其の二/真子
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 ガタガタと揺れるバス。座席に座りバスが走り出した後も真子は手を離さなかった。

「寂しいの?」

「ん〜分かんない。でも先生にはそばにいてほしいかな」

 真子はスマホを閉じて祐樹にもたれかかった。

「ねぇ、ハグしてよ。周りに誰も居ないし良いよね」

「ハグ? 良いよ」

 横並びに座ってる為、身体全てを密着させることは出来ないが祐樹は腕を回し真子の身体を抱き寄せる。ほんのり甘い良い香りがする。化粧品の匂いかそれとも真子自身の匂いか。

「南那と仲良く出来る?」

「どうだろ? その時になってみないと分からないかな。元気無いし」

「じゃあ元気をあげれば大丈夫?」

「うん、多分ね。してくれるの?」

「真子が良いなら。顔上げて」

 
 心の中に淫らな気持ちが湧いている。それは真子も同じらしく、真子から色気を感じた。えへっと笑う真子に指を這わせ唇に触れた。そして人差し指を口内に侵入させた。

「んっ......」

 真子の舌が指を絡め取った。ちゅぱちゅぱと音を立てしゃぶっている。出し入れするように指を動かす。しばらくしゃぶらせると真子の目がトロンとしてきた。唾液がたっぷりついた指を短めのスカートからむき出しの太ももに擦り付ける。
されるがままの真子が可愛かった。
 ぼーっとこっちを見つめている。頭を2、3度撫でると、今度は唇を重ねた。少しだけ震えている。そういえば真子は男とのキスは初めてだ。あっさり奪ってしまった。

「んんっ......」

 唇を離すと真子は逆上せたような表情をしている。

「そういえばファーストキスだったよね」

「うん......厳密に言うとファーストキスは南那だったけどね。でも全然違うね。すごく気持ち良かった......」

 妖艶をまとっているのか、何かを求めている。

「今度は舌入れよっか」

 真子はコクっと頷いた

「優しくしてね......」

 祐樹の顔が近付き真子は目をつぶった。口を軽く開けていると祐樹の舌が侵入してくる。真子が小さく動かしているのに対し、祐樹はそれを捉え、絡め合わせた。





■筆者メッセージ
あけましておめでとうございます。2018年はこんな小説を読んでいただきありがとうございました。
2019年はいい加減彼女作って小説辞めてリアルを極めたいですわ。
ハリー ( 2019/01/02(水) 21:00 )