13
李奈の膣は湿っていた。だがそれは愛液ではなく放尿によるものだろう。ゆっくり優しく中身の構造を確認するように上下になぞった。
こそばゆいのか李奈は身体を震わせている。
「自分で触ったことある?」
「無いよ。斉藤が初めて」
「そうなんだ。何されてるか分かる?」
「分かんない......けどめっちゃ恥ずいぞ」
自慰行為すら知らなかった。だが知識は無くとも本能的に李奈の中に羞恥心が生まれていた。膣を触られることが『イケナイ事』というのも何となく本能的に理解していた。でも祐樹に恥ずかしい姿を見て欲しい。祐樹じゃなかったら確実にぶん殴っていた。
「あっ......」
李奈から小さく甘い声が聞こえた。それと同時に祐樹の指にはトロトロとした愛液がまとわりついた。くちゅくちゅといやらしい音がなる。ヒダの感触が脳天まで伝わり身体が熱くなった。自分が今李奈に性を教えている。正真正銘の初めての相手だ。
「李奈、こっち向いて」
祐樹の呼びかけにパッと振り向いた李奈。そのタイミングで意表を突くように李奈の唇を奪った。突然のことに驚くも心地よさに身を任せた。初めての感覚。李奈の脳には新しい情報がどんどんアップデートされていく。
唇を離すと、李奈は祐樹の顔を見つめた。もっと恥ずかしいところを見られて気持ちよくなりたかった。でもセックスも知識が無い李奈は自分がどう行動起こせば良いのか分からなかった。
「ごめんね、李奈のファーストキス奪っちゃった」
「謝ることない。むしろ斉藤で良かった。なんかすごいお前のことが好きだ」
「ありがと。俺も李奈のこと好きだよ」
「うん......なぁセックスってどうやるんだ?」
「してみたいの?」
李奈はコクンと頷いた。祐樹を求めた。今日の朝ゆりあが言っていたことを思い出す。
『祐樹なら優しくしてくれるよ』
その時は言われている意味が分からなかった。ゆりあはこうなることをわかっていたのだろう。
「じゃあ俺が教えてあげる。李奈の処女もらうね」
『処女』とはなんだろう。よく分からなかった。でも『あげれる物』なら祐樹にあげたい。
ぼーっとしていると再び祐樹に唇を奪われていた。今度は彼の舌が自分の中で無造作に動いていた。