其の二/真子
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 結果的に3回ミクと握手をする。話題は全部真子のことだった。真子の可愛いところや普段の様子を話すとミクはキラキラ目を輝かせていた。

「真子ちゃんいいなぁ。ミクも恋愛したいな......」

「じゃあ、ミクちゃんも俺と付き合う?」

「あ、今の台詞サイテー。真子ちゃんに言いつけてやるんだから」

 怒った顔は子熊を連想させた。ミクは恋愛禁止の掟に縛られ欲求不満なのかもしれない。同世代で自由に生きる真子が羨ましく見えているのか。その目は寂しそうだ。




 真子の手に握られた二つのキーホルダー。小さなぬいぐるみがついており、ペアルックで付けるなら南那が喜びそうだった。浮かない表情でじっと見つめた後、真子は二つとも商品棚に戻した。その場を離れようとすると後ろには祐樹が立っていた。

「真子、買ってあげなよ」

「いいよ。南那は受け取らないと思うし。先生が買ってあげて」

「それじゃ意味ないって」

 祐樹は真子が持っていたキーホルダーを取り、再び真子の手に握らせた。

「真子のもう1人の恋人が待ってるよ」

 口がへの字型に曲がって、しばらくキーホルダーを見ていたがコクっと頷きレジに向かった。その隙に祐樹はスマホを見る。そこには南那からメッセージが来ていた。実は握手会会場に着いたあたりから南那から何度かメッセージが届いていたのだ。内容は『先生に迷惑かけてない?』や『真子、わがまま言ってない?』など真子の行動を心配するものが定期的に送られてくる。祐樹はこっそり『大丈夫だよ』と返していた。やっぱり寂しいのだろう。

 祐樹も真子もお土産を買い、駅のバス停へと向かう、その間は真子はずっと祐樹と手を繋いでいた。ただ何か喋るというわけではなく真子はずっとスマホをいじっていた。




■筆者メッセージ
アクセス数5万になりましたありがとうございます。クリスマスは皆さんリア充しましたか?僕は頭の中でリア充しました。クリスマスに限らず毎日ですが。
クリスマスの話も書きたいですね。祐樹の部屋でサンタコスプレのクリスマスパーティーとか。

そういえばツイッターで始めた質問企画、あんにん(ヨガ)ちゃんにしました。いつもクールで恥ずかしがり屋の杏奈を質問責めにしてあげて辱めを与
えてください。1人何個でも大丈夫です!
ツイッター→@chaos2AKB
ハリー ( 2018/12/27(木) 22:08 )