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途端に苦悶の表情を浮かべた李奈。軽くではあるが片手でスカートの上から大事な部分を抑えている。祐樹は上映中に李奈が特大コーラを飲んでいたことを思い出す。容器は空になっていたから全部飲み干したのだろう。
「映画館でトイレ行けばよかったじゃないですか」
「だって、大丈夫だと思ったんだよ......う〜」
「この辺にコンビニも無さそうだし、どうしようかな」
周りは閑静な住宅街だった。見渡す限り店や施設は無い。その場で留まっていても李奈が限界を迎えてしまうだけなので手を引っ張り歩き出すことにした。
まだトイレを借りれそうな建物は無かったが、公園が目に入った。公園ならトイレが有るだろう。多少ホッとした祐樹は公園内部へと走って向かう。しかし祐樹の予想は外れた。遊具やベンチは有るものの、肝心のトイレは無かったのだ。
「しょうがない......ショッピングモールまで我慢できますか?」
「無理そう......あっ! あそこの草の中でいいじゃん!」
李奈が指差した先には立ち入り禁止の看板が有り、その奥には草木が生い茂っていた。確かに人が紛れそうなほど草木は大きい。
「そんな外でするもんじゃないですよ。李奈さん女の子でしょ」
「だったら漏らしちまってもいいのかよ」
「いや、それはダメですけど......」
「じゃあさっさと行こう! ほら!」
「え、僕も?!」
驚く祐樹の手を引っ張り走り出す李奈。立ち入り禁止の看板にロープが繋がれていたがそれを跨いで茂みへと入っていった。茂みをかき分けると開けた場所に辿り着く。立ち入り禁止になっていたはずだが大きめのベンチが一つ置いてあった。おそらく立ち入り禁止になる前はここも使われていたのだろう。誰も入らなくなった為に遊具が撤去され、整備もされなくなったのが。
祐樹が周りを見渡しながらそんなことを考えていると、李奈はスカートを捲り上げ準備に取り掛かっていた。見てはいけないと思い祐樹は目を逸らして後ろを向く。
「なんで後ろ向いてんだよ」
「なんでってそりゃあ見ちゃいけないからです」
「斉藤見ててくれよー背後が気になるんだ」
背中から聞こえる李奈。彼女は今どんな姿なのだろうか
「背後?」
「うん。敵が襲ってきたらいつでも戦えるようにしないといけないからさ」
「大丈夫ですよ。誰も見てないですから。襲われたりしませんよ」
「頼むよ。気になっておしっこできない!」
「......もう分かりましたよ」
祐樹は遠慮しながらもゆっくり振り向く。すると李奈はまだそのままの姿だった。祐樹が自分を見ていることに安心した李奈は再びスカートを捲り上げパンツに手をかけた。捲り上げたことによって見えたパンツは薄ピンク色だった。李奈にはよく似合っていると思いながら、ドキドキしている自分がいる。朱里が自らパンツを下ろすときは恥ずかしさやお淑やかさが感じられたものの、李奈にはそういったものがなく自分のことを一切気にしていないようだ。
李奈は足からパンツを外すと、こちらに向かってきた
「斉藤パンツ持ってて」
「ええっ、でも......」
「はいっ。マジックのおさがりだから無くすなよ」
無理やり渡された薄ピンク色のパンツはほんのり温もりを感じた。さすがに祐樹の下半身も反応が始まった。
このまま匂いを嗅いだりクロッチ部分が黄ばんでいないか確認したかった。しかもゆりあが履いていたものと聞けば更に淫らな妄想が広がる。息が荒くなり、ごくんと唾を飲む。
李奈が用を足すのに集中している間なら......欲望が抑えられなかった祐樹はそう計画を立て李奈を見る。すると李奈はしゃがんで力を入れていた。ポタポタと尿が出始める。その姿に祐樹はクギ付けになった。
祐樹の目線は一点に集中した。全く毛の生えていない女性器に。