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処女喪失の思い出は自分にとって忘れられないものとなった。自分の中に太い棒である男性器を突っ込まれる感覚。それが大暴れし自分のプライドというものを壊していく。 好き放題恥ずかしいことをされ、最終的に絶頂を迎えた瞬間に熱い精液が注がれる。あんなものは一生忘れることは出来ないだろう。
好意を持っていた相手に思いが通じたわけだが、果たしてここまで望んでいただろうか? 自分の全てを見られてしまった。そして犯されてしまった。多分同年代の女子の処女喪失はもっとロマンチックなものなのだろう。
それでもあの時から強烈に身体に残った感覚を再び求めている自分もいた。何故かあれ以来祐樹以外の男性には全く興味が無くなってしまった。テレビに映るイケメンと呼ばれている男性芸能人でさえ、祐樹に劣っているように見えてきた。
早く祐樹に会いたい。そしてまたセックスをしたい。スマホをチラチラ見ながら人気が殆どない廊下の隅で待っていた。登校時間である為、遠くの方からはガヤガヤと明るい声が聞こえ、足音が響いている。
スマホには『もうちょっとで着くよ』という通知が来ていた。学校には既に来ているようだが準備に時間が掛かっているらしい。その通知を一瞥するとすぐ目の前にある、トイレを確認する。きっと今日もトイレでセックスをするのだろう。あのトイレは初めての場所だ。
今日であの日から2週間経つだろうか? セックスの回数ももう10回程に達する。あれから登校日の毎朝は祐樹との行為で始まっていた。誘ったのは自分だった。
絶頂を迎え余韻に浸ってる間はとても幸せな気持ちになり、祐樹の胸で子供のように甘えていた。祐樹が『そろそろ帰る時間じゃない?』と背中をポンポンと優しく叩かれたがしばらく動く事ができなかった。でも自分が寂しがり屋で祐樹とずっと一緒に居たいという気持ちを悟られるのも恥ずかしかった。
『先生、明日もハルとエッチしてよ』
絞り出した一言。祐樹は了承してくれた。この一言を行為が終わるたびに自分は言っていた。それが続いている。時間は決まって朝だ。朝は一番性欲が強い時間が気がする。夜はずっと祐樹のことを考えているからだろうか。
「陽世。お待たせ」
ぼーっと考え事をしているとどこからか声が聞こえた。スマホから目を離し顔を上げると祐樹がこちらへ向かっていた。心がドクンと跳ね上がり、下半身がムズムズして来る。じわっと陰部が湿り始めてるような感覚を覚えた。