第四章/奈々
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 こんな感じかな、自分の舌使いが合っているのかどうか分からない。けど祐樹の身体はビクビクと小刻みに震えている。口の中にはしょっぱいような苦いような味が広がっていた。

「奈々、手も動かして。休ませちゃダメだよ」

「はぁい」

 再び奈々の手の感触が伝わる。ドクドクと射精感が更に増した。
ちゅぷちゅぷ、と唾液の音や奈々の舌が絡まる音がとても心地がいい。これからの生活、奈々を性処理として扱ってしまおうか。奈々もそうなることを望んでいるかもしれない。そんな考えが脳裏をよぎる程、奈々は一生懸命にそして夢中になって男性器を愛撫している。

「んっ、んっ」

 美音の時の様に奈々の口にありったけの欲望を出してしまいたい。射精感を黙っておき、急に奈々の口に精子を出して、奈々が咳き込む姿。考えるだけでゾクゾクする。もう射精感を我慢する必要も無い。祐樹は奈々の頭を軽く抑えた。奈々の黒い制服が目に入る。しっかりと洗濯をしているのかとても綺麗だ。
 そのとき、祐樹の頭に卑猥な考えがまた一つ生まれた。思わずニヤッとする。

「はぅっ、はぅっ、はぅっ」

 祐樹の激しいピストン運動にもしっかりと対応する奈々。少し苦しそうな声を出すも、気持ちよくさせようと頑張っている。奈々の唾液は睾丸の方まで流れていた。

「奈々……」


「んぐっ、んっ」

 

 頭が徐々にぼーっとしてくる。奈々の頭を更に激しく動かした。奈々の舌が敏感な部分に擦れる。

 もうすぐだ。ビクビクと男性器が震える。
その途端、祐樹は奈々の頭を掴み男性器を抜いた。そして、亀頭の先端から勢いよく精子が飛び出した。

「ひゃっ……!」

 奈々が細く悲鳴を上げた。飛び出した精子はまず奈々の顔を汚す。そして溢れ出る欲望は奈々の黒い制服を汚すのだった。
 腰がガクガクと震え、精子が奈々の太ももに落ちる。


「はぁ、はぁ……」

 祐樹は椅子に座る。疲労がドッと押し寄せていた。

「うわぁ、ドロドロ……」

「あっ奈々さん、大丈夫ですか?」

「何が大丈夫だ。勝手に精子まみれにして、もう」

 奈々は顔に付いた精子を指ですくうと舌でペロッと舐めとった。
口の中でクチュクチュと動かす。

「んっ、最初からこうするつもりだったんでしょ。へんたい」

「すいません。あまりにも気持ち良くて……真面目な奈々さんを汚したくなっちゃった」

 ムッとした顔で祐樹を見る。だが、その顔は欲望の白い液体で卑猥に汚れている。祐樹の性欲の数値はゆっくりと下がっていたが、この奈々を見ているだけでもう1、2回戦してしまいそうだった。

「あ、そうだ」

 奈々は鞄をゴソゴソと漁るとスマートフォンを取り出す。素早い指さばきで操作するとスマートフォンを掲げピースをした。どうやら自撮りをしているようだ。

「それSNSとかに載せちゃダメですよ?」

「載せるわけ無いじゃん。2人だけの秘密にするの。ねぇ、先生のおちんちんも撮らせて!」

「へ? 何言ってるんですか。そんなこと」

「もー。早く!」

 せかされた祐樹は再び立ち上がり、奈々の目の前に小さくなっている男性器を突き出す。
奈々は絶倫に近いのかもしれない。生徒が性に興味津々なのをどこかときめいている自分が存在していた。
 



■筆者メッセージ
暴走中ー暴走中ー、暴走車両が通ります
そいや9万アクセス超えました。ありがとうございます
次で最後です〜
ハリー ( 2016/07/16(土) 11:22 )