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「あっあっ、いくっ......」
絵梨花の2度目の絶頂はすぐだった。だが射精には充分な時間で絵梨花の絶頂と同時に再び、大量の精子が膣内に発射された。ドクドクと子宮まで精子を注ぎ込むとゆっくりと男性器を抜いた。
「絵梨花......大丈夫?」
まるで激しい運動を行ったかのように息をしている絵梨花。起き上がる気力も無さそうだった。
「......大丈夫じゃ、ないよ......」
ほんの数時間前まで学校に通っていた処女の女子高生は脳に刻まれるセックスをされてしまった。絵梨花の膣からは精子がドロドロと流れ落ちる。さすがにもう絵梨花の体力は持たないだろう。だが動けない少女を三度犯してしまうのも一興だと思ってしまう。
まだ多少残っている性欲をどこかで発散したいと、絵梨花のスマホを手に取った。カメラを起動し淫らな姿を収める。
「ちょっと撮らないでよぉ」
「これさ、絵梨花の友達に送っちゃっていい?」
「まっ......ダメに決まってるでしょ! 」
絵梨花がハッとした顔をすると素早い動きで上半身を起こし、手元からスマホを取り上げた。
「冗談だってば」
「おにいちゃんならやりかねないもんっ」
怒った絵梨花を慰めるように頭を撫でた。本当に絵梨花は可愛い。心も身体も満たされている。
「絵梨花は気持ちよかった?」
「......うん。疲れちゃったけど気持ち良かったよ。おにいちゃんは?」
「勿論。絵梨花の身体最高だったよ。流石玲奈の妹って感じ」
「なんかその言い方は腑に落ちないなぁ」
絵梨花は首を傾げる。
「 最初はさ絵梨花の初めてを奪うからいい思い出にさせてあげたいって思ってたけど、途中から孕ませたかった」
「そんなに? まぁいくちゃんに2回中出しするってことはそう言うことか」
「......3回したら妊娠しちゃうかな?」
やはり性欲は抑えられない。左手は絵梨花の胸を揉み、右手は絵梨花のドロドロの膣を触り始めた。
「ちょっとっ、3回目は無理だよ。口でしてあげるから」
「口ならいいの?」
「もう特別だからね!」
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付箋が山程貼られた教科書。その中には大量のメモが書かれていた。それを見ながらノートにレポートを書くように勉強する。教室には朝の早い時間から生徒が何人かいたが集中している為かカリカリとシャープペンを走らせる音しか聞こえなかった。
「絵梨花さん、おはよ!」
隣からかけられた声にハッとし、シャープペンを止めた。
「あっ遥香ちゃん。おはよう〜」
隣の席である遥香がいつの間にか自分の近くに居たようだ。ニコッと笑顔を見せた遥香はすぐに机の上にある勉強道具を見て不思議な顔をする。
「えっ! もう勉強してるの?」
「うん。昨日疲れて寝ちゃったから出来なくてさ」
「すごいなぁ。絵梨花さん頭良いんだから勉強しなくてもいいのに」
「そんなことないよ」
遥香は口癖のように自分のことを褒めてくれる。お世辞も含んでいるのだろうが満更ではなかった。
疲れてしまった原因は勿論セックスだ。祐樹が自分の口の中で3度目の射精をした後はずっとお互い余韻に浸っていた。身体が疲れているのは勿論だが祐樹との空間から離れたくなかった。再びセックスをすることはなかったものの、腕の中で頭を撫でられるだけで幸福感に包まれる。
「あっ! さくらちゃん見て見て! 絵梨花さん朝から勉強してるんだよ」
遥香が友人であるさくらを呼んだ。さくらも自分を尊敬の眼差しで見てくるクラスメイトだ。
「もう〜だからそんなすごい事じゃないってば」
確かにこれは優秀な自分を演じなければならない。義理の兄とセックスしてるなんて2人は夢にも思わないだろう。だが、この状況を楽しんでいる自分も居る。隠そうとすれば隠す程、自分の変態性に磨きが掛かっている気がする。まるで祐樹に裸を撮られている様な。
「あれ? 絵梨花さんの制服汚れてるよ?」
さくらが指をさした先には白い染みがうっすらと残っていた。これは紛れもなく昨日の名残だ。
こんなとこまで付いてしまったか。
「......牛乳こぼしちゃったのかな?」
適当にとぼけてみたが2人は納得した様に笑顔を見せた。この2人は自分が選んだ友達でとても純粋な心を持っている。祐樹の好みかもしれない。そんなことを考えながら2人の会話に参加した。