02
「ねー先生ここ分かんない」
祐樹の元にトコトコと美音がやってくる。手にはプリントとシャーペンが握られていた。
いつものチーム火鍋の補修の時間である。祐樹は玲奈に勉強を教えていた為に奈月に美音を任せようとしたが、奈月は涼花に付いていた。
奈月は大学を目指している。元々頭が良いので祐樹が大学進学を勧めたのだ。今まで社会科の成績だけ格段に高かったが他の教科の勉強に励むと、あっという間に奈々に並んでクラスでトップの平均点を叩き出した。今ではおちゃらけたチーム火鍋の中で黙々と毎日勉強をこなしている。
「どこ分からないの?」
「ここ5問目」
美音は椅子に座っている祐樹の膝に乗った。机の方を向くと祐樹は美音のバランスが崩れないようにお腹に腕を回し支える。まるでイチャイチャしてる10代のカップルのようだった。少なからずチーム火鍋の前での祐樹は全員の恋人という感じだ。朱里、玲奈は勿論の事、美音や涼花も密着することに抵抗が無い。
膝の上に座っている美音の胸元が目に入る。途端に美音の谷間が見たくなった。
「ねえ、おっぱい見ていい?」
「いいよ。今日可愛いブラつけてるんだ〜」
祐樹は少しだけ笑みを浮かべた美音のゆるゆるな首元に手をかけ覗いた。そこには深い胸の谷間が存在感を発揮していて双丘は黄色のブラジャーに包まれていた。
玲奈とセフレ関係になってから、無くなっていた美音とのスキンシップが再び始まった。殆どチーム火鍋とは如何わしい関係と言ってもいい。祐樹が下着を見たいが為の下着チェックも彼女たちに行っている。
美音と涼花はまだ処女だが祐樹に奪われるのも時間の問題だった。唯一まともなのは奈月で奈月も祐樹のことが好きだがあまり恋愛ごとに興味がなく生徒と教師の距離を一定に保っている
「先生おっぱいばかり見てないでさ。ちゃんと教えてよ」
「ああ、ごめんね。パンツも同じ色?」
「うん。でも恥ずかしいからめくっちゃダメっ」
「わかった。じゃあ勉強の続きね」
美音の胸をゆさゆさと揺らすとイタズラを辞めて勉強を教える。表は生徒に慕われる優しい教師。裏では慕ってくれる生徒を欲のままに扱う変態。世間にバレたら即監獄行きかもしれない。でもお互いに必要な関係で生徒達は秘密にしてくれている。それで皆んなが幸せならそれで良かった。
「先生ここは?」
今度は隣に座っている玲奈が解き方を尋ねる。祐樹は右腕で美音を支え、左手で指導をする。玲奈が『なるほど』という表情をすると祐樹は左手を玲奈の太ももに乗せ軽く撫でた。
そういえば玲奈の下着をまだ確認していなかった。このままスカートをめくろうかなと手をかけると、廊下から騒がしい音が聞こえてきた。タン!タン!タン!という人が走ってる音だ。
なんだろう?と廊下を眺めるとその音はどんどん近づき、その音を鳴らしてる主が教室を通り過ぎかけたところで自分を確認すると教室に入ってきた
「先生、ちょっと助けてくれよ!」
息を切らしながら、焦った様子でいつもの白い肌が赤く染まっていた。
祐樹に助けを求めた生徒は2年生の小畑優奈だった。