14
祐樹は南那の乳房を赤ん坊のようにしゃぶりながら、南那のズボンを下ろした。
「ぷはぁ」
口を離すと、南那の乳房は赤くなっていた。
「先生、へんたーい」
南那は子供が拗ねたような顔で祐樹を見る。美音のときに比べれば欲のまま南那を扱ってしまっていた。
「南那さんも変態ですよ。さ、ちょっと前に来てください」
「分かった」
南那は祐樹に抱きつく。祐樹の手は南那の下腹部を触った。南那の尻の方から、パンツの生地を確かめるように撫でると、サッと南那の女性器をなぞった。南那はピクっと反応する。指には湿り気が伝わっていた。
中指と薬指を立てて、優しく弄る。
「んっ、んっ……ひゃっ」
罪悪感より、悦びの方が大きい。成り行きであろうとまた危ない橋を渡ってしまった。南那は自分を騙している可能性だってあるのに。言いふらされたら刑務所行きだ。でも今は南那の身体を心行くまで堪能したい。南那はまだ16歳だ。大人のフリをした子供。でも身体付きは魅力的だ。まさに大人と子供の狭間。もし果物だったら調度食べごろかもしれない。
祐樹は指の感覚だけで南那のパンツをめくり、未成熟の性器へと侵入していく。
そのときだった。
「やっぱりだめ……!」
南那の声で祐樹はフワフワした空間から引き戻されたような感覚に襲われる。祐樹の腕が再び南那に掴まれた。指先には熱いトロトロの液体が付いていた。
「南那さん?」
南那は身体を起こした。悲しげな表情を浮かべている。
「真子の顔、思い出しちゃった」
南那も快感に酔いしれていた。一時の感情かもしれない。けど行為中、初めて真子のことを忘れられた。そのはずだった。性器を直接触られた瞬間、真子の笑顔が南那の瞼の裏に鮮明にフラッシュバックした。
「ごめん、先生」
「大丈夫ですよ。それだけ南那さんが真子さんを想ってるということですよ」
行為が途中で終わってしまい残尿感のようなものがあったが、しょうがないと笑顔で南那を慰める。祐樹は自身の性欲を徐々に沈め、頭の中をクリアにしていった。
「さて、明日も学校だし寝ましょうか」
そう言って立ち上がろうとしたが南那は祐樹を離さなかった。
「待って。私が先生を巻き込んだんだから、せめて先生だけでもさ」
はっきりと言わなかった南那だが、祐樹には全て理解出来た。沈んでいた性欲の数値が急上昇している。祐樹は何も言わなかった。南那は祐樹の腰に手をかけズボンとトランクスをゆっくりと下ろす。女子高生に自分は何をさせているのだろう。美音のときのように心臓の鼓動が激しくなり、頭がとても熱い。
陰毛が見えた辺りで、収まりきれない性欲がはじけ飛び出るように祐樹の性器が勢い良く現れる。南那はそれに驚きパッと手を離した。先が湿っている性器はピンとそり立っている。
「初めて見た……、男ってこんなに大きいのか」
不思議なものを見るように南那は目を大きく開けて凝視している。南那は漫画でしか男性器を見たことが無かった。想像よりも大きくそしてグロテスクな見た目は南那の性欲を少しずつ高めていく。
「南那さん、そんなに見ないでください」
見られているだけで祐樹は果てそうだった。呆気に取られている南那の手を掴み触れさせる。短い指は危険物を触るかの様につついている。
「こうすればいいの?」
祐樹の表情を伺いながら、そっと掴むと力を加え動かした。
「うん。そのくらいでずっと動かして」
「これで気持ち良いのか」
同じ手のひらなのに、自慰との気持ちよさはまるで違う。祐樹の性器はどんどん固さを増していく。解放された性欲は留まることを知らない。南那を抱き寄せ再び胸にしゃぶり付いた。まだ湿っていた乳首を舐め回し、手で揉みしだく。
「はぅんっ……先生、ほんっと変態……んっ」
南那はどんどん快楽に溺れて行く。いつのまにか祐樹の性器を下着の上から自分の性器にこすりつけていた。何度も襲ってくるエクスタシーに身体をビクビク震わせ、高揚感に包まれる。
南那はうっすら目を開け、自分の胸に赤ん坊の様にしゃぶりついている祐樹を見た。この男は自分を愛してくれている。でも恋人として愛してくれているわけじゃない。じゃあどうして自分は、真子でも恋人でもない男に身体を捧げているのだろう。そうだ、私を大人にさせようとしているんだ。これからつらいことがあっても大丈夫なように、真子が居なくなっても大丈夫なように……
大人にならなきゃ。