02
恋人じゃない女性、しかも自分の教え子である女子高生とセックスをした祐樹自身もとても満足していた。果てた後玲奈の上に覆い被さっていたが、息を整えゆっくり玲奈の生暖かい膣から男性器を抜くと玲奈の横に倒れた。今日は彼女の全てを見れた。目をつむり『はぁはぁ』と息を乱してる玲奈。祐樹は玲奈を抱きよせる。玲奈の身体も柔らかく心地良かった。
綺麗な長い髪をなぞるように頭を撫でる。そういえば今日のデートは玲奈の頭をよく撫でていた気がする。いつも大人びた玲奈が子供のように甘えてくる姿に心をくすぐられていた。彼女がニッと笑顔浮かべる度に、むず痒い気持ちになり身体に触れていた。最終的にセックスに誘ってきたのは玲奈だが、自分自身も望んでいたのかもしれない。
祐樹は腕の中で果てている玲奈の服を直した。流石にブラジャーは上手く直せなかったが着ている服を腹部まで下ろした。
「ねぇ、先生」
耳元で小さな声が聞こえた祐樹は玲奈の顔を眺めた。
「何?」
「しちゃって良かったの?」
「玲奈がしたいって言ったんじゃない」
「それは......そうだけど」
玲奈は祐樹から目線を外した。
「朱里に悪い事したって思ってるの?」
「......うん。だって先生は朱里の彼氏じゃん」
「その友達の彼氏に玲奈は何て言ったのかな」
「......セフレで良いから好きになって」
玲奈は自分自身の過ちに罪悪感で胸がいっぱいになった。
祐樹をデートに誘ったのも自分自身、セックスを求めたのも自分自身。元々こうなるつもりでいたのに後悔している。
『一泊二日の旅行に一緒に行きたい』そう祐樹に提案したのは進学し春の陽気が学園を包んだ頃だった。最初は軽い気持ちだった。なぜなら祐樹は朱里と付き合っているため断られると思っていたからである。なので旅行の計画も立てていなかった。
旅行に誘った次の日。祐樹の答えはOKだった。まさか了承されると思っていなかった玲奈は返答の早さに驚く。そしてその日から朱里の顔色を伺うようになってしまった。もう一つ驚いたことは朱里が全く気にしてる素振りを見せないことだった。旅行の事も一切話に出さずいつも通りの朱里だった。
もしかしたら祐樹は朱里に秘密にしているのだろうか?だとしたらなぜ?心に引っかかることは有るが恐くて聞けなかった。
玲奈は急いで旅行計画を立て、祐樹にLINEで送った。朱里のことが気になって直接、口頭では出来なかった為だ。これまたあっという間に返事が返ってくる。そして、旅費も全部受け持つと言うのだ。自分から提案した旅行だから自分で全部払うつもりでいたのに、どうしてこんなに優しくしてくれるのだろうか。
玲奈は自分の中で押さえていた気持ちが少しずつ膨張していくのを感じていた