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片方の乳頭は舌で、もう片方は指で愛撫を続け、朱里に休ませる暇を与えない。絶えず身体をビクビクと反応させている。その姿を見て祐樹の男性器はズボンの中ではち切れそうになっていた。奈々の時のように脱がしてもらおう。相手に脱がしてもらうときのゾクゾク感、まるで相手を服従しているような気分になれる。祐樹は胸から手を離し、朱里の前に膝立ちになった。
「はぁ......はぁ、ん? なに?」
「朱里さんは男のアレ見たことあるの?」
「アレって? あ......コレ......?」
最初はなにを言われてるか分からなかった朱里だが、目の前にこんもりと膨らんでいるものに気付き伏し目がちになった。
「うん。正直に答えて」
「直接は無いよ。エッチな動画で見たことあるけど」
色んなタブーを冒してきて分かったことだが世の中に蔓延しているアダルト動画は男だけのものではなく女子高生も意外と見ている。美音や奈々もアダルト動画で性の知識を身につけていた。朱里もそうなのだろう。
「そっか。じゃあさ、見せてあげるから脱がして」
「え、朱里が......?」
「してほしいんだ」
「もーバカ、変態だなぁ......」
朱里は恥ずかしがりながらも手をかけベルトを外そうとする。あまりベルトには縁がなかった朱里だがカチャカチャとスムーズに外すことが出来た。
「あとはこのチャックかな......」
手で軽く押さえながらチャックを下ろし、フックも外すと中ではトランクスにテントが張っていた。
「パンツも下ろしていい?」
「いいですよ」
朱里は祐樹の了解を得ると両手をかけゆっくり下ろしって言った。陰毛が現れ始めたくらいから朱里は釘付けになる。そして前の方に手をかけ欲望の塊となっている男性器が外気に飛び出した。
「おっきい......こんなの朱里に入るのかな......」
いつもは画面の中で見てるせいか、祐樹の男性器はとても大きく見えた。自分の女性器の入り口の大きさを知っているだけにこれから大丈夫なのかと不安にもなった。
「大丈夫ですよ。好きな人ならちゃんと受け入れるように出来てますからね。朱里さんこっちに来てください」
祐樹はベッドに座りながらから床に足を下ろし、朱里もベッドから下ろして足の間に収まるように指示した。相変わらず大きな胸は露出させたままだ。服が落ちて胸が隠れようとする度に朱里が服を捲り上げていた。
「こうするの?」
自分に何をさせようとしているか察した朱里は短い指で男性器を包み込み、くっくっと包皮を動かした。
「そうです。察しがいいですね」
「だって恋人だもん。気持ちいい? 上手くできてるかな」
「朱里さんに触ってもらえるだけで気持ちいいです。手汚れちゃうけど、こうやって上の方まで包むようにしてみて」
「なるほど。ここが気持ちいいのか」
朱里の手を掴み、亀頭を擦るように誘導する。小さな掌から伝わる温もりが祐樹を興奮させた。彩希やゆりあのように手慣れた感じではなく、処女のぎこちない手つきの方が自分は好きなのかもしれない。もう中毒になってしまいそうだ。
「朱里、咥えてごらん」
「分かった。んんっ......」
何事も経験。これから祐樹と何度もすることになるだろうと思った朱里は素直に従った。口に咥えたが、それからどうすればいいか分からなかった。アダルト動画ではどういう風にしていたのだろう。
「ぷはっ。ねえ、朱里どうすればいいの」
「舌で舐めるようにしてごらん。それだけで気持ちいいよ」
「うん。分かった」
再びパクッと咥えると、舌をペロペロと動かした、妙なしょっぱさが口の中に広がったが、大好きな人に必要とされている喜びが朱里を包んでいた。もしかしたら、自分は祐樹と同じく変態なのかもしれない。
「上手だよ、朱里......」
朱里の初めての愛撫。いつの間にか『朱里』と呼び捨てにしていた。恋人なのだから『さん』をつけて呼ぶのが煩わしくなったのだ。手が寂しくなった祐樹は朱里の胸を揉み始める。男性器には熱い息がかかった。
「んんっ......」
ぼーっとした頭の中、豊満な胸を揉みながら祐樹はあることを思いついた。せっかくこんなに柔らかいのだからさせなきゃ損だ。
「朱里」
「ん......? 何?」
男性器から口を離した朱里は祐樹を見上げた
「おっぱいでさ、挟んでくんない?」
「えー先生のこれを?」
「うん。お願い」
「ホント変態だなぁ」
呆れたように朱里は服を抑えると、胸の谷間を男性器に合わせ挟み込んだ。ムニュムニュとした感触が男性器を包み祐樹の身体が震える
「はうっ......あっ」
朱里は動かし方を知らないので胸に擦り付けるように腰が動いた。ただの好奇心で俗に言う『パイズリ』をさせたが、気持ち良さは予想以上だった。顔もまん丸で可愛らしく、身体つきも充分な朱里を服従させていると言う興奮も加わった。
「先生、朱里で興奮してるの?」
「うん......朱里がこんな変態な子って思ってなかったから」
「へへっ、朱里達って似てるね」
卑猥なことをされながらそれでも笑顔を見せる朱里に、祐樹の限界はすぐそこまで迫ってきた。痺れるような感覚になった男性器を胸に押し付ける。
「あっ、ぐっ......」
「んんっ......あっ......」
朱里は暖かな物体が胸元に流れていくのを確認した。谷間から溢れた精子はそのまま腹部の方へ落ちって言った。大量に射精した祐樹は一気に疲れが押し寄せ、後ろに手をついた。
「はぁ、はぁ......」
「ううっ、朱里汚されちゃった」
初めて直接見た精子。その白い液体が自分の胸を汚している。徐々に自分の身も心も祐樹の色に染まっている証のような気がした。