第二章/南那
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 薄いゴムの中に性欲も精子も放出したせいか、祐樹は頭の中が鮮明になってきた。ゆっくり南那の膣から性器を取り出す。南那の処女膜で出た血液なのだろうか。僅かだが赤く染まっていた。
 祐樹は南那の隣に倒れる。

「南那さん、大丈夫ですか?」

「……バカ。こっちは処女だっつうの」

 南那は祐樹を軽く睨んだ。

「すいません。僕も久しぶりで」

「でも、気持ちよかったよ。先生に全部犯された」

「犯されたって言い方……どうなんですかね」

「本当のことだもん。先生は最低な変態だ」

 祐樹は美音にも同じ事を言われたような気がしていた。経験が無い分、蓋を開いたらしとどに溢れてくるのだろうか。このことを美音が知ったらどうなるのだろう。チーム火鍋全員で殴りに来るかもしれない。もっとも美音以外の生徒は、美音と自分出来事すら知らない。果たして殴られるだけで済むのか。


「あ、あの。このことは秘密で、特に火鍋のみなさんには絶対に」

 急に背筋がゾっとする。

「ん? 先生と火鍋ってそういう関係なのか?」

「いや、そういうわけじゃないですけど」

 祐樹はかぶりを振った。

「ふーん。なんか疲れちゃった……」

 南那は瞼が重くなっている。心身の疲れで眠気が襲って来たようだ。

「後始末は僕に任せてください。今日はイロイロありましたし、ゆっくり休んで」


「うん。ねぇ先生」

 南那は虚ろな目で祐樹を呼ぶ。

「なんですか?」

「明日さ、真子に聞いてみようと思うんだ」

「そっか。頑張ってね」

「うん。おやすみ」

「おやすみ」

 そっと目を閉じた南那の頭を撫でると唇にキスをした。
 






■筆者メッセージ
僕は一体何を書いているんですかねえ笑 正直、次サイトがダウンして作品が消えたらもうおしまいです。
ハリー ( 2016/03/09(水) 10:50 )