという間にペニスが勃起すると頭を上下に動かして本格的にフェラを始めた。
「ぁぁぁ‥」
和也が小さく唸る。本当にフェラの経験が無いのか?と疑問に思うほど古畑は唇と舌を巧みに使い、和也の快感は急上昇する。
「古畑‥もう‥やめよう‥」
竹内に聞こえないように小声で古畑に囁く。
「ふふっ‥」
古畑は不敵に笑うと音を立てないように口の中で舌を激しく動かし、更に頭を大きく上下させる。
「んんん‥!」
和也が低く呻いた瞬間、古畑の口内に射精していた。
「んんっ!?んっ‥んっ‥(ゴクン)」
突然の射精に驚いた古畑は困惑しながらも精液を飲み込んだ。
「ん?奈和さん?どうしたんですか?」
古畑の様子がおかしいことに気づいた竹内が声をかける。
「えっ!?う、ううん、何でもないよ」
「ふーん‥まあいいか‥」
そう呟くと竹内は再び運転に集中する。
古畑は力を失いつつある和也のペニスをパンツの中に納めるとファスナーを上げる。連動するように和也はベルトを締めて何食わぬ顔で車窓を流れる街の灯りを見ていた。
「奈和さん、着きましたよ」
古畑の自宅前に車を停めると竹内が声をかける。
「ありがとう、さきぽん。それでは和也さん、今日はありがとうございました」
そう言うと和也の股間をサッと撫でて下車した。
「お、おい‥」
焦る和也を尻目に古畑は足取り軽く自宅に入っていった。
「じゃあ行きましょうか」
竹内は和也の自宅へ向けて車を走らせる。
「和也さん、奈和さんのお口は気持ちよかったですか?」
「はっ!?えっ!?な、何のこと‥」
「もう‥気付いてないとでも思いました?時々ルームミラーで見えてましたよ?」
「いや、その、何というか‥すまん‥」
「しかも奈和さんのお口に出しちゃって‥」
「えっ?そこまで見えてたのか?いや‥あまりにも気持ちよくてつい‥」
「やっぱり出したんですね」
「あっ‥しまった‥」
竹内の巧みな罠に引っかかり、和也はあっさり自供してしまった。
「まったく‥人の車で何やってるのやら‥奈和さんも奈和さんですよ‥」
呆れた口調で竹内が呟く。
和也は何も言い返せず、車内は静寂に包まれる。
「はい、到着です」
15分ほどで和也の自宅マンション前に車が停まった。
「あ、ありがとう‥」
「こちらこそ、私まで相手してもらって今日はありがとうございました」
「あれは竹内が‥」
「何ですか?」
「いや‥何でもない‥」
和也が車を降りてドアを閉めると窓が開いた。
「それでは、お疲れ様でした」
「あ、お疲れさ‥」
和也がお疲れ様と言い終わらないうちに車は発進していた。
「はぁ‥竹内怒ってたなぁ‥」
古畑とは対照的に足取り重く和也は自宅へ帰っていった。
「和也さんのバカ‥よりによって私の車で‥」
一方の竹内はブツブツ呟きながら車を走らせていた。